$*corocoro*

観てきました!
予告編観て「面白そうだな~」とは思って観てみたんだけど、結構面白かったです。
ネタバレは含まれると思うので、これから観ようと思っている人は読まないでね。
原作は読んで無いから分からないけど、原作読んでる人ならネタバレても大丈夫かな?



冒頭のシーンから引っかかる人物が出て来ます。
見てて「なんかあの人はある」と思ったのがエレベーターのボタンを押す男。
冒頭なので、その後頭の端にありつつ、半分以上話が進むと「関係なかったのか?」ともうちょっと端の方へ追いやってたら、結局最後に「ああ~!そういう事か!」と思わされた。
映画の中では時間軸が、主人公の大学生時代などにポンポン飛んでいたんだけど、まさか冒頭までそういう事だったのねという。
この話の核になる事件が総理大臣暗殺事件なんだけど、そんな大事件にも関わらず事件は常に仙台の中でだけ動きます。
まぁ描かれてないだけで、テレビなどの報道のシーンでは全国放送で大騒ぎになっている所は匂わせているんだけど、場面は常に仙台!(笑)
一昨日偶然観た日本映画専門チャンネルのシネホリックで、この『ゴールデンスランバー』出演者インタビュー(後編)があったんだけど、主役の堺雅人さんが「オール仙台ロケですから。ほんとですよ。全部仙台。ヨドバシカメラとか、別に東京でもいいじゃんって思いましたもん。でもぜ~んぶ仙台なの」と。
動くのは範囲(土地を移動して逃げるとかではなく)ではなく時間軸が重要なんだなと。
主人公達の青春群像の延長みたいな?
とにかく仙台という所にとことんこだわって作られたようです。
製作配給が東宝ですから、やろうと思えば下水道のセットだって作れる規模のスタジオを持ってるんですよ。
でもやらなかった。
本当の仙台の下水道を使って撮影しているんですね。
東京でもスタジオでも出来る事を、本物の仙台で撮ったその「匂い」は画面からは確かにしていました。

主人公の青柳は、とにかく突然首相暗殺の犯人にしたてあげられてしまうんです。
もうそりゃ~強引というかめちゃくちゃな~って感じるくらいに突然に。
ありとあらゆる情報操作がされて、行った事も無い場所の監視カメラに自分が映る映像や、自分に逃げる様に言ってくれた大学時代の友人森田の死も青柳の仕業になっていく。
2年前にアイドルが強盗に襲われた所を偶然に助けた事で、青柳は有名人だっただけに反響も大きく、報道も英雄から犯罪者へと美味しいネタをこぞって放送し続ける。
青柳を犯人に仕立てたの張本人は、結局最後まで分からずじまいだったんですけど、政府というか日本の何か深層の闇みたいな大きな力でねじ伏せる様に犯人にされていく様が薄ら寒かったです。
とっても怖かった。
怖かったと言えば、警察庁の人間なのかな?
永島敏行さんが演じていたスナイパーがいるんだけど、これが気持ち悪いんだよ(苦笑)。
不気味っていうか、永島さんってそういう役もするんだな~って、ちょっと目からうろこだった。
森田の残した言葉の様に、青柳は諦めずにとことん逃げて行くんですけど、その所々でもうダメかと思い始めると、不思議な縁というか、彼を助けてくれる人が出て来る。
不気味といえば通称「キリオ」と呼ばれている連続通り魔の指名手配犯も青柳を助ける一人。
人を殺す事に快楽を求めて殺し続けている奴なんだけど、青柳を助ける事が楽しかったのか気まぐれに協力をしだす。
元々手配の目をかいくぐっている奴なので、裏のあの手この手を熟知しているからかなり助けられる事になってくる。
これが殺人犯なのに何か魅力的というか、愛着が湧くキャラなんですよ。
いちいち登場の仕方も印象的でいいんですよね。
青柳が勤めていた宅配業者の先輩や、大学時代の友人や元彼女はもちろん、何故か偶然知り合った人物も彼に協力をしてくれる。
青柳がそうさせる人物なのか、人質にとったはずの警察官までが彼に協力をし始める。
そしてこの警官が協力をするきっかけになっているのが青柳の父親。
ワンセグで観ていたニュースに、報道陣に責め立てられる父親の中継が流れる。
その父親がいい!!
ここで泣かされました!
まんまと画面の中の警官と一緒に泣かされたよ(苦笑)。

まぁ・・・話を追って行くのはこの辺にしておいて。
私は原作を読んでいないのでどうかは分かりませんが、映画として面白かったと思います。
設定上、無理が無かったわけではないんだけど。
だってあのカローラは、バッテリーを取り替えても絶対に動かないと思うし(笑)。
そこが一番の突っ込みどころだったかな?
あとはどうでもいいかな~と(笑)。
ハラハラの所も有り、コミカルで笑わされる所も有り、考えさせられる所も有り、泣かされる所も有り(父親のシーン以外でも「痴漢は・・・」の書き初めの手紙とか)。
観て損は無かったな。


あ、忘れてた。
エンドロールなんですけど、エンディングに流れる斉藤和義さんの曲に合せてエンドロールの構成(流れる形式)をしているんです。
一般的なのは下から上にだた単純にスライドして行くものです。
ロールの時に色々と工夫をする映画もたまに有りますけど、曲に合せるのはあまり無かったような気がした。


ゴールデンスランバー/伊坂 幸太郎

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