Eleonore第74話 | Eleonore

Eleonore

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「えーと、どこに隠せばいい?」

エレノアは自分の夢から現れた仔羊を、

なんとしてもベリエールから守りたかった。

彼は相手が子供であろうと自分に仇なすならば、

決して容赦などしない。

しかしフローズに相談したところで、

どうにもならないのは分かっていた。

「ベリエール様はきっと、どこに隠れていようと

 見つけ出すでしょうね。」

「そんなぁ、どうすればいいの?」


夢の中で知らない内に生み出した魔物だとはいえ、

仔羊はロバーツ牧師との愛の結晶なのだ。

エレノアはベリエールによって、

ロバーツ牧師とのありふれた日常を奪われたのだ。

せめてロバ-ツ牧師の子___

彼とエレノアをつなぐものは守りたい。

今腕の中で抱いているように。

輝く毛皮の羊の魔物は、

無垢な瞳でエレノアとフローズの顔を交互に見ていた。


仔羊に嫉妬の目を向けているマムはというと、

フローズの使い魔である蜘蛛のアシュレイが、

糸でがんじがらめにして抑えつけていた。

ベリエールより先に手を出しそうだったからだった。