さて、“ブログdeレッスン”第2回目は

楽器の扱い方

についてです。



コントラバスという楽器は、見ての通り、こんなにおおきな楽器です。
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楽器を持ち運ぶのも一苦労。
重いし大きいし大変な作業です。

気をつけなければゴンゴンとぶつけてしまいますし、楽器を倒してしまうと自分も大怪我をしてしまう場合だってあります。



ということで、正しい楽器の持ち運び方を勉強しましょう。


基本的に、移動の時にはソフトケースに入れて運んでください。
外へ持ち出す場合は必ず。音楽室からパート練習をする教室まで、といった短距離移動の場合もケースに入れたほうが安全でしょう。


ただ、こんなにおおきな楽器です。背の小さい人ではケースに入れるのも一苦労ですよね。
楽器を立たせたままでは届かない!という方は椅子に置くか寝かせた状態で頭の方からケースを被せ、そこから楽器を起こして全体にかぶせると簡単かもしれません。試してみてください。
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ファスナーは前開きのものと横開きのものがありますが、どちらも全開の状態かで頭から被せましょう。
しっかりと楽器をケースに入れファスナーを降ろしたら、肩紐を調節します。

このとき、肩に紐をかけた状態で楽器がすこし浮くように調節すると持ち運びが楽です。

左右の肩のどちらかかけやすい方でしっかりと持ちましょう。
基本はこの形。
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狭いところを通る時などは楽器を縦にして自分の体の前にすると運びやすいですよ。
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階段の昇り降りは特に気をつけて!登るときは自分よりも楽器を後ろに、降りるときにはにすると安全です。



ただでさえ大きな楽器です。ケースを入れたら20kgほどにもなる場合も!!
肩に食い込んで痛いですよね。よーく分かります(;_;)


そこで登場するのが、キャスターです!
荷物を載せて運ぶ、アレです。
楽器にくくりつけてコロコロ転がしながら運ぶのです。


そう、このブログのタイトル

「おおきな楽器をころころと」

の由来にもなっています。


私は、コントラバス専用のキャスター
「ベースバギー」
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というものを使っています。

このように楽器に付けてゴムで固定し、すいすいころころ~~~♪♪
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これ、すごく良いですよ!
まずタイヤの作りがすごく良いので、滑らかに転がります。
楽器が縦向きに転がるので、狭いところも通りやすい!改札も余裕で通れます(*^_^*)
気になる方は調べてみてくださいね。



楽器ケースに入れて運ぶ、というのが基本だとお伝えしておりますが……
学校にあるケースを使っている方は、ケース自体がボロボロで楽器を守る役目を果たしていないというのもよくあるパターンです。
ひどいところでは、ただでさえペラッペラのケースが破れていて半分以上楽器が見えてしまっている…ということも。
「先生、チクチク縫って修理したんですけど、またすぐに破れるんです(;_;)」
と辛い悩みを相談されたこともありました。悲しい現状です。

新しいケースを買う費用がない、とそんな状態のケースを使い続けていると、大事な楽器が壊れてしまい結局莫大な修理代がかかる、という元も子もない結果になってしまいます!!
少し値は張りますが、新しいケース、買ってあげてください(;_;)できればクッション性の高いものをお勧めします。


ただそうは言っても本当に予算が少なく、ペラッペラのケースを使い続けなければいけない学校もあるでしょう。
そういう場合は、仕方がないので大事な部分にだけでもタオルや布を巻いて守りましょう!

大事な部分とは

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と、

ネック
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です。

この二箇所だけはなんとしてでも守ってください!!


楽器の仕組みのところで詳しくお話ししますが、は少しずれてしまうだけで音に悪影響がでます。万が一倒れてしまうと、弦が全部外れて大変なことになります!
ネックも細い部分なので折れやすいため、しっかりと保護しましょう。

もちろん、持ち運ぶときには細心の注意を持って移動してくださいね。





次に、ケースに入れずに裸のままで楽器を持ち運ぶ方法です。

このように、楽器のくぼんでいる部分を対角線上に持つと安定します。
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片手をネックに添えてもいいです。
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自分よりもおおきな楽器です。ぶつけないように充分に注意して運びましょう。
下ばかり見ていると、上のネックをガンッ!とやってしまいますよ(;´Д`)!!

狭いところを通る時には、楽器が自分の前に縦向きにくるようにしましょう。
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階段を登る時にはこのように楽器を自分よりも後ろ
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降りる時は逆に自分よりも前に持ちましょう
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階段では特に気をつけてください!!
私の教えている生徒さんで階段を楽器を持ったまま踏み外し、大怪我をした子がいます。本人は手術も無事終え、幸いにも全快しましたが、楽器は大破し買い換えることになりました。
怪我をしないように、くれぐれも注意して運んでくださいね!!




楽器を置くときには、左側を下にして。
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椅子に置くときには安定するまでしっかりと奥まで入れ込みましょう。
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壁の角などがあれば、このように後ろ向きで少し前のめりにすると、立てかけて置くことができます。
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ただしこの置き方をするときには楽器の両肩の部分を左右の壁にしっかりと固定し、駒の部分が絶対に壁に当たらないように注意してください!
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弓はとても折れやすいのでケースに入れるのが第一前提です。
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このように、持ち運べるようにストラップ付のものもありますし、持ち手のないハードケースもあります。
学校によっては紙で出来た箱のようなものしかないというところもあるでしょう。
なるべくならハードケースがいいのですが、紙製でも折れ曲がらないようなしっかりした素材なら構いません。
買う予算がない(´;ω;`)というときは、お父さんに日曜大工でぴったりの木箱を作ってもらいましょう!もしくは図工や技術の授業で自分で作ってみてはいかがでしょうか??

とにかく弓も安全に運びましょうね。
絶対に地面に置かないように気をつけましょう。誰かに踏まれてポキッといってしまうかもしれません((((;゚Д゚)))))))


このように、E線の弦に弓を挟んでしまうといいですよ。
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取り外す時は丁寧に。弓を傷つけてしまわないよう注意しましょう。



さて、今回のレッスンでは長々と楽器の扱いについてお話ししました。
これで、安全に楽器を持運べるようになりましたね。


さて、次回はいよいよ実践編………と行きたいところなのですが、まずはコントラバスという楽器のことをもう少し詳しく、「楽器のそれぞれの部分の名称」「音が鳴る仕組み」などについて勉強してから、
レッスン実践編「楽器の構え方」へ入っていきたいと思います。


ゆっくりペースの“ブログdeレッスン”ですが、進度に関係なく質問や疑問などがありましたらお気軽にコメント、メッセージくださいね(*^_^*)


それではまた次回お会いしましょう。