まるで天使が立っているみたいだった。
入ってきたその人を見た瞬間
身体中に電気が流れた感覚
もう目が離せない。
息をすることも忘れるくらい…
俺は一瞬でその人に全てを奪われたんだ。
「…。」
奇跡のようなその人は俺達の顔を順番に見回しながら部屋に入って来た。
少し俯いたその顔
さっきちらっと見かけた時には見えなかった大きな黒い瞳や、赤くて艶やかなぽってりとした唇
その全部が俺を魅了して
現実離れした美しさに思わずまじまじと見つめてしまった。
「ユノヒョン…?」
ふと聞こえた声に意識が戻ってきた。
「…!あ、ああ。なんだ?ユチョン」
隣に座っていたユチョンが訝しげな視線を送っていたから少し焦った。
「…。別に。」
ユチョンはそれ以上聞いてこなかった。
何故かホッとしている自分がいる。
心を落ち着かせて改めてその女性を見た。
人並み外れた美貌
合わせて座った位置から見てるというのもあるがかなり大柄な女性だな、と気付く。
一体彼女は何者だ…?!
メンバーも疑問を感じているらしく
ジュンスなんかは口を開けてぽけ~っとした顔のまま固まっている。
「社長、彼女は?」
やけに笑顔満面の社長に俺は聞いた。