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幻灯の町(うつしえの街)

 

はるばると思い出たずね

ただひとり城影あおぐ橋の上

あてない望み追いかけて

堀割こえた遠い日の

風花けむる幻灯の町

 

 

ほのぼのと湖染める

夕映えに儚く燃えた恋ひとつ

別れが来ると想わずに

心のほてり寄せたひと

瞼にうるむ幻灯の町

 

しみじみと還らぬ春を

忍びゆく山茶花ゆれる蔵のみち

残り灯胸に秘めながら

いく年月を辿る旅

風花にじむ幻灯の町

 

 

 

 

 

 

 

残り灯胸に秘めながら

のこされたじんせいみつめながら

いく年月を辿る旅

いくつものとしつきをすごすまいにち

風花にじむ幻灯の町

風がふき花がさきいま生きている幻灯の町