| ”馬車よ、ゆっくりと走れ” |
| いまから六百年ほど前・ドイツのお話。 |
ドイツに ティル・オイレン・シュピーゲルという奇人がいました。 |
| ある朝、 |
| 田舎道を猛烈なスピードで馬車を走らせてきた旅人が、 |
| 彼の前で馬車をとめて、 |
| 次の町までの所要時間を聞きます。 |
| 彼は、おもむろに、 |
| 『ゆっくりゆけば四、五時間、急ぐと1日』 |
| と奇妙な答え方をします。 |
| 旅人は怒って、 |
| 前にも増したスピードで飛ばしたところ、 |
| 途中で、車輪の心棒が折れました。 |
| その修理に手間どり、 |
| 夜半近くにようやく次の町にたどりつきました。 |
| ティルのいうとおり、たっぷり1日かかったのです。 |
| ★ |
| 人の命は、はかないものです |
| でも急いでは。いけないんです |
| 生きてる事は素晴らしい |
| そう信じて、いまこの時を大切に生きて行きましょう |

