
【ネタバレあり!】
この『おかえり、はやぶさ』は一番家族で観るには適した映画だったと思います。
子供向けですね。
「はやぶさ」に関してのキーワードの数々を丁重に説明してくれてます。
イオンエンジンの仕組みもそうだったし、スイングバイについても、その必要性や効果、作用なども分かりやすく説明されていました。
宇宙の知識に明るく無いお母さんなんかにも、どういう事なのかという理解までは出来る様にはなっていたわね。
相模原市民としての感想ですけど(笑)。
この作品が一番相模原市内のロケーションが多かったなと(笑)。
全ての作品で宇宙科学研究所で実際にロケはしているんですけど、銀河アリーナとか淵野辺公園とか、東淵野辺小学校とか(苦笑)。
地元の人間が観たら「あ!あそこだ!」と分かるポイントが多かった。
鑑賞したのがつきみ野だったので、どっぷり地元という訳ではないけど、近隣ではあるので、あちこちから小さな声で「あ、あそこだ」とか声が聞こえてました(笑)。
子供に分かる様にと作られていたので、焦点も「はやぶさ」の成し遂げた事で、未来への希望とか夢とか持てる様な組み立て方です。
しかし子役の演技に違和感を感じてしまう所が多少あって、大人はそこでちょっと覚めてしまうかな~と感じましたが。
あと、音楽が場面とチグハグだと感じてしまう所もあって、細かい所が残念。
あ、あと残念というか。
東映『はやぶさ』で全くスルーされた「イトカワ」の写真に映り込んだ「はやぶさ」の影の件。
今回の『おかえり…』では、皆で「イトカワ」の画像を見ているシーンで1人が、画像のイトカワ表面に映り込んだ黒い点に気が付いて「これ、何ですかね?岩…かなんかでしょうか?」と声を出します。
お、影が映っていると気が付く件を入れてくれたのかな?と思ったら。
「ちょっと拡大して別処理して確認してみましょうか」
それっきり(笑)。
そのうち何処かでそれが「はやぶさ」の影だったと出て来るかと思っていたら、そのまま映画が終わってしまった!
そ、そこまでやっておいて放置…!
もうガッカリだ(苦笑)。
キャスティングですけど。
これは子役うんねんにも関係しますけども。
藤原竜也君とか杏さんとか、なんかね~ちょっと違うんだよね~。
観てて何か、作り物っぽ過ぎると言うかフィクション過ぎるというか。
気にしなきゃいいんだろうけども(苦笑)。
ラストもね~(苦笑)。
急に恋愛モ-ドに持って行かれて「は?」ってしらけてしまった。
映像的には、この作品が一番沢山のオリジナルの映像を使っていたかな。
「はやぶさ」が地球に帰還して、大気圏で燃え尽きて行く様子を、実際にウーメラ砂漠で撮影した映像が使われていた。
他の2作品はそれをCGだったり加工したり、綺麗にしちゃってるんですよ。
3作品を観てみて、個人的に一番良かったのは、堤監督作品の『はやぶさ』でしたね。
人間ドラマとはやぶさの偉業と、フィクションとノンフィクションが塩梅良く仕上がっていたのではないかと思います。
キャスティングも無理がなかったというか、突出したキャストが居なかったというか、すーっと穏やかに観られたかなと感じました。
2番目は今回の松竹『おかえり、はやぶさ』。
ストーリー的にはイマイチな感じではありましたが、「はやぶさ」の偉業を描いた点では結構良かった。
東映『はやぶさ』は、ちょっと焦点を誤ったというか、技術者や研究者に視点を置いて作られたと言う所は他の映画とちょっと違ってたんだけども。
それが良かったかと言われるとね。
「はやぶさ」の映画としては主役である「はやぶさ」の存在が何か希薄でした。
キャストも渡辺謙さんが強過ぎた(苦笑)。
3作品、それぞれ欠けていたもの、突出していた物があって、描かれたエピソードも膨大なネタからどれを拾ったかで違いましたからね。
どれが好きだったかという事で選んだ結果、私は堤監督作品『はやぶさ』でしたけどね。
そうではない人も居るだろう。
同じ題材で作られた映画が3本。
1年以内に公開されていく中で、やはり段々と客も食いつきが悪くなっていったのかな~とは思いました。
子供が理解して観られるという点では、今回の『おかえり…』は春休み時期で正解だったかもね。
東映『はやぶさ』は、最終的に動員数はどうだったんだろう?