私はぼーっとしている
幼い頃から変わらない
3歳のとき、地域のお祭りで撮った写真は、
みんなが法被姿でおどけたり笑ったりしている中
一人だけ脱力してぼんやりと左斜め下を見つめている
幼稚園の運動会の写真では
みんなが楽しそうにバンザイしてダンスする中
私だけ申し訳程度に腕を持ち上げ右方向の何かをガン見している
電信柱にぶつかったこともある
スーパーにいこうとして見逃して迷子になり一日さまよったことさえある
ぼーっとしているので見逃すし、注意力も散漫になるのだ
大人になり、仕事が始まると
割としっかりしているという評価を得ることができた
てきぱきと仕事をこなし、理解が早いと言って貰える事が多い
しかしそれは張りぼての姿だ
てきぱきと仕事をするのは、さっさと仕事を終わらせてぼんやりしたいからで
理解が早いのは、せっかち故のやって分からなかったら聞こうという姿勢のせいだ
本来は地のぼんやりした性格がそのまま大きくなっている
そのため仕事は何度も見直しが必要だし
言われたこともすぐ忘れてしまうため、カレンダーはまっくろ
思いついたアイデアや思い出したことも忘れてしまうから、メモが不可欠だ
私の日々の努力は終わらない
だから今回のことも忘れないため、記しておきたいと思う
彼が、私のスペースを作るためといって何度も部屋を大掃除してくれていたこと
私は言葉のまま受け取って、まめにありがとうとしか思わなかったけれど
もしかしたら前のご家族の思い出を色々、見えないところに片付けていてくれたのかもしれないと思ったこと
私が欲しがっていたブランドの指輪を、大変な思いをしながらでも買ってくれたのは
きっと相当な覚悟やさまざまな思いがあったんだろうな
だけどそれを一切見せないで、ずっと穏やかに微笑んでいてくれたこと
私が引け目に感じないように、ずっと楽しそうにしてくれていたこと
他の誰になんと言われようと、彼を大切にしたいと思ったこと
忘れないように書いておく
私はすぐ、思いついたこと忘れてしまうから