10月21日の講習会は、9:30-12:00と13:05-15:00の計4時間半弱の予定だったが、午前のデモが延びて11:00頃の開始となった。結果、講習の時間が押してしまったが、できれば講習生全員そろって一人ずつ複数の講師からの講評の時間をとっていただけたらもっと勉強になったと思う。
 イベント終了後、伴さんにそのことをお話したら、「今回はカーバーどうしの交流が主目的だし、講習の中で講評はしていただいたと考えているけれど、要望は考慮してみる」とのことだった。確かに丸太代を除けばタダみたいな講習料金でそこまで求めるのは少々ずうずうしかったかも。

 当初は、「フクロウは全ての要素を含む基本、これが彫れたら何でも彫れる」と聞いてすでに何体か練習はしていたフクロウの出来を講評してもらうつもりだった。
 割り当ての丸太をもらって運んでくるとすでにカービングブースの中は人が一杯で、重い丸太を運ぶのがしんどいためか、たまたま一番遠くの端で空いていたスペースを使わせてもらうことになった。そのスペースを担当されていたのが静岡のカーバー宮澤五郎さんだった。
 
  宮澤五郎さん    この恐竜の頭骨?も宮澤さん作

 それぞれにキメたファッションと派手なアクションでフクロウやイーグル、ベアーといった定番を彫る方が多い中、淡々とジョン・ウェインを彫っていた方だ。一見どこにでもいそうな普通のおじさん(失礼)だったが、実は凄い方だった。「人と同じような物を彫っても面白くねえから、金魚でもやってみたら」とお題をいただき、急遽予定変更の初挑戦となった。

 フナとか鯉のような普通の魚ならまだしも、この何十年、金魚なんて飼ったこともないしよく見たこともないのでどんな姿だったかもよく思い出せない。荒彫りした後のディテールの仕上げに戸惑っていると、一言「チェンソーの先端を横に滑らせて、波形に表面処理をする技」をアドバイスいただいた。言われたようにヒレを処理してみると水の中で揺らいでいるような感じがなんとなく出たではないか!
 
尾びれに注目!魚体の形や胸びれの形と位置はさておき、尾びれは金魚特有の揺らいでいる感じが出ているように見えませんか。横にするとよく分かります。あとはもっと滑らかな動きがつけられるようになれば、まさに水中をゆらゆら泳いでいるような表現ができそう。布の表現なんかにも応用できそう。練習する意欲がわいてきた。
 宮澤さん、急所を突いた的確なアドバイスをありがとうございました。いつか人まねでない独創性が出せるように努力したいと思います。

伴さんと。熊の展示台は伴さん作。後ろはゼノアショップ。


巡回指導?で横にして彫るアドバイスをいただいた風来坊さん。サムライ対決では準決勝進出されてました。本名は知っていても明かさないのが業界のオキテだそうなのでナイショ。シャイな方でお願いしてやっと写真に入っていただけました。



<オマケ>(某有名チェンソーアートポータルサイトにも出ていなかったので)
「伴塾長に勝ってチェンソーをゲットしよう!?ジャンケン大会」
(チェンソーは出ません。ゼノアのIさん、首が飛ぶと言ってました。でもこの盛り上がり。来年は出るかも!?♪チェンソー、チェンソー(チェンソーコール))

                   ↑
闘志むき出しの大人に負けずがんばったお姉ちゃんはぬいぐるみをゲット


来年に向けて耳寄り情報。伴さんはの確率大!

          伴さん↑   餐場さん↑
餐場さん、トレーナー(Tシャツ、タオル)提供ありがとうございました。寒さ対策を持って来なかったのでほんとに助かりました。フックは東北勢提供「第2回 東日本チェンソーアート競技大会記念」品。帽子は新生ゼノア提供。コンタックは伴さん提供。


相部屋だった講習生、岡田さん、棚岡さんと。


(おわり)