次の試合からマスクをとり、素顔で戦います。理由は「競技性」一点のみ。いまさらだと言われるかもしれませんが、決断には時間がかかりました。明日23日発売の格闘技通信に記事が載ります。応援してくださるファンの方に発売前に報告します。格闘技通信の文章は自分で書きました。今日の日記は校正前の文章です。
「マスクを賭けて試合に臨む」のも違うと思いました。負けたから、勝ったからではない自分の意思でマスク着脱を決めたかったのです。
マスクをとる話は前から少しづつありました。
反対する人もいた。「マスクがあったから人気も知名度もあがった。かぶることによってテンションを上げられるし、それは有利に働く。」
賛成する人もいた。「視界、呼吸、競技性。」その両方の意見はすべて正しく思えたし、間違ってないと思いました。何よりマスクに愛着がありました。だから悩みました。
「マスクをとる」と決めてからも、まだグズグズしてました。「いいの?本当にいいの?」って揺れ動いてた。
私を決心させてくれたのはチーム黒船での合同練習後、川尻達也さんとの何気無い会話でした。
「次、マスクとるの?」
「とろうと思ってるんですけど……」
「視界よくなるんでしょ?呼吸楽になるんでしょ?もう十分(マスクで)頑張ったよ」
その一言で、なんだかすべてがスッキリしました。
「そうですよねっ!とります!」初めて迷いなく答えられました。
『強くなる』、ただその一点を試行錯誤と努力で日々追い求めている合同練習のみんな。確実に格闘技にプラスになること(マスクをとる)をやらない私。なにやってるんだろうって思った。
後日「川尻さんのおかけで決心つきました」ってお礼したんですが、本人はまったく覚えてなくて「B型だから忘れた」って笑ってました。それくらい何気ない会話でした。
格闘技やりたての頃、試合に負けて「マスク邪魔だからとる」って愚痴ったことがある。そしたらコーチが「たいして練習してないくせにマスクのせいにすんのか?」って言った。そのとおりだと思った。練習した。
苦言してくれる人もいた。「男で練習量自慢してるヤツいるか?俺週六練習してますって。練習は当たり前なんだよ。女子は意識も技術も体もレベルが低すぎるんだよ。」
恥ずかしかった。頑張ろうと思った。少なくとも私は「違う」って認めてもらいたかった。ウエイトも食事も変えた。なんか視界がひらけた気がした。でも自信はなかった。私は激弱の色モノだったし、勝てると思って見てる人は、私を含めていなかった。1月のグラップリングに勝った時は人生で一番うれしかった。何してもきっと報われないと、どこかで諦めてた。その夜、報われる事もあるんだってしみじみ思った。
その勝利に付随して山田武士トレーナーと出会って、幸運にもマンツーマンで指導してもらった。評価も少しづつ上がってきて、合同練習が始まって、いろんなプロの人に出会って刺激されて……たくさんの事がありました。
私は「なんちゃって」からやっとプロの格闘家として一歩を踏み出せたと思う。マスクには愛情と感謝の気持ちがある。マスクマンだから出来たこともたくさんある。でもマスクは卒業します。さらなる高みのために、これからの私を応援してください。6月30日はぜひ会場で、私の決意を見てください。