仲邑菫初段、十段戦予選に勝利 3回戦進出
10/17(木) 20:19配信
産経新聞
碁の最年少プロ、仲邑菫(なかむら・すみれ)初段(10)は17日、大阪市北区の日本棋院関西総本部で行われた第59期十段戦(産経新聞社主催)の予選C2回戦で、341手までで山田至宝七段(51)に黒番26目半勝ちし、3回戦に進出した。これで国内の男性棋士に3連勝、公式戦通算成績は6勝4敗となった。
仲邑初段は序盤、山田七段に攻められ、防戦となったが決め手を与えずに耐えきった。中盤以降は反撃に転じて難解な局面に持ち込み、リードを奪って押し切った。
仲邑初段は「(序盤は)少し悪かったと思ったが、勝ててうれしい。(3回戦は)頑張りたい」と話した。山田七段は仲邑初段について「入段(プロ入り)当時から比べるとどんどん強くなっている」とたたえた。
仲邑初段は3回戦で種村小百合二段(38)と対戦する。
仲邑 菫(なかむら すみれ、2009年3月2日 - )は、
日本棋院関西総本部所属の囲碁棋士、
初段(2019年4月)。東京都出身。仲邑信也九段門下。
2019年4月、日本棋院の棋士採用試験で
新設された英才特別採用推薦棋士第1号として入段し、
日本棋院に所属する棋士のプロ入り
最年少記録(10歳0か月)を樹立した。
師匠の仲邑信也は父親であり、
母親の妹である叔母は辰己茜である。
母親は元囲碁インストラクターでもある。