こんにちは、婚活支援コンサルタント@旦那”おちころん”です。

 

今回は、結婚と年収に関するお話です。
 

女性の皆さんからすれば、人生のパートナーとなる男性の収入って、とても大切な問題ですよね。


「年収にあまり条件を付けると高望みだって言われてしまうし・・・」

「かと言って所得は生活に直結すること。そう簡単に妥協したくない」

 

男性の僕からすれば、年収だけで男性を見てほしくない思いはありますが、そうは言っても所得は生活に直結する問題。生活水準や子供の教育環境にも影響しますし、また、自分自身が仕事を続けるべきか、育児や家事に専念すべきか等、人生設計にも関わってきます。

(もちろん女性が稼いで男性が家事に専念するケースだってあります)

 

大事なのは現実を知ること。

その上で妥当な目標を立てること。

 

 

という訳で、まずは現在の日本の状況を見てみましょう。

 

 

この10~20年、日本人の所得は下がり続けています。

 

誤解されている方もいらっしゃるかもしれませんが、決して今や日本は豊かな国ではありません。平均所得は、今や韓国に追い越されそうな勢いです。

 

我々アラフォーの親世代は違いました。

  • 会社は終身雇用が当たり前。
  • 給与は年功序列で上がり続け30代は平均600万。
  • 銀行にお金を預けても金利6%とか当たり前。
  • 100万預けたものが、10年後にはほっといても200万近くになった時代。
ところが現在は・・・
  • 終身雇用は崩れ、今後はITやAIの発展により、今後10年~20年で職を失う人が出る可能性も。
  • 給与はグローバル化の流れを受け、徐々に年功序列から実力主義へ。→つまり歳をとっても給料が上がるとは限らない。
  • 失われた15年間の深刻なデフレの影響で、平均所得は下がっていく一方。(日銀の金融緩和で回復しつつはありますが)
  • 銀行は超低金利時代に。1億円預けても利子は800円しかつかない時代。

親世代とは時代背景も状況も全然違うのです。

 

しかしながら、こと婚活となると、親世代の物差しがまだまだ横行しているように感じるのです。

  • 年収600万以上がいい!
  • 専業主婦になりたい!

 

人間、自分の親の姿を見て、自分の人生も描くことが多いですから仕方ないのかもしれません。

 

でも、もしその描いた姿が、今の現実とズレていたとしたら、婚活する上でも悲劇しかうみません。

 

 

では、一体、どれぐらいの金額を望むのが妥当なのでしょうか?
現実のデータを見ながら考えて生きたいと思います。

 

2015年なのでちょっと昔のデータですが、アニヴェルセルさんでちょっと面白い記事がありましたので、ご紹介しますね。

■結婚相手に求める年収、男性と女性ではこんなに違う!(アニヴェルセル)

 

この記事で見ていただきたいのは、
30代女性が、相手男性に求める年収のところです。

 

内容をまとめると・・・

■30代女性が相手男性に求める年収
1位 500万以上  41.0%
2位 300万以上  29.7%
3位 700万以上  12.9%
4位 収入は関係ない 11.6%
5位 1,000万以上  3.2%
6位 1,500万以上  1.6%


意外なことに300万以上あればOKと思っている30代女性は、41.3%もいるんですね。

(300万以上・・・29.7%+収入は関係ない・・・11.6%)
つまり10人中半数近くにも上ります。

 

ただ、一方で一番多いのは500万以上という数字。

果たしてこの数字は妥当なのでしょうか?

 

 

実際に30代の男性の年収がどれぐらいのものなのか見てみましょう。

 

■平均年収と年収分布(DODAより)
 

■30代男性の年収
【平均】 501万

【分布図】
300万円未満:12%
300万円台:25%
400万円台:27%

500万円台:17%
600万円台:10%
700万円台:5%
800万円台:2%
900万円台:1%
1000万円以上:1%

 

30歳~39歳の男性の平均が501万。

年々下がりつつある日本人の所得状況から見れば、意外と明るい数字ですね。
まさに30代女子が1番望む500万以上というところですから、

 

ただ、分布図で見るとちょっと様相が変わります。

 

300~400万台が半数近くを占めています。

そこに300万未満も含めると、その数は61.8%にも上ります。
 

つまり全体の61.8%は平均以下という形になります。

 

平均とボリュームゾーンは違うわけです。

 

みなさんがこれから出会う男性の半分以上の方は、平均収入以下であるということを頭に入れておかなければなりません。

 

人数で言えば、

10人中6~7人が500万未満(平均以下)。
10人中1~2人が平均収入ぐらい。
平均収入以上の600万以上となると、10人中2~3人という計算になります。

 

では、どのラインからが高望みになるのか、具体的な倍率で考えてみたいと思います。

 

10人中、その年収ゾーンの男性が何人にいて、逆にその年収ゾーンを希望する女性が何人にいるのか?から計算してみたいと思います。

(該当する男性の数に対して、希望する女性の数が少ない方がライバルが少ない計算)

 

■年収300万未満
該当する男性の数: 1.24人
希望する女性の数: 1.16人
倍率: 0.93倍

 

■年収300~500万未満
該当する男性の数: 4.94人
希望する女性の数: 4.12人
倍率: 0.83倍

 

■年収500~700万未満
該当する男性の数: 2.71人
希望する女性の数: 8.22人
倍率: 3.03倍

 

■年収700~1,000万未満
該当する男性の数: 0.92人
希望する女性の数: 9.51人
倍率: 10.34倍

 

■年収1,000万以上
該当する男性の数: 0.18人
希望する女性の数: 9.99人
倍率: 55.5倍!

 

 

年収500万未満までは、倍率が1倍未満。
 

つまり女性から見たとき、競合となる相手が1人に満たない状態です。

なので500万未満までは「高望み」ではないという結果ですね。
あくまでも計算上では、ですが。

 


500~700万のゾーンを狙うとなると、一気に倍率が3倍越え。
つまり3人の女性が1人の男性を取り合う計算となります。
なかなか厳しいですね。

 

実際問題、500万以上を希望する女性は58.7%にも上りますので、
残念ながら半数以上の女性の方は、「高望み」とまでは言いませんが、
いざ狙った相手を落とそうと思ったときには、必ず2人以上のライバルがいて、そいつらをブッ倒していかなきゃいかん!という計算になりますね。

 

そして、700~1,000万ゾーンを狙うとなると、倍率は10倍以上!
野球で言えば、日本シリーズ優勝するぐらいの確率でしょうかね。

こりゃ大変だ・・・。

 

1,000万以上になると、倍率55倍!
55人中1位にならないと、ゲットできない計算ですから、
学生時代で言えば、学年で1~2番目にモテた!ぐらいの快挙ですね。

うーーんn。。。

 

ちなみに年収が上がるほど、倍率が急激に上がっていくのは、

下の年収を希望している人の数も含まれてしまうから。

 

例えば700~900万未満の男性を狙おうと思った時、
アンケートで、「700万以上」と回答した女性の数だけではなく、「500万以上」「300万以上」「収入は関係ない」と回答した女性の数も含まれてしまうからです。

 


基本的に「年収高い人は嫌なんです。」ってケースはありませんので、原則としては、狙う収入ゾーンが上がれば上がるほど、競合となる相手も増えていく計算になるのですね。

(中には金持ちが嫌いな人がそう言うかもしれませんが笑)

 


いかがでしたか?

あなたが望むゾーンはどのゾーンですか?

そしてそこに勝算はありそうですか?

 

当然、結婚は収入だけで決めるものではありませんから、この指標が全てではありません。

 

ただ、婚活を進める上において、どれぐらいがリアルな数字なのか、正確に把握しておくことはとっても大切なことです。

 

是非とも参考にしてみてくださいね。

 

婚活支援コンサルタント@旦那”おちころん”
婚活支援コンサルティングLacco.inc