1社の寄り添うと分かると思うのですが、会社経営者はどんなところに悩んで、どんなところにニーズがあるのかが分かるようになり、それは新規集客の時に初回でハートを掴むことが可能となります。
2.成功者になるための3つのメゾット
「たった1社に信頼される」ということは簡単なようで、なかなかに難しいことでもあります。
それはなぜかというと、ノウハウや小手先のテクニックでは他の士業、行政書士やコンサルとやってることは変わらず、経営者の心を掴むことにはならないからです。
それでは何が必要か。
それは、しっかりとした「分析」と「マインド」です。
・市場や周りの士業はどういうことをやっているのか。
・お客さんはどういうことを望んでいるのか。
・どういう時に問題や不満が発生するのか。
などをしっかりとリサーチ→分析して、
「常に顧客目線でいる」というマインドを持っていればさほど難しいことでもないのです。
具体的な3つのメゾットを紹介します!
2-1 市場の分析をする
~他士業とのマーケティングの違い~
顧客の問題解決や業務改善などをやっている他の士業やコンサルなどは相当数いますが、お客さんからしたら自分にはどれが一番最適なのか判断することは難しくなってきます。
例えば、「業際」の問題は我々士業にとっては大事な問題ではありますが、お客さんは認知していないことが多いし、ニーズを解決してもらいたいのに縦割り行政のように業際の話を出されても
「そうなんですね‥」と残念な気持ちになるだけです。
役所で手続きをしたことがある人なら分かると思いますが、相手の理由で自分がたらい回しにされるほどストレスになることはありません。
しかもその度に1から説明する必要があるなんで手間です。
同じことをお客さんにしていては、信頼どころか不満を与えることになりかねませんよ。
なので「業際」を守りつつ、どうすればお客さんの不満を解消し「満足」へと導けるか、常にお客さん目線で考えるべきです。
お客さんが求める「最適」の価値を提供する。
そのためにはまず【ステップ1】として
自分がどの位置づけなのかをしっかりと把握することが大事となってきます。
2-1-1 士業別ターゲット顧客の特徴を見極める
会社に提供する商品やサービスも士業によって微妙にターゲッティングが違ってきます。
例えば、
司法書士
→会社設立や増資、会社組織変更などの【登記手続】がメイン。
事業計画や資金計画は関与しない。
ターゲットは「登記」のみを求める人
やりたい事は【手続き】のみ
税理士
→顧問税務、申告関係メイン
会社法意外と知らない。
事業計画も税金の側面からのみ考える。
ターゲットは節税、記帳申告を求める人
やりたい事は【会計処理と申告】
コンサル
→事業計画に関して、収益性や市場の拡大を見越した提案をする。金額高め。
法務や税務など専門性の高い分野は知識が浅く、それ故に落とし穴がある。
ターゲットは新規事業、事業拡大、改善を求める人
やりたい事は【マーケティング、人事管理、業務効率化のお手伝い】
行政書士
→????
行政書士はあえて答えを書きませんでした。
他士業やコンサルのメリット、デメリットが見えてくる中で行政書士がどういう位置付けでやっていくべきなのか。
それはこれから説明するプロダクトアウト(商品重視)とマーケットイン(顧客目線)に深く関係してきます。
2-2 集客と商品開発
~プロダクトアウトとマーケットイン~
みなさんは自分の商品ラインナップをどういう基準で決めていますか?
こと士業に関しては9割、いや99%と言ってもいいくらいあまり考えていないと思います。
なぜなら、既存の商品が昔からずーっと決まっているからです。
そして、それはいつ、誰が決めたのでしょうか?
答えは「国」です。
もっと具体的に言えば、当時のお役人が法律で決めました。
「ずーーーーーーーーーーっと昔に」です。
これだけ世の中が予想もしない速度で進化している中で、我々士業の商品は昔からほとんど変わっていないんです。(笑)
これっておかしいと思いませんか?
実は、これはある商品開発の考え方にとても似通っています。
そこにヒントがあります。
商品開発やマーケティングをする中で2つの考え方があります。
・プロダクトアウト
・マーケットイン
プロダクトアウトは、商品重視の考え方で、作り手市場に合った考え方です。
一昔前にはものすごく有効でした。
わかやすい例えでいうと、
ゲーム機のプレイステーションです。
当時16ビットだったスーパーファミコンを凌ぐ32ビットのゲーム機として登場したプレイステーションは爆発的なヒットを生み、後に高スペックゲーム機の連鎖を生みました。
当時は「良いもの」を作れば売れた。
「売り手市場」だったのです。
しかし、今はどうでしょう?
ハイスペックな物って必ずしも売れてますか?
また、ハイスペックじゃなくても売り手が「これは必要だ!」「皆んな絶対ウケるはず」と考えたモノって必ず売れてますか?
答えは「NO」です。
今は、お客さんによって欲しいものは多様化しているんです。
機能だけじゃなくコスパも大切です。
しかも、厄介なことに欲しいものは「顕在化」(お客さん自身が理解している)とは限らず、「潜在化」(なんとなくぼやっとしか認識してない)しているものも多くあるんです。
「人によって求めるものは違う」時代なんです。
そこで今、マーケットインという考え方が主流になりはじめました。
これは作り手のこだわりやコンセプトにとらわれずに、お客さんのニーズを徹底的にリサーチして、そのお客さんに必ずウケるものを商品開発するという考え方です。
プロダクトアウトからマーケットインに移行して赤字を黒字化させた例で有名なものに『ハウステンボス』があるので、気になる方はググってみてください。
ハウステンボスがオランダの風景をコンセプトにしていた初期のコンセプトから、無料入園スペースを作ってワンピースのゴールドメリー号などを誘致するなど「顧客目線で」戦略を180度変えていったように、士業も「こうあるべき」という昔からのコンセプトにずっととらわれるのは、そろそろやめにしませんか?
2-3 顧客生涯価値(LTV)で判断する
~値引きの割合をLTVで判断する~
僕は、広告をする時や商品開発をする時、値引きなど格安商品の提供をする際にLTVを判断材料とします。
LTV(Life Time Value)は日本語では「顧客生涯価値」と訳されます。
顧客が生涯を通じて企業にもたらす利益のことを指し、一般的には顧客の商品やサービスに対する愛着(顧客ロイヤリティ)が高い企業ほどLTVが高まりやすくなります。
例えば、行政書士の建設業許認可申請について依頼を貰った場合、単体の許認可申請だけではなく、年間を通して様々な依頼が貰えるようになります。
これについては青森の行政書士の
たっきーさんが以下のツイートをしていますね。
顧客を1案件(1依頼)単位で見るのではなく、年間の総売上やもっと先までの総売上で判断して顧客の価値を考えていくのがLTVなんですね。
商品の愛着が高まればLTVも高まると表現しましたが、
士業に関してはまだまだ属人的な部分が多く
「商品=人」と解釈していいでしょう。
そうなると、顧客のあなた(商品)への愛着がLTVの向上に
影響していくことになります。
商品開発の決定権、値引きについての裁量権がある人なら
LTVを意識して判断するようにしましょう。
僕は特に値引きをする時にLTVを意識して割合を決めています。
LTVが低く将来増える可能性が低い顧客層には1、2割
LTVが高い、高くなる可能性ある顧客層には3〜5割以上
とっさの判断が求められる場合だと値引きの割合がわからなくなると思います。
その時のために、予め顧客のLTVを計測しておき実際に値引きを求められた時に相手に感謝されるようなタイミングで値引きをすることができれば、顧客のあなたに対する価値(愛着)が増してLTVが高まることが経験上わかっています。
値引きによって「利益が減る」と判断するのではなく、
値引きによってLTVを高め「利益が増える」と判断するのです。
以上が「1社から絶大な信頼を獲得できる3つのメゾット」でした。
最後まで読んだ方は分かると思いますが、
「メゾット」「攻略術」と書いているのに
ノウハウの要素がほとんどない笑
でも、それが答えだと思います。
小手先のノウハウでは1社の社長の心すら落とせない。
「お客さんにとことん寄り添いたい!」というマインドがやっと一人のお客さんに届いてそこから広がっていく。
ビジネスはそういうものだと解釈しています。
3.行政書士がマーケットインに向いてる理由
士業はこぞってプロダクトアウト思考です。
対してマーケットインは「とことんお客様目線の商品づくり」です。
その中で、行政書士はマーケットイン思考にとことん向いています。
その理由と知ると士業の本質(在るべき姿)が見え、既存の制度や枠組みでは解決できないお客さんの悩みに向き合うことができるようになります。
3-1 士業マインドはプロダクトアウト思考が多い
士業はプロダクトアウト思考だと最初に言いましたが、理由を今から説明します。
そして、これは士業の本質から大きく外れている間違った考え方だと思います。
「士業のサービス化」と叫ばれている昨今でこのプロダクトアウト思考のままでいると、本当の意味でのサービス化(=お客様目線)にはならず、ひとりよがりの商品設計になってしまうので十分注意してください。
自分がプロダクトアウト思考でいるかどうか?
それはこの質問で明らかになります。
「あなたの商品は誰のためにありますか?」
士業【何かで困っているお客さん】が非常に多い業種です。
とことんマーケットインに向いている市場なんです。
なのに士業の商品設計は画一化していて昔からラインナップは変わっていません。
つまりプロダクトアウト(売りたい商品で物事を考える)です。
士業に「なぜその商品ラインナップなのか」を聞いてもしっくりこないのはここに原因があるのです。
3-2 「商品」で選ばれていない
行政書士がなぜプロダクトアウトじゃダメなのか。
それは、お客さんが行政書士を「商品で選んでいない」からです。
例えるなら、
司法書士の場合、お客さんは「登記」という商品を目的に相談に来ることがほとんどです。
税理士の場合も、多くは「申告」という商品を目的に相談に来ています。
ただ、行政書士は必ずしも「手続きという商品」を目的に相談に来ているお客さんばかりではありません。
むしろ、それが行政書士が稼げないと言われている由縁なのかもしれませんね。
他士業と違って、「商品」で売りにくい職種なのです。
稼げている行政書士は、「商品」でお客さんをつけているわけではありません。
意識的にしろ無意識的にしろ、徹底的なお客様目線。
「相手がどうすれば喜んでもらえるか」
「どうすれば自分を選んでもらえるか」
にかなりのエネルギーを注ぎ込みます。
だからこそ、行政書士はマーケットイン思考になるべくしてなっているのです。
ちなみに補足しておくと、
他の士業もマーケットイン思考が全く無いわけではありません。
ただ、どうしても「商品の価値」だけである程度需要が満たされてしまうので、徹底的なマーケットイン思考になりにくい側面があります。
3-3 リピート率が命!
行政書士がマーケットインに向いている理由の2つ目が
「リピート率が命!」だからです。
プロダクト(商品自体の)の集客力がどうしても他士業に比べて弱いので行政書士で生き残っていくには、いかにしてリピートに繋げるかが肝となります。
リピートを取るためには当然、
お客さんに愛着を持ってもらう(=マーケットイン)となるので徹底的なお客さんのニーズのヒアリングやリサーチが必要になるわけですね。
3-4 これから開業準備をする人へ
今、行政書士で開業準備を進めている人やこれから資格を取って開業しようとする人は必ず報酬基準表を作るはずです。
その時に、一度自分が作った商品に疑問を持ってみてください。
・この商品は誰のためにあるのか
・本当にこの商品でニーズが満たされるのか
・自分が役に立つ場面を想定する
を徹底的に調べ、考え尽くし、実際に聞いてみる。
これをやってみると
他にはない貴方だけの商品ができあがるかもしれませんよ!
4.LTVこそ行政書士が意識すべき指標
4-1 目先の利益に何の意味もなし
行政書士は商品自体の集客力が正直弱いです。
インターネットでリスティング広告をかけて集客してもなかなか反響が集まらないのは
・行政書士よりも上位商品を持っている他士業の存在
・行政書士の主要顧客は企業であること
中小企業はネットで取引先を探すのではなく、ローカルな紹介によってコミュニティを広げていっているところが多いので、ネット広告を主戦場にするのは簡単ではないです。
そうなると、生き残っていくにはリピート客(VIP客)を囲い込むことです。
リピートしてもらうためにはいくつか要素があるので下の記事を参照ください。
リピートをしてもらうために最も簡単な方法を1つ紹介します。
それは、
「無料体験をしてもらうこと」
貴方の価値を知ってもらうために必要なもの
それは、「あなたの商品を実際に体験してもらう」ことです。
ただ、購入という壁をどうしても超えられない人はいるでしょう。
だから目先の利益は捨ててしまえばいいのです。
意識すべきはLTV。
実際に、僕もTwitterで以下のようなツイートをしています。
何度か質問をいただいたのですが、
その中でありがたいお返事もいただいてました😄
「無料体験」はあなたの商品開発のPDCAにうってつけのやり方です。
無料で行う代わりにお客さんからフィードバックをもらって改善していくことができます。
確実に刺さる商品開発ができるまで何度もPDCAしていきましょう!
4-2 新規顧客はリピート客の5倍のコスト
新規顧客獲得で広告などを使おうと考えている人は
「ちょっと待った」です。
新規顧客を獲得するのにかかる費用はリスティング広告、チラシ、電話営業、訪問営業など色々とやってみればわかると思いますが積み重なるとかなりの費用となります。
訪問営業も自分の時給換算で考えると決して安い広告方法ではありません。(というかメンタルがかなり消耗します。)
行政書士は商品のインパクトがどうしても弱いので購入に繋げるのに新規顧客の獲得は容易ではありません。
それに対して、あなたの商品を1度でも体験したことがある既存顧客はあなたの提案を真剣に聞いてくれるので、商品設計と提案が良ければかなりの高確率でリピートしてくれる優良顧客になります。
新規顧客を獲得するコストはリピート客獲得の5倍のコストと言われています。
それでもあなたは新規顧客の獲得をしようとしますか?
4-3 中小企業の社長にはリーガルパートナーが必要
LTVを意識したマーケティングと商品設計をしていると、わかってくるのが中小企業の社長にはパートナーが必要だということです。
そしてそのことに社長たちは気づいていないのです。
厳密にいうと「潜在的には気づいているが顕在ニーズとして認識していない状態」です。
毎日目先の仕事と営業、付き合いに追われて事務的な仕事が溜まっていき、後でどんどんと足かせになっていくのです。
「売りたい」とか「売るのが申し訳ない」とか思ってる場合じゃなく、「助けてあげたい」と思うべきです。
僕が敬愛する@FUMIKA422さんのツイートが刺さったので載せておきます。
4-4 LTVを意識した商品ラインナップ例
LTVは信頼だけでは高まりません。
段階的な提案が必要になります。
これが上手くない人が多いので、
あくまで1例ですがここにLTVを意識した商品ラインナップをあげておきます。
●無料オファー
簡易版許認可申請マニュアル
その場でできる遺言の作り方講座
不動産取得税申告代行サービス(※行政書士はできます)
●フロンドエンド商品
補助金申請
事業計画書作成
定款変更
契約書リーガルチェック
●バックエンド商品
許認可申請
創業融資
遺産分割協議書作成
経営・財務コンサル商品
●アップセル商品
会計記帳
経営事項審査
遺産整理手続
遺言作成
●他士業連携業務として
確定申告
不動産売買
相続登記
相続放棄
こんな感じで単体で仕事をとるのではなく、
それぞれの商品を段階ごとに提案するような商品設計にしていくことでLTVを高めることができます。
※ちなみに商品についての詳細な質問や問い合わせはしないでください。行政書士として提案できるものに限定している訳ではないので。
4-5 やっぱり『人』
今ネットビジネスが急速に発展し拡大しています。
ブログやメルマガなどでアフィリエイトやコンテンツで稼いでいる人も多くあります。
でも僕は断言できるのはリアルビジネス(オンラインじゃないもの)は絶対に無くならないし、リピートを意識するならオンラインだけの繋がりよりもリアルで会っている人間関係の方がより強固なものになります。
ローカルビジネスはやっぱり地元密着の企業や士業が強いです。
人との繋がりがビジネスを長生きさせるので、一つ一つの出会いを大切にしていきましょう。
5.まとめ