林芙美子の短詩
花の命は短くて苦しきことのみ多かりき
林芙美子の有名な印象的な短詩ですが、
故・村岡花子氏の自宅に保管されていた、
12行の詩が原典ではないかと言われております。
最後の二行を削った
彼女の心境は如何なものでしょうか。
風も吹くなり
雲も光るなり
この二行が当初あったことを思うと、
胸がふつふつと熱くなると想いませんか。
全文(原文まま)
風も吹くなり
雲も光なり
生きてゐる幸福(しあわせ)は
波間の鴎のごとく
漂渺(縹渺)
生きている幸福(こうふく)は
あなたも知ってゐる
私もよく知ってゐる
花のいのちはみじかくて
苦しきことのみ多かれど
風も吹くなり
雲も光るなり
