👊 木村ミノル 👊
K-1ジム五反田チームキングス所属。
戦績:37戦27勝(20KO)9敗1分。
現Krushウェルター級王者。
基本的にはオーソドックスタイル。
キックボクシングにおいては類い稀に見るクラスのハードパンチャー…
木村ミノルという存在は私にとって特別であると言って差し支えない。
日本から格闘技興行がテレビから消えK-1が消滅した時、関西に住んでいる私にとっては身近に格闘技を観戦する事も無くなってしまい、チラホラと流れてくる情報を気にしてはいたものの正直格闘技に対する情熱は薄れていた。
そんな時木村ミノルの存在を知った。
大和哲也にKO勝ちした事もある元梶原龍児に対して執拗に挑発をするバッドボーイ…
最近はこんな選手もいるんだなと思って気にはしていたが、当時は東京に行くなんて考えも及ばず、ただただ結果としてKO勝ちしたと知りぼんやりとどんな試合だったんだろうと思っていた。
よくよく調べてみると我が家のケーブル放送のGAORAで視聴可能であると知り取り敢えず録画。何となく暇なタイミングに試合を視た。
📀木村ミノルVS梶原龍児📀
マジで衝撃だった。
特にKOした後ろに下がりながらの左フック…
こんな事が出来る選手がいたのかと…
試合観に行きたいなと純粋に感じた。
それが私にとって格闘技に情熱を取り戻すきっかけだった。
…情報収集の為に適当に好きな映画コープスブライドと好物の讃岐うどんの語呂合わせをアカウント名にし、Twitterを始めた当初は“木村ミノル”と呟けばいいねしてくれて本当に嬉しかった。
「豪快に木村ミノルにKOされたHIROYAがRIZINで復活。一方豪快にKOした木村ミノルはゲーオにKOされセクシー女優と交際をアピール。人生の浮き沈みは分からないな m(_ _)m 」
…みたいな呟きをした際に木村ミノル本人にブロックされた時は本当に絶望した。
そこから浮き沈みが激しくヤキモキさせられたが今は五反田チームキングスで周りの人達にも恵まれ、モチベーション最高潮だろう。
良かったとは思うし頑張って欲しいとも思う。
ただ今の私にとって木村ミノルは何だろうか?
はっきり言おう。
敵である。
何故かと言われれば今やkrush王者になった木村ミノルに挑戦する選手は、私が個人的に応援している選手の一人だから…
👊❔ 近藤魁成 👣❔
3戦2勝(2KO)1分。
近藤魁成の試合を初めて視たのはアマチュアの試合だったと思う。
お兄様である近藤大成さんがTwitterを通して熱心に活動しておられ存在は知っていたし、事前に強いと評判は聞いていた。
そんな中初めて試合を視た時の感想は…
野杁正明みたいだな…だった。
これは私にとって最大級の評価と言って差し支えない。
最近の日本人キックボクサー天才の系譜は、野杁正明→平本蓮→近藤魁成と個人的には思っている。
📀近藤魁成 VS小島瑠久Ⅰ📀
木村ミノルの下がりながらの左フックには確かに衝撃を受けたが、近藤魁成VS瑠久の最初の試合の前足左ハイだって衝撃には勝るとも劣らない。
木村ミノルとは階級が同じなので勝ち進めば戦う日も来るかもしれないとは思っていた。
だがいくら何でもこんなに早いとは思っていなかった…
アマチュアで経験豊富とは言えプロ3戦の選手がプロ37戦の選手とタイトルマッチ…
17歳でフィジカルが完成していない選手が修羅場を潜り抜けてきた25歳のフィジカルモンスターとタイトルマッチ…
ただもう決まったからにはやったれ近藤魁成‼️と応援するのみである。
…ただまぁ想定として大事なのは木村ミノルがきちんと攻防してくれるかという事。
まだ17歳で体が出来上がっていない。
ボディブローで沈む可能性もある。
フィジカル任せにガンガン攻め込んでこられたら、もう何とかしのぎながらテンカオをカウンターに入れるしかない。
あるいはフッカーの木村ミノルに対して先代K-1の申し子がゲーオにやった様にショートレンジのストレートで打ち合うか…
個人的にはこれは平本蓮だから出来た事だとは思うので他の可能性を探りたい。
📀平本蓮VSゲーオ・ウィラサクレック📀
👿ボディーが打たれ弱い👿
はっきり言って木村ミノルは攻撃力は凄まじいが、誰にでも分かる程にボディーが打たれ弱い。
木村ミノルという選手を知る事によってハードパンチャーはボディーが弱いと考える様になった程である。
これはあくまで私の持論だがハードパンチャーはハードパンチャーであるが故に、相手の攻撃をあまり貰い慣れせずに上のステージまで上がってしまう。
そして上のステージできちんとした技術の選手と攻防する事により初めてボディーを狙われてコロッと敗けてしまう。
📀左右田泰臣VS木村ミノル📀
これはもう5年は前の試合ではあるが、今でもボディーが弱いのは改善されてはいない。
テンカオを上手く当てられればというのは勿論ある。しかしながら今の木村ミノルは周りの環境もありモチベーションは最高潮。
すぐに心が折れはしないだろう。
ただそれ以上のどうしようもない弱点が二つある。
👿顎が打たれ弱い👿
📀ゲーオ・ウィラサクレックVS木村ミノルⅡ📀
これはこの試合でゲーオに敗けて以来の事だが明らかに顎が打たれ弱くなっている。
ガラスのジョー(顎)という言葉があるが木村ミノルはそれが該当すると考えている。
ボディーは我慢する事ができたとしても顎は我慢する事は出来ない。
耐えるとかじゃなくもう壊れているから。
それからもう一つの弱点は…
👿右フックに打たれ弱い👿
左のこめかみ(テンプル)である。
こめかみ自体は人体の急所の一つなのだが、今までの試合で木村ミノルのダウンで一番多いのも右フックによるダウンだったりする。
📀山崎秀晃VS木村ミノル📀
📀西川康平VS木村ミノル📀
📀久保優太VS木村ミノル📀
📀ジョーダン・ピケオーVS木村ミノル📀
これらの試合全てダウンシーンには右フックが含まれている。
…最もこれは木村ミノル自身が右フックに弱いと言うより、格闘技の技術を習得するに辺りイロハとして左ボディー・左フックのディフェンスの意識があるが右ボディー・右フックのディフェンスの意識が欠けているのかもしれない。
📀左右田泰臣VS松下大紀📀
増してや攻撃の意識の強いハードパンチャーならガードの意識が薄く右フックを貰ってしまうのだろうか…
📀 小倉尚也VS桝本“ゴリ”翔也 📀
…以上木村ミノルを倒せるとすれば左のこめかみ(テンプル)・顎・ボディー。
ただ弱点はあっても実際当てられるかどうかは別問題である。
打ち合いで偶然当てられるかどうか?
可能性はあるかもしれない。
だが悉く打ち合いで勝ってきた木村ミノルにはボクテク、何よりハンドスピードがある。
基本的には打ち合いはせず、一発当てて効かせて仕留めるのが理想だとは思う。
また左ジャブでペースを握ろうとすれば右オーバーハンドを被せられる可能性もあるので、そこも注意が必要。
コープス讃岐うどん@mosagon
左ジャブにヘッドスリップしながらの右オーバーハンド…教科書に載せたいレベルのクロスカウンターだな。アンディ・サワーがドラゴに喰らわしたの思い出した。最近サワー自身もタイフン・オズカンに喰らわされたけどm(_ _)m https://t.co/LJn0WrWEyT
2019年05月12日 16:50
基本的に木村ミノルの得意な距離は中間距離よりやや近い所だろう。
その距離では前蹴り・左クイックミドル、そして狙えるなら後ろ回し蹴りで弱点のボディーを狙うのも良いだろう。
もし少し近い距離で攻防が出来るなら単純なローキック…アウトローでなくインロー、そして今MMAで多く使われているふくらはぎを蹴り込むカーフキックを狙いたい。
ただその距離はあくまで木村ミノルの得意な距離でいつパンチが飛んでくるか分からないので注意が必要。
そこから距離を縮める必要はあるが、普通に距離を詰めれば木村ミノル得意の後退しながらのフックを打たれる可能性がある。
ここでもし使えれば武器になると個人的に考えているのは“つぎ足ステップ”である。
📀 オスカー・デラホーヤVSフリオ・セサール・チャベス📀
通常前足から動く“フットワーク”なら相手に感知されるが、後足から動く“つぎ足ステップ”なら相手に感知されずに間合いを詰める事が出来る。その距離で狙うのは…
📀 ファン・マヌエル・マルケスVSマニー・パッキャオⅣ📀
メキシカンボクシングの右オーバーハンドフック“ボラード”である。
右フックを被弾する事の多い木村ミノルなら、より出所の見えないスリークォーターの位置から顎・あるいは耳の裏に巻き込む様な弾道のボラードを喰らわせる事が可能ではないかと考えている。
もしそれでダウンないし効かせれば木村ミノルは最近の傾向で縦ガード、いわゆる顔面をすっぽり覆う亀ガード状態になる。
この状態で狙うのは勿論耳の裏を狙うアンダー・ジー・イヤーの右フック・テンカオ。
そしてロマチェンコがクローラとの試合で魅せた様な縦拳でのジャブ・ストレート。
📀ワシル・ロマチェンコVSアンソニー・クローラ📀
あるいは…
いわゆる“燕返し”で弱点の顎を撃ち抜く。
もしそこで立ってきたとしてもダメージは甚大だろう。
遮二無二連打をまとめてくればテンカオのカウンター。
亀状態ならこちらから連打をまとめて試合を終わらせるのが理想m(_ _)m
😆👑👑試合動画確認👑👑😆
1R:ドロー(8-8)
試合前…落ち着かない様子でウロウロする木村ミノルに対して、ロープに腕を置きもう野杁正明の真似してるとしか思えない近藤魁成。
近藤の左ジャブ、右ミドルから試合がスタート。
続けて出す左ジャブも木村ミノルはウィーピングで対処。
木村ミノルのワンツー→左ボディは当たりが浅いか近藤は左ジャブ→右ミドルと返す。
続く攻防の中でも木村ミノルのパンチに対して近藤は前蹴りを出して距離が空く。
木村ミノルは左ジャブに対してはウィーピングで対処、大振りの右ストレートをバックステップで回避した所に近藤がサウスポーにスイッチしてからの飛びヒザでダウンを奪う。
千載一遇のチャンスに前に詰める近藤だが基本的にストレート系のパンチのみであり、左アッパーを狙うも当たらず。木村ミノルは縦ガードで凌ぐ。そこでテンカオを狙うも木村ミノルはフックを振り回す。ただ左ミドルに対しては後退。近藤は尚もテンカオで迫るも木村ミノルはフックを返す。
その攻防の中で木村ミノルの右オーバーハンドが近藤の耳の裏を捉え、よろめいた所に木村ミノルが左右のフックで近藤が尻餅をつく様にダウン。
立ち上がった所に尚も左右のフックを振り回して迫る木村ミノルに対し、近藤は前蹴りで突き放しテンカオを狙う。1R終了。
2R:木村ミノル(左ボディで二度ダウン奪い試合終了)
近藤は微笑みを浮かべ、舌なめずりをしながらグローブを合わせ2R開始。
近藤はワンツー・前蹴り・テンカオで攻防しようとするも木村ミノルは前進し、フックの連打に左ボディでダウンを奪う。その後もフックの連打から左ボディ。木村ミノルが二度目のダウンを奪い試合終了。
📀木村ミノルVS近藤魁成📀
😆👑👑雑感👑👑😆
改めて近藤魁成は野杁正明に似ていると感じた試合だった。
📀 狂拳 竹内裕二 VS野杁正明📀
あの場面であんなトリッキーな飛びヒザ決められる選手は中々いない。
📀野杁正明VS卜部功也📀
17歳の戦績の浅い選手があの木村ミノルに良くやった。今後にも期待しかない。
それが今回の試合の後の大体の感想だろう。
ただあれだけの才能を今後どう伸ばすのか…
木村ミノルはこの試合でパンチしか打たなかったが、近藤も基本的にはストレート系のパンチに前蹴り・テンカオばかりであり成長の余地はいくらでもある。
近藤魁成自身、それより陣営が何をどうすれば近藤魁成を伸ばせるかその方法を考えないといけないと思う。
これだけの試合をしてしまった以上は楽な相手とは組まれない。
それに今回の試合…
いくら木村ミノルのパンチが強く近藤の体が出来上がってはいないとはいえ、左ボディで倒されてしまったので次の試合の相手は余程のキッカーで無い限り恐らくボディ狙いで来るだろう。
そこでまた倒されてしまえばボディが弱点の選手だから、ボディを狙えば倒せると認識されてしまう。
次の試合が重要だm(_ _)m