今日は先日お世話になった宿、由布院の二本の葦束 さんについて書きます。
上の写真は由布岳です。NHKの「風のハルカ」のオープニングにも出てくるこの景色。
これを眺めながら、一度に40人は入れるような露天風呂に主人と二人、貸し切りで入ることができたのが最高でした!
二本の葦束さんには4000坪の敷地の中に、さまざまな種類の9つのお風呂と、一軒一軒違う造りの古民家がぽつんぽつんと建っています。お客さんは9つある中のそれぞれ一軒ずつの古民家に泊まります。一軒まるまる私たちの宿泊のために用意されています。
9つあるお風呂はすべて貸し切りで、宿の中だけで湯巡りができます。
お客さんは9つの古民家、9組しか宿泊できないので、貸し切りでも、同じ時間に、どこかには必ず入れるようになっています。
それぞれ趣向が違い、露天風呂もあれば内風呂もあって、山の上にあれば、竹林の中にもあって、広い敷地内を散歩がてら歩いてお風呂からお風呂へ。温泉卵も食べ放題。
とっても楽しいお宿です。
接客もみなさん感じよく、でしゃばりすぎることなく、でも心地いいんです。
お部屋も(というかおうちもと言った方がいいかな)とても素敵でした。
外観はもちろん内装、家具などの調度品、照明、置いてある食器などすべてセンスがよくて。
フカフカで、厚いのに軽くて温かい羽布団とおしゃれなシーツ。
寝間着はもちろん、宿内で過ごすための作務衣や湯巡り用のコートとマフラーも別に用意されていて、
アメニティーやタオルを入れて持ち歩く古布でできたかわいい手提げ袋もあって、とっても気が利いてます。冷蔵庫にはご自由にと入れてくださっている6種類のドリンク、自分で入れて飲めるコーヒーメーカー(外国のおしゃれなやつ)、日本茶とそば茶も用意されていて、家よりくつろげる快適さ。
お食事はお野菜中心の身体にやさしいものがたっくさ~ん出てきます。食べきれない量!!
とっても手がこんでいて、どれもおいしかったけど、もっとお肉とかお魚とかは食べたかったな。
もうちょっと年を取ってからだったらぜんぜんこれでいいけど、まだどちらかというと若い私たち夫婦には「蛋白質」がもっとほしいかも。でもお野菜中心でっていう宿のポリシーなので、それはそれでいいとも思いました。
ほんとに宿の中だけでチェックインからチェックアウトまで快適に、楽しく、のんびりと過ごせました。
チェックアウトして、タクシーに乗った私たちを、最後の最後まで、姿が見えなくなるまで、大きく両手で手を振って見送ってくださったこともすごく心に残っています。
今までたくさんお宿にお世話になったけど、ここはかなり高得点。
ただ、お料理部門については北海道の知床第一ホテル北こぶし西館に泊まった時の料亭食 、十勝川温泉三余庵 、兵庫の夕やけこやけ 、の方が満足度が上かなあ。
でも敷地内で湯めぐりができること、古民家一軒まるまる貸し切りなこと、というアミューズメント的な側面において、これほど楽しく過ごせた宿はないってくらい大満足でした!
お野菜大好きな、ベジタリアンでさらに温泉好きな人には最高のお宿ですよ。おすすめ!
