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リンゴの花びらが 風に散ったよな セリフ 津軽娘は ないたとさ |
《追伸》 昭和27年(1952)4月、ラジオ東京(現TBS)の開局を記念して、連続ドラマ『リンゴ園の少女』が放送されることになりました。その主題歌として作られたのが、この歌です。
同月、美空ひばりは歌舞伎座で第1回リサイタルを開き、そこでこの歌を発表しました。歌舞伎座でリサイタルを開いたのは、「歌謡曲の歌手」としては美空ひばりが最初です。このとき彼女はまだ15歳、中学3年生でした。
その1か月後、『リンゴ追分』のレコードが発売され、たちまち70万枚、最終的には130万枚を売り尽くすという爆発的ヒットとなりました。
このラジオドラマは松竹で映画化され、同年11月に封切られました。『リンゴ追分』はこの作品の挿入歌としても使われました。この映画では、同じ米山正夫の作曲になる『つがるのふるさと』という名曲も使われています(レコード発売は翌28年1月)。
『リンゴ追分』はテンポがゆったりしているうえに、長く伸ばすところが多いので、けっして歌いやすい歌ではありません。テレビの歌番組や美空ひばりの追悼番組などで、中堅・ベテラン歌手がこの歌を歌いましたが、そのうちの何人かは音を外していました。
また、ほかの歌手によるカバー曲の多くは、美空ひばりのオリジナルより、かなりテンポが速くなっています。テンポを速くすると、歌いやすくなるようです。
その意味で、この歌は歌唱力を測るバロメーターになるかもしれません。アカペラか、主旋律が入っていないプロ歌手用の伴奏で正確に歌え、かつ十分な情感が表現できれば、実力は一級といってよいでしょう。
子ども時代の美空ひばりって、こんなに歌がうまかったんだ、と仰天したものでした。
「ひばりの前にひばりなく、ひばりの後にひばりなし」に賛同します。
