お隣さんの家の前の空きスペースに祀られている、車輪のような不思議な飾りもの。
この地に越してきてからずっと気になっていた。今日、お隣に用事があって伺ったついでに、この不思議な飾り?の由来についてたずねてみた。

 この飾り(お供え?)は『火廼要慎(ひのようじん)』のお守りなんだそうだ。この字を見て思い当たる方も多いだろう。そう、京都の家、特に旧家では台所によくこのお札が貼ってあるのを見かける。火除けのお守りだ。

 この町内では昔から愛宕山信仰が根付いていたが、他の部落ではこうした風習もいつしか廃れてしまい、今では町内のここ近辺の旧4部落にのみその風習が残っており、部落ごとにこの火除けのお守りを祀っているのだそうだ。毎年、11月に古いお守りを焼いて供養し、新しいお守りに更新するのだとか。