秀樹の試合を初めて視たのはRISEでの北井智大との試合…
サウスポー、前手を巧く使い相手をよく見て試合運びをする印象。
尚、その試合については流石は前田憲作さんが参謀にいると言うべきか、北井が2Rに右ストレート→飛び込みながらの左フックでダウンを奪った。
この際秀樹は右ストレートに対して右手を伸ばし後退。そこを追いかけて右手の上に被せる様な左フック…優秀な指導者あっての見事な型にとらわれないダウン奪取だった。
ただそこからダウンを奪われた秀樹は焦らず冷静に自分の間合いで左ミドル主体で試合を展開。
先程と同様に右ストレート→左フックで飛び込んできた北井に対しバックステップから左ストレートを合わせダウンを奪い返し判定勝ち…
前のラウンドでダウンを奪われた攻撃に次のラウンドで合わせる、この冷静さが秀樹の強さだと感じた。
山口裕人との試合でも1R終了間際の相手のパンチを頭を振って避けてからの左ストレート。
そしてダウンを2回奪った後に、ダウンを奪われてから冷静に相手を見てダウンを奪い返した姿が印象に残っている。
不可思の試合を初めて視たのはBLADEの時だったか…実はその時はあまり印象に残っておらず意識して試合を視たのはRISEでハチマキと試合した時かもしれない。
オーソドックス、パンチを振り回し右ローの強いファイトスタイル…HIROYAみたいだなと感じたのを覚えている。
誰とでも真正面から打ち合い華はあるが、ガードが甘く正直テクニックに長けた相手と試合をすれば厳しいという印象…
…だったが前回の試合。サウスポーの鈴木博昭相手に単発右ストレート・右ミドルを有効に使う今までと異なる試合運びを展開。
もしかしたら…とは思うが技術的には秀樹が上。5Rの長丁場では冷静な試合運びをする秀樹優勢だろうと思っていた。
1R:ドロー(10-10)
中間距離での攻防。
サウスポー優位の中間距離なら秀樹が有利、不可思が勝つとすれば至近距離での打ち合い…
そう思い中間距離で秀樹ペースになるかと思ったが、その中間距離で不可思の右ミドルを秀樹は捌く事はあれどそこで終わってしまっている…いつもの秀樹ならそこから何かある筈なんだが、このままでは不可思の右ミドルは止まらない。
ただサウスポー対策の攻撃手段として右ミドル以外に有効なのは単発右ストレートだが、不可思の単発右ストレートはサウスポーに秀樹に踏み込みきれず秀樹の動体視力ならバックステップ・頭を振るで回避可能だろうか…
逆に踏み込む左ストレートを秀樹が打てば不可思に当たるだろうなと…あっ、当たった。でもクリーンヒットでは無いか。
リングサイドで心配そうな鬼嫁いつかさんの様子が映る。何故この局面でいつもの様にセコンドにいないんだろうと感じた…
2R:秀樹(10-9)
2Rも中間距離での攻防。
このRでも秀樹は不可思が右ミドルを打つ事を嫌がらせる事=返しの攻撃があまりできていない。
一方秀樹の左ミドルに対して不可思はすぐさま右インロー、右ストレートを打ち返す動きがある。
また秀樹が試合中にするシャドーの様な動きで間合いを図る様に見える動作があるが、その途中で不可思が割り込んで来ている様に感じる。
ただ秀樹の一旦頭を下げて踏み込みながらの左オーバーハンドが不可思にクリーンヒット。この時秀樹は不可思の左前足の外側から右前足を踏み込んでいる。
インターバル中には鬼嫁いつかさんが試合を気にしながら携帯を触る様子が伺える。
3R:ドロー(10-10)
3Rも中間距離での攻防。
秀樹の左ミドル、左ハイが不可思にかわされるシーンが目立つ。
ただ不可思の右ミドルに秀樹が左ストレート、右ハイに左フックを返すシーンが見られる様になる。
一進一退の攻防。
インターバル中の鬼嫁いつかさんは不安そうな顔をしている。
4R:不可思(10-8)
このRは至近距離での攻防が目立つ。
構えは逆だがジャブ・ミドルキックを主体としな攻防。秀樹はそれに加えて右前蹴り・テンカオ。不可思はインロー・バックハンドブローを交える。
五分五分の展開が続くも不可思が単発右ストレートを打ちそのままガードが下がった所に、頭を振って避けた秀樹が逆に単発左ストレートをクリーンヒット。
コープス讃岐うどん@mosagon
山口裕人との試合の時は頭を振ってパンチを避けて左ストレートでダウンまで持っていけていたが、その後も流れる様に右フック→左ストレートをリカバリーしていた。もし今回の試合てもそのリカバリーがあればm(_ _)m https://t.co/d6WeVpH3jF
2018年08月21日 13:14
よろめく不可思を秀樹は左ミドル→右フックと攻める。不可思は必死にクリンチ、秀樹はその状態から腕を振り回す。
正直冷静な試合運びをする秀樹らしくない動作に感じた。
ブレイク後に秀樹が前に出て打ち合いが始まる。頭を振りながら大振りなパンチを振るう秀樹に右ミドルを打つ不可思。秀樹は捌いている。ここから秀樹は何度も縦肘を狙う。
そこから打ち合い…と思いきやパンチを狙う秀樹に不可思は右ミドル→右インロー→右ハイと蹴り分ける。セコンドからも蹴れ‼️蹴れ‼️と指示が出ている。不可思の単発右ストレート、これは秀樹は頭を振って避ける。続けての不可思の右フックがモロに秀樹にクリーンヒットし価千金のダウンを奪う。
コープス讃岐うどん@mosagon
この動画には無いが、直前に不可思の円を描く軌道の右ストレートを秀樹は頭を振って避けてる。そこからこの動画の不可思の左ジャブを秀樹が右前手でパーリング、次に不可思が打った回し込む変則気味なオーバーハンドライトがその寸前と同じ様に回避した秀樹を捉えた。不可思は狙ってたのかなm(_ _)m https://t.co/fry6AtylmO
2018年08月21日 23:04
頭を振りパンチを避ける動きは格闘技における高等技術だが、試合の中で必ずこの動きをするのなら対策ができる動きだと思う。
左右はあれど横方向に動くならそこに当たる様にパンチを回し込めば…
再開後も不可思の蹴りから入りそのままラウンド終了。
インターバル中には祈る鬼嫁いつかさんの姿が映る
余談だがインターバル中に解説で誰か知らんが「お父さんの意地ですよ。これが。」と言ってて実に不愉快だった。不可思には子供がいるが秀樹にも子供はいる。上手い事言おうとしたのかもしれないが、試合内容ならともかくこんなくだらない事を訳知り顔でほざく馬鹿は解説席に座るべきじゃない。
5R:秀樹(10-9)
中間距離での攻防だが不可思は右ミドル、秀樹は左ストレート主体。秀樹は縦肘、スーパーマンパンチを強引に狙うが当たらない。
鬼嫁いつかさんがいけ‼️いけ‼️と立ち上がり叫ぶ姿が映る。
パンチを振り回す秀樹に前には出るがクリンチの目立つ不可思。秀樹が最後まで強引に攻め左ハイを空振りした所で試合は終了。
秀樹の敗けが告げられた後にタオルで顔を覆う鬼嫁いつかさんの姿が印象的だった。
個人的には48-48(ドロー)
判定は…
50-49(不可思)
48-48(ドロー)
49-48(不可思)
48-48(ドロー)、49-48(不可思)はともかく、不可思が4Rにあれだけのクリーンヒットで秀樹を倒したのにアレをフラッシュダウンと取ったんだろうか?
以前のK-1であった9-8というのならまだ分かるが(いやこれもおかしいけど)…
試合については感じた事は不可思が単純に強かった。
サウスポーの弱点の一つである右ミドルを多用し、以前ならムキになって打ち合っていた場面でも蹴り分け戦っていた。
誰かとの試合の敗けで思う所があったのかもしれない。
ただその前にもう1人先約があるだろうが…
秀樹については今回の試合についてはどうも今までの試合にあった冷静さが無かった様に感じた。
それはこの大舞台故の勝ちに対するこだわりが強すぎたせいか、それとも…
個人的には秀樹にとって鬼嫁いつかさんはセコンドにいなくてはならない存在だと感じた試合だったm(_ _)m