小説『孝夫さんの秘密』完結編・外伝



孝夫さんは


波乱万丈の人生の末


今は小さな会社を経営しています


第一支店が出来ました


そこの支店長の話です


仮にF君としておきます


F君は有名大学を優秀な成績で卒業して


入社しました


しかし・・・・・


希望したのは


社長・孝夫さんの車の運転手


なにも運転手から・はじめなくても・・・・・



理由があったのでした


F君の父は学歴もなく


ただ・お人良しの気の小さい人でした


某会社のD社長の運転手だったのですが


そこの社長は人間性にも欠けていて


いつもF君の父を怒鳴って・いばっておりました



D社長


『君は学歴もなく才能もないから


万年・運転手なんだなあ~・・あはははは』


気の弱い・F君の父は毎日いじめられて


馬鹿にされて傷ついて暮らしておりました



家に帰っても家族に愚痴を言い


涙をながし元気もないまま月日は過ぎて行きました


ある時・F君の父は決心しました


転職しよう元気のある生活の中で生きよう


でもF君の父はD社長の人間性のなさを


ひとつも恨む事は・なかったのです


それを観ていたF君は


僕は・いっぱい勉強して父に恩返ししようと



幼いココロに決めたのでした


そして孝夫さんの会社を選び


見事入社


F君は父が・さんざん苦労した運転手を希望しました


その道のりは決して楽ではありませんでしたが


孝夫さんは



F君の・その努力・明るさ・くじけない人間性を



高く評価して第一支店長にしたのでした






このほかに

後日談がありました


F君が支店長になった日

F君は父と東京某都市を歩いていて

道端に・みすぼらしく座りこんでいる

ホームレスに出会いました


な・なんとD社長の変り果てた姿でした



ここで偉いのは

F君の父は

D社長に対し深く頭を下げ

決して・いやみではありませんでした


『その折は大変お世話になり

有難う御座いました・・・・・』



そう深く御礼を述べて

F君親子は雑踏の中へと消えて行きました





F君は

今日も会社のために

孝夫さんのために

人間性を磨き一生懸命働いております

第2支店が出来ることも夢ではないと想います





以上F君は運転手から支店長へ・・・の巻でした










連続小説『孝夫さんの秘密』


フィクションです


作者が空想の世界


架空の世界の中で


作り上げたものです


実際に存在しません


ご了解願います