「……。」
少しの間流れた沈黙
俺のことをじっと見ながら何も言わないユチョンに違和感を感じた。
今更怖じけづくようなキャラでもないだろ?
「どうした…?」
「…いや?んー…、じゃ遠慮なく」
そう言いながら俺に近づいてくるユチョン
腰に回された腕
睫毛の一本一本まではっきりと見える距離に
かかるユチョンの吐息に
何故か胸が締め付けられる。
そして同時に襲ってくるのは
どうしようもない切なさ
初めてのユチョンとの口づけは俺にとってどんな意味がある?
目の前のこいつにはキスなんて何の意味もないはずで…
なのに自分の中で確実に何かが変わってしまう気がして怖い。
固く目を閉じた時
「やーめた。」
響いたユチョンの声
「…は?」
目を開くとユチョンは既に俺に背を向けていた。
「そんな気分じゃなくなったよ。」
「……。」
「やっぱジュンスにしとこっかな」
相手は誰でもよくて。
単なる気まぐれ
変にキスなんてされなくて良かった。
そう思うのに…
それなのに
沸き上がる怒りを抑えられなかった。
「お前、最低だよ」