俳優・伊藤健太郎(23)のひき逃げ事件から1週間以上が経った。伊藤は釈放されたが、騒動の余波は続いている。ここにきて伊藤の所属事務所社長が一部媒体に登場し「素行が悪かったとは思いません。事実無根の報道が多いので弁護士と対処していくつもりです」とコメントし、逆に火に油を注ぐ結果となっている。  事件発生直後からマスコミの喧騒をよそに、芸能プロの関係者たちはこの事件を別の目線で追っていた。それは今年上半期、「2020年 テレビCM急上昇ランキング」(エム・データ発表)で断トツの1位を記録した伊藤がそのポジションを明け渡すことになったためだ。  

 

芸能界における伊藤のポジションは「20歳代前半、いつも元気一杯、芝居もソコソコこなせて清潔で誠実そうなイメージの役者」だ。そこにポッカリ空洞ができたことで、大手芸能プロを中心に“穴埋め”を巡るリサーチが始まった。 「伊藤クラスの役者を育てようと思ったら大変な作業となります。1億円以上の予算がかかるでしょうし、営業努力も並大抵のものではありません」と芸能プロ幹部は、タレント育成の難しさを訴える。 「何となく知ってる」とか「(名前や顔を)聞いたことある、見たことある」と世間の人が思うようになるまでは、時間はもちろん、とにかく莫大な育成・準備費用がかかるのだ。 

 

■伊藤がブレークまでに費やした4年の歳月  実際、伊藤は14年7月期にオンエアされた上戸彩主演の『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系)で役者デビューしたものの、18年10月期の『今日から俺は!!』(日本テレビ系)でブレークするまで、一般的にはなじみのない存在だった。つまり、売れるまでに4年の歳月を要したことになる。 「この商売の難しさは、少しずつキャリアを積み上げてトップに立ったとしても、それが不動ではないことです。別の理由で長期間露出を控えたり、タレントのイメージを悪くするような事件や事故、スキャンダルを起こしたりすると、2度とそのポジションに戻ることが出来なくなってしまうことがあります。逆の見方をすれば、伊藤クラスの役者はこの世界には掃いて捨てるほどいるというわけです。事務所社長は今回の事故の処分を無期限謹慎としていますが、再び同じポジションに返り咲くのは極めて難しいと断言できます」(前出・芸能プロ幹部)  では、伊藤が消えたことによって生じる「穴」を埋めるのは一体どんな役者なのだろうか。降板した主演舞台「両国花錦闘士」(12月5日開幕)では、ジャニーズJr.の原嘉孝(25)が代役を務めることが9日に発表されたが……。 

 

■筆頭格は金子大地 「業界で伊藤のポジションに近いといわれているのが、『アミューズ』所属の金子大地(24)と言われています。年齢が近いということもありますが、モデルの仕事から役者に転身したプロセスも同じ。昨年4月期にNHKで放送された『腐女子、うっかりゲイに告る。』で『第16回コンフィデンスアワード・ドラマ賞』の新人賞を受賞したり、今年2月には舞台『ヘンリー八世』という大きな仕事にキャスティングされたり、評価が高まってきています」(テレビ関係者)  伊藤と容姿が重なるという点で評判なのが、『トップコート』所属の杉野遥亮(25)だ。こちらもモデルからの転身組で、木村拓哉主演の『教場Ⅱ』(フジテレビ系)、『ハケンの品格 第2シリーズ』(日本テレビ系)、『スキャンダル専門弁護士QUEENN』(フジテレビ系)といった話題作にバイプレイヤーで出演しながら役者としての実力を着実に身に付けている。 「杉野は3年前に“グリーンボーイズ”というグループでCDデビューもしていて、所属事務所はアーティストとしての可能性も模索しているといわれています」(音楽関係者)  NHK朝ドラ「なつぞら」などに出演した『ワタナベエンターテインメント』所属の山田裕貴(30)も注目株だ。はたして伊藤が空けた大きな穴を埋める“シンデレラボーイ”は一体誰になるのだろうか。

 

 

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