著者、坂本龍一が亡くなってから読むと、このタイトルが切ないよね
坂本龍一は何となく苦手意識があって、著書もこれが初めてだし、音楽も有名どころの曲しか知りません
なんで苦手だったんだろう・・80年代に一世を風靡した「ニューアカ」系の人はみんな小難しそうで(実際、当時「構造と力」とかパラパラ読んだけど理解できず)敬遠してて、そっち系の臭いがプンプンしたから?
高校の体育の授業で「ライディーン」で創作ダンス踊らされたのも嫌だったし・・
今回タイトルに惹かれて予約した(んだと思う、多分)けど、良かったです。ことば選びの随所に詩的なセンスがあって、生きているうちにもっと触れておけば良かったなと後悔
この外伝、上を読んだのいつだっけ?ってブログで遡ったら昨年の12月。8か月経ったら、すっかり忘れてましたよ
(しかもスピンオフじゃない本編読んでたのもっと前だし)
主役級の方々はもちろん覚えてるんだけど、番頭さんとか手代・丁稚、それも江戸の店じゃなくて大阪の店の方々はほとんど忘却の彼方
この手のシリーズものは、全巻出揃って一気読みが1番ですね
最後は読み終えてホヤホヤのこちら「方舟を燃やす」
出だし、つまらなかったの。でも角田光代だから外しは無いはず、って読み進めてたら途中からはまりました
「お上の言うことは絶対」とは思わないけど、子供のワクチンもコロナのワクチンも、政府が打てというから、なんの迷いも躊躇もなく打てと言われれば打ってきた私
でも、不二子の母が太平洋戦争で信じて、教え子に植え込んだ「お上の言う事」は終戦と同時にその正しさが吹き飛んだわけで
何を信じて何を疑うのか
宗教もオカルトも何かを信じたい人にとっては命綱となっていて。その極端さを嗤って傍観して「自分は大丈夫」って思っている普通の人も果たして本当に大丈夫なのか
考えることの多い1冊でした
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