もう お産‼️③
手術室へは車椅子で運ばれていきます。執刀医である女医さんと看護師さん、旦那さんと。旦那さんは、エレベーター前でお別れ。私は車椅子をひかれ、エレベーターに乗ります。「頑張って」と見送ってくれた旦那さんの顔を見て涙が出そうになりました頑張ってくるね帝王切開なので、普通分娩のような痛みは無いとはいえ、意識があるまま切られるのはやはり怖いですそして 何より、予定日より2カ月近い早産なので、生まれてくる子の体がとても心配でした。大きな総合病院なので、手術室もむちゃくちゃ広く、産婦人科の先生2名、麻酔科の先生2名と小児科の先生、看護師さんも4〜5名いて、なんか大手術をする重篤な患者なのかと思ってしまうくらいでした麻酔科の先生がフレンドリーな雰囲気の50代おじ様といった感じでした。私の緊張をほぐすように、ちょこちょこ話しかけてくださいます先生「音楽 流すけど、どんなのがいいかなディズニー、クラシック、J-POP…」私「J-POPでお願いします。」先生「何十年代」私「80年代で。」先生「攻めるね〜」といった感じで、お産のバックミュージックが決まりました80年代のJ-POPを選んだのは、私が10代後半の時だったので1番 CDを買って音楽を聴いていた頃だったからです。麻酔をしているので、痛みというものはもうほとんど無かったのですが、お腹をいじってる感覚は少しありました。このお腹をいじられている嫌な感覚を、80年代の工藤静香や楠瀬誠志郎、永井真理子たちが和らげてくれたのです昔のJ-POPにして良かったな懐かしさで、気が紛れるなどと思っていると、いよいよ 赤ちゃんを取り出す場面にきました産婦人科の先生の合図で、赤ちゃんが取り出された瞬間、オギャッ!短い泣き声が聞こえました生まれたようです