👊那須川天心👣
戦績:31戦31勝無敗(23KO)
アマチュア戦績:105戦99勝5敗(37KO)
日本キックボクシング史上最高傑作…
打って良し、蹴って良し、避けて良しのサウスポー。
トレーナーである父親の那須川弘幸氏による幼少からの指導により培った、触らせないで自分がノックアウトするというファイトスタイルが根底にあり、相手の攻撃を避けて→左ストレートのカウンターというのが一番のKOパターン。
📀那須川天心VS小笠原裕典📀
その強さについては勿論、身体能力・技術が根底にあるがその他にも那須川天心自身の柔軟な発想・那須川弘幸氏の対戦相手への研究に基づいた指導がある様に感じる。
👑 那須川天心自身の柔軟な発想👑
キックボクシングはオーソドックスである事を前提にすれば…
左ジャブ・右ストレート・左ボディー。
右ロー・左ミドル・右ハイキック。
これらの型への習得・対応は確かに大事だが、型にとらわれ過ぎるとそれ以外の攻撃に対応できない。
特にキックボクシングの3R9分間の時間内では予想外の攻撃を喰らい、一度でもダウンを取られてしまえばもうほぼ勝敗が決してしまう。
那須川天心は幼少から格闘技にドップリ身を置きながら、まるで動きが型にとらわれていない。
📀那須川天心VS中村優作📀
これ以前にもトリケラトプス拳・センチャイキックなど色々やって来たが、この試合の伝統派の踏み込み→ワンツーに胴廻し回転蹴り合わせる発想には度肝を抜かれた…
他の誰にも出来ない自由自在の発想からの攻撃。
それが那須川天心の強みの一つだろう。
👑 那須川弘幸氏の対戦相手への研究👑
対戦相手と明らかに実力差があるのであれば、別に何も考えなくてもゴリ押しで押し切れるだろう。
ただ上に行けば行く程、対戦相手のレベルは上がっていく。
そこで勝敗を分けるのは如何に対戦相手の弱点を見抜き、試合で出せるかどうかだと思う。
その対戦相手の弱点を見抜き、試合で出すには選手本人だけでなく普段ミットを受けるトレーナーの力も必要だろう。
キックボクシングのジムなら…
チームドラゴン→前田憲作会長
POWEROFDREAM→古川会長
K-1ジムチームキングス→小倉チーフ
TEAM F.O.D→海人の父親である克人氏
そしてTEPPENGYM→那須川弘幸氏
これらのジムの選手の試合中の動きにはトレーナーの力量を感じる。
前田憲作会長以外は元プロ選手ではないのが特徴的。
こうしなければいけない。ああしなければならないという先入観が無く、純粋にもしかしたらこの相手にはこの攻撃が有効なんじゃない?と単純に考える事が可能なのかもしれない。
📀那須川天心VSワンチャローン📀
このワンチャローン戦においても当時の私自身の試合前の見解は…
ワンチャローンは相手の攻撃を受けても前に前に出てくる。那須川天心の方がフィジカルが明らかに上。天心の攻撃に耐えられるとは思えない。三日月蹴りで倒すんじゃないだろうか…→自身のTwitter過去の呟き
こんな感じだったが蓋を開けてみればバックスピンキック(ヒールキック)でのKO。
流石は那須川天心の発想力…と思っていたらセコンドの那須川弘幸氏からバックスピンキックを出すよう指示が飛んでいて唖然とした。
ムエタイの強豪に普通バックスピンキック狙えなんて指示考えつくだろうか?
この様に那須川天心の強さは本人・父親の両輪あってこその強さだと個人的には感じている。
👊堀口恭司❔
戦績:25勝2敗(13KO・2本)
史上最強のMade In JAPAN…
紛れも無い世界最高峰の格闘技団体UFCで、他の日本人の誰よりも頂点に近付いた選手。
📀堀口恭司VS堀口恭司📀
この動画を視ても分かる様に、伝統派の踏み込みからの打撃に加え抜群のカウンターセンスを持つ。そのカウンターは種類こそ異なれど決して那須川天心に劣るモノでは無い。
そして…
堀口恭司「自分の空手って、二瓶先生流なんです。だからあんまり他の道場にないこともやっていて、二瓶先生独自です。だからあの道場から総合に行った人がいれば、UFCは間違いなく行っていたと思います」
二瓶弘宇氏「飛び込む一本だけじゃなく、その後も走って追いまくる。相手が正面にいて、追って行く最中に、相手を左に動かしたら止まらずにすぐ右の蹴り、その逆も然り。要するに“刻みの距離”って空手の場合は前足の蹴りで、逆の蹴りが後ろ足の蹴りなんだ。その両方から常に霧ができる距離感とバネ感を持っていけば当てられる。せっかく自分で入ったのに一つ技やったら、引いちゃうやつが多いけど、ウチはバット入ったら次、何やるっていう空手なんだ」
二瓶卓郎氏「遠い距離から一発でドーンと入って追い込んで、なおかつショートレンジでバチンとぶっ叩いて倒す、その圧力が恭司の強み。父の空手は、倒せてなんぼ。その倒せる技を“コントロール”するのが空手だっていう考えが根底にあるんです」
武尊「堀口選手は説明も上手いし、技術の解説もちゃんと理論があるので先生みたいですね。」
堀口恭司「格闘技に関するだけですよ(笑)でもみんな固定概念に囚われすぎてますよね。自分はそういう固定観念が一切ないから、頭も体も柔らかく柔軟にすることを意識しています。それこそ格闘技は“殴る蹴る”じゃなくて“崩す”競技だと。そう思うだけで動きが楽になりますよ。例えば総合だったら殴りに行くんじゃなくて相手に触りに行く。それでいろんなところを触るふりをして、相手がバランスを崩したと思ったところを殴る、みたいな。同じように動いて見えるかもしれないけど、触る意識と殴る意識を持って動く、ようは手を使う意識でやれば全然違いますよ」→GONGより抜粋。
堀口恭司のファイトスタイルは今は亡き恩師二瓶弘宇氏が根底にあり、そしてもう1つ。
📀RIZINCONFESSIONS♯20📀
RIZINCONFESSIONSは試合後に選手が何を考えて戦っているか知る事ができるが、堀口恭司程試合中に考えて動く選手は他にはいない様に感じる。
対戦相手の那須川天心が誰よりも「感覚」に優れた選手ならば、堀口恭司は誰よりも「理論」に優れた選手と言えるだろう。
😆👑👑那須川天心視点👑👑😆
やりたい事が想定できるのはまずは堀口恭司だろう。
まずは長距離から至近距離まで一気に飛び込んでドーン。その勢いでショートレンジでぶっ倒す。
📀堀口恭司VSガブリエル・オリベイラ📀
オーソドックスの選手がサウスポーと試合する時、サウスポーの右前脚が邪魔で間合いに踏み込み切れず巧く試合を進められないのを見る事がある。
ただでさえ長距離から踏み込む必要のあるオーソドックスの堀口恭司だが、この試合を視れば分かる様にサウスポー相手だろうと外側からきちんと踏み込む。
では対策としては…
👑スイッチ👑
📀堀口恭司VSデメトリアス・ジョンソン📀
デメトリアス・ジョンソンは堀口恭司との試合の時に執拗にスイッチを繰り返している。
またデメトリアス・ジョンソンのファイトスタイルを作戦とした扇久保もまたスイッチを繰り返している。
サウスポー相手にでも邪魔な右前足の外側から踏み込む事ができる堀口恭司だが、踏み込むという動作がある以上オーソドックス・サウスポーに絶えずスイッチされると踏み込み辛くなる。
増して堀口恭司は考えて試合する選手。
同じ踏み込む選手でもイケイケドンドンの選手ならとりあえず踏み込み功を奏する事もあるだろうが、考えて踏み込む堀口ならスイッチする事により最大の強みの一つである踏み込みを封じ込める事が可能だと思う。
…ただ那須川天心はサウスポー。
桝本翔也の様に元々サウスポーで左ボディ打ちたいからオーソドックスでやってますみたいなタイプは稀で、距離感の優位性のあるサウスポーとしてずっとやって来た那須川天心がこの試合でスイッチスタイルをする事はまず無いだろう。
👑前蹴り👑
踏み込み自体をさせ辛くする。
簡単に言えば踏み込みは前から来るから、前蹴りを打てば前から入れない。
特にモーションの少ない右前蹴りをチラつかせながらジワジワと詰め、堀口の最大の武器の踏み込みを万全に出来なくしてキックボクシングの試合をする事。
そこに村越優汰の打つサウスポーからの前足三日月蹴りを混ぜれば尚の事有利に試合を運べるだろう…
📀卜部功也VS大雅Ⅱ📀
因みに踏み込みを封じる理想はこの試合。
まぁこの試合ではフィジカルでも上回っているので、流石に圧倒的すぎるが…
😆👑👑堀口恭司視点👑👑😆
👑研究破り👑
那須川天心の…いや、那須川弘幸氏の試合前の対戦相手の研究は本当に素晴らしい。
だからそこを逆手に取る。
📀那須川天心VSロッタン📀
この試合前、那須川天心は「 ロッタンのフックに対してカウンターのストレートを合わせることを考えている 」とインタビューで答えていた。
実際にロッタンの高速左フックは、ロッタンの試合を見ればすぐ分かるくらい多用しているロッタンの必殺技と言っても良いだろう。
📀ロッタンハイライト📀
ところがこの間の試合、ロッタンはその高速左フックを使わず、右ミドル主体の試合運びをした。
ロッタンがあえて那須川天心が「 ロッタンのフックに対してカウンターのストレートを合わせることを考えている 」と言っていたのを聞いて攻め筋を変えたのか、それとも左ストレートを殺す為に右ミドルで攻めたのかは分からない。
ただ那須川天心程の選手でも想定外の事をされれば、完璧な対応はできない。
それは事前の研究が完璧故の弊害と言えるだろう。
堀口恭司は今回がキックボクシングデビュー戦…前述した様に元来MMAの選手でどんな動きをしてくるか想定し切れない部分がある。
特に蹴りは何を仕掛けてくるか読めない。
👑フェイント👑
那須川天心「相手が何か技を出そうとしたらわかるんです。空手時代に教わっていた先生から「相手が何かしてくると思ったら自分から打って」と言われていて、フェイントでも何でも相手が何か出してくると思ったら自分から打て」と言われていてフェイントでも何でも相手が技を出してくると感じたら体が自分から攻撃することをずっと意識してやってきました」→GONGより抜粋。
確かにフェイントに全て反応されたらやり辛い。
📀アンディ・リスティVSペトロシアン📀
ただ、この試合後にアンディ・リスティは「ペトロシアンは目が良すぎて全ての攻撃に反応してしまった。フェイントにさえも。」 と語っている。
那須川天心の動体視力はペトロシアンの「神の眼」に迫るモノがある。
もしそこを堀口恭司が逆手に取れば…
👑スリッピングアウェー👑
📀RIZINCONFESSIONS♯12📀

那須川天心が中村優作戦で使ったこの技術は、本人も言う様にはじめの一歩の伊達英二のスリッピングアウェー…
パンチが伸びる方向と同じ方向に顔を背けるようにして受け流し、パンチをかわしたり、衝撃を和らげる高等技術で、中南米のボクサーを中心に稀に見受けられる。日本では川島郭志が世界戦で多用してみせ"アンタッチャブル"の異名をとった。緊急回避的な防御技術であり、顔を背ける動作がパンチが当たった反動と見られジャッジの心証を悪くするリスクもあることから、ダッキングやブロッキングなどと同様の基本的防御技術とは見られていない。 →Wikipedeiaより参照
上記にある様にスリッピングアウェーはあくまでも緊急回避の技術であり、多用するべき技術ではないと思う。
📀ルイスネリ
VS山中慎介Ⅰ📀
スリッピングアウェーは那須川天心とも親交のある山中慎介氏の使う技術てもあるが、メキシカンボクシングの使い手であるルイス・ネリ
のボラードには反応が遅れてしまっている…
スリッピングアウェーはあくまでも、動体視力の優れた選手が見えるパンチに反応する技術であり見えないパンチには反応できない。
中村優作の踏み込みからのワンツーを見切り胴回し回転蹴りすら決めてみせた那須川天心だが、堀口恭司には踏み込んでからのワンツー以外の攻撃手段…
もしくはあえて見切らせたとして、その先の攻撃が存在するのでは無いだろうか。
👑前手に触れる用途👑
📀山中慎介VSアンセルモ・モレノⅡ📀
山中慎介VSモレノ(映像確認)
山中の2回目に取ったダウンは手を払い落としてから…
山中の3回目に取ったダウンは手を引き寄せてから…
共にジャブ以外の用途で手を使ってからダウンを奪ってる…
これが以前GONGで堀口恭司と武尊の対談にあった手を攻撃以外に使うという事だなm(__)m
→自身のTwitter過去の呟き
堀口恭司「例えばジャブを打つようにして相手を押す。そしたら相手はバランスが崩れるじゃないですか。そこを狙って右!とか。自分の手がパンチ以外のことにも使えると思ってやると、めちゃくちゃ楽になりますよ。“パンチを打つ”じゃなくて、パンチも含めて“手を使う”みたいな。そうやってちょっと発想を変えると、色々なバリエーションが思い浮かんできます。」→GONGより抜粋。
アンセルモ・モレノは「亡霊」とまで称されるディフェンス能力の高い選手…
そのモレノを倒したのは確かに「神の左」だったが、その伏線モレノの隙を作ったのは「前手に触れる用途」だったのではないだろうか。
もし那須川天心がサウスポーに構えた右前手に堀口恭司が“手を使う”事ができれば…
👑打ち合い👑
那須川天心の構えはサウスポー。
右手を前方に出し、大抵はオーソドックスの相手の攻めの起点となる左ジャブは右前手でパーリングで対処。右のパンチはかわして→カウンターの左ストレート。
サウスポーが相手の場合でもキックボクサー相手ならボクテクで上回る。
天心の構え自体は正直天心の動体視力を最大限に活かす為の構えであり、打ち合いには向いていない。
まぁそもそもハンドスピードが速過ぎて、打ち合いになりそうな展開でも先に那須川天心のパンチが当たる様にも感じるが…
だが堀口恭司のハンドスピードなら天心と同格なのではないだろうか?
そこでもし堀口恭司が打ち合いに持ち込んだ時、互いのカウンターパンチャーとしての質が勝負を分けるのと思う。
那須川天心のカウンターは相手に先に手を出させて避ける動作から打つカウンター…
一方の堀口恭司のカウンターは…

打ち合いに持ち込めば有利なのは避ける動作の無い、相手のパンチに体ごと飛び込む堀口恭司のカウンターではないだろうか。
今回の試合はキックボクシングルールだが如何に那須川天心とパンチで勝負して、蹴りの攻防をしないかが堀口恭司にとって鍵になると思う。
📀魔裟斗VS山本KID徳郁📀
旧K-1の中量級キックボクシングを体現する魔裟斗氏…
その魔裟斗氏にMMAの選手としてキックボクシングで挑んだ今は亡き山本KID徳郁氏…
できればこの試合の解説はこの二人にやって欲しかった。
でもそれはもう叶わない。
願わくば天国のKIDさんにも届く試合になって欲しいm(_ _)m
😆👑👑試合動画確認👑👑😆
1R:堀口(10-9)
伝統派…手を低くオープンスタンスでオーソドックスに構える堀口恭司に対し、いつも通りの構えでサウスポーに構える那須川天心。
だが天心の前足はいつもより忙しなく動いているか…
そして堀口のフェイントに天心が一々反応せず、ドッシリと構えている様子も見て取れる。
左インロー・左ミドル・左ハイと蹴り分ける天心に対して、パンチで中に入る堀口。
堀口のパンチが入っているが先手で攻めており、天心の避けて→左ストレートを狙われるシーンもあった。個人的には天心の左ハイも良かったが、よりパンチの有効打があった堀口のRの様に感じた。
2R:那須川天心(10-9)
序盤、伝統派の低い構えの堀口に呼応するかの様に低い構えにする天心だがすぐ元の構えに戻す。
天心の右ジャブ、右インローに堀口がフェイントをかける攻防が続くが天心の突然の胴回し回転蹴りが堀口の顔面を捉える。
構えの低い堀口にモロに入ったが、そのまま堀口が蹴り足を掴む。
その後にパンチの打ち合いの攻防あり、ここも先手の堀口に後手の天心という構図。その後も攻防は続くが、二度天心の左インローが堀口の金的に入る。
その後に一時中断があったものの堀口のスピードは衰えていない様に見える。
先に殴りかかり攻防を始めたのは天心だが、それぞれの打ち合い終わりを見れば天心が後手に回っている。
いつの間にか堀口のパンチの打ち終わりに天心が合わせにいく構図ができている様に感じた。
また蹴りを交えたスピードも天心がやや速いだろうか…
3R:那須川天心(10:9)
互いにフェイントを掛け合う攻防の中でも右ハイ、パンチ、飛びヒザと仕掛けるのはやはり堀口…天心は足を小刻みに動かしながら右ジャブ。そのままの小康状態が続くかと思われたが終了1分前のタイミングで天心の胴回し回転蹴りがクリーンヒット‼️やや堀口は効いているか明らかに動きが落ちる。
天心が猛攻を仕掛け堀口も返すが先程までの迫力は無い。再度の胴回し回転蹴りも当たりはしなかったがまるでガードできていない。
そのまま互いに最後まで攻防を繰り広げ試合終了。
👑胴回し回転蹴り👑
そもそも胴回し回転蹴り・バックスピンキックの様な技は本来不意を突く技であり、出す度に成功する技ではない。
📀ピーター・グラハムVSバダ・ハリⅠ📀→胴回し回転蹴り成功例
📀バダ・ハリVSピーター・グラハムⅡ📀→胴回し回転蹴り不発例
ただそれにしても那須川天心の当て勘は凄まじい。
ワンチャローン戦での那須川弘幸氏のバックスピンキック(ヒールキック)の指示自体が対戦相手の意表を突くモノだが、それを成功させる那須川天心の当て勘あってのモノだろう。
まず前提として堀口恭司自体が構えの低いMMAの構えであり突如繰り出される胴回し回転蹴りにガードが追い付かない事。
そして堀口恭司のファイトスタイル…元は寸止めの伝統派空手において胴回し回転蹴りは禁止されている事。
そして堀口恭司の本来の主戦場であるMMAにおいても胴回し回転蹴りは成功すればそりゃ良いだろうが、失敗すればそのままマウントを取られてしまう。絶対無いとは言わないが、そんなに頻繁に見られる技では無いだろう。
堀口恭司程の百戦錬磨でも胴回し回転蹴りに対応できなかった要因はこれらにある様に思われる。
👑前足の運用👑
堀口恭司の様な踏み込むタイプの選手を封じる為には前述の通り…
①スイッチし踏み込みさせ辛くする。
②前蹴りで踏み込みさせ辛くする。
そして今回の那須川天心がした様に…
③前足を常に小刻みに動かし踏み込みさせ辛くする。
大雅の様に感覚型の選手ならば①③については関係無しに突っ込んでくるだろうが、堀口恭司の様な思考型の選手なら踏み込みし辛ければ遮二無二に突っ込んで来る事は無いだろう。
👑金的👑
堀口恭司の踏み込みを封じる…とは言っても封じる為の試みをしているだけで、対戦相手が踏み込みを狙っている以上、何かのきっかけで踏み込まれてしまう可能性はある。
だから踏み込みを封じている間に相手がもし踏み込んで来ても十全な攻撃を出来ない様にする。
パンチを打ち難くするにはミドルキック、そして踏み込み自体を鈍らせるにはローキック。
今回金的になったインローキックは太股の内側の筋肉の薄い、アウトローキックの様な筋肉のある太股ではなく神経に直接響く蹴り。
ただ如何せん今回のサウスポー(那須川天心)→オーソドックス(堀口恭司)の様な逆の構えの選手に蹴ってしまえば金的になってしまう。
金的は痛い。凄く痛い。そしてマジでテンションが下がる(体験談)。
実際色々な試合で金的を見てきたし、今回の試合はわざとやったとは言わない。
ただ蹴る時に絶対に金的は蹴らない‼️と心に決めて蹴る選手はいないだろう。
📀卜部弘嵩VSヨハネス・ウルフⅡ📀
そして試合巧者ならスイッチしてサウスポーに構えた選手に対して、わざとバンバンインロー・金的を当ててスイッチを封じる事もできるかもしれない(まぁそれもテクニックだが)…
📀ゲーオ・ウィラサクレックVS野杁正明Ⅰ📀
金的がヤリ得になってしまう現行の状況はそれはそれで問題があるとは個人的には思う。
😆👑👑雑感👑👑😆
正直言うとこの試合が終わって感じたのは楽しい宴が終わってしまった様な空虚感だった。
那須川天心に敗けて欲しいとは思わない。
それでもここ最近の試合後の那須川天心を見ると、以前の様に単純に強い相手と戦いたい。
自分の方が強い事を証明したいと格闘技を単純に楽しんでいるというより、どんどん強い相手とやって終わりの無いプレッシャーに疲労している様に思えてしまう。
それは那須川天心とその対戦相手だけでなく、背後にある那須川天心に敗けて貰ったら困る何かがある様に感じられる。
これからもその傾向はどんどん増していくだろう…
だから誰かに止めて欲しい。そう感じてしまう。
そしてそれは堀口恭司では無かった。
誰が止められるだろうか?
そして那須川天心は今後もずっとキックボクシングを続けるだろうか?
もしボクシング・MMAに転向するにしても一区切りをつけるに相応しい選手は誰がいる?
どうしても俺には1人しか思い浮かばない。
団体のしがらみがどうとかファンには関係無い。
強い選手と強い選手が同じ時代・同じキックボクシングにいるなら戦う。
武尊「立ち技最高のリングはK-1」
那須川天心「無くなっちゃったK-1を取り戻す」
なら那須川天心が誰と戦うのが一番か誰がどう考えても明白だろう。
少なくとも俺はそう思っていますm(_ _)m