今週月曜日の夜。
楽しみにしていた、こちらのコンサートに行ってきました。
以下、個人的な記録です。
日にちによって、演奏内容が異なるということで迷いましたが、9月7日のプログラムを選びました。席は、とてもいい席を予約。お高いチケットでしたが、これはその場に聴きに行くからこその体験だからと、思い切って手に入れました。
プログラムA
ピアノ協奏曲はあまりにも有名ですし、ちょうどペトレンコさんと辻井さんのラフマニノフを聴くのは実は今回で2回目。1度、聴いたことがあったので、今回は聴きに行かなくてもいいかな、とも思ったのですが、やはり聴きに行って正解、いえ、大正解でした。
最初の一音目を聴いた瞬間に、ああ、辻井さんだって分かる、あれって何でしょうね。7月に放送された、「情熱大陸」で辻井さんのことを取り上げていたので、録画をしてみましたが、新しい曲に取り組む様子を見て、驚きました。
一小節ずつ、まずは右手、そして左手と、それぞれ繰り返して練習をしてから、両手を合わせる。その繰り返し。一小節ずつです。見ているだけ、気が遠くなるような、そんな積み重ねを何度も、何度も積み重ねっていって、それがやがて壮大なメロディーとなる。
あんなに難しいラフマニノフの曲も、こうやって、ひとつひとつ、積み重ねて練習をしてきたことを思えば、それが努力という言葉をはるかに超えた、想像を絶するような大変さであったのに、聞いている側には、それを全く感じさせず、むしろ、聴かせる。
会場も静かで演奏に集中しているのが分かりました。大好きな曲。45分があっという間に過ぎました。もっと聴きたい。盛大な拍手に迎えられて、アンコールを2曲も。あんなに難しく、体力も使う曲を弾き終わった後でのアンコールはこちら。
アンコール1曲目
ラフマニノフ:ここはすばらしい場所
アンコール2曲目
チャイコフスキー:組曲 くるみわり人形より「行進曲」
1曲目は、繊細で美しいメロディーに、会場中がうっとりしたあとで、アンコール2曲目は、軽やかで有名なあの曲。楽しんで弾いていらっしゃることが伝わってきました。聴きに来た方々に楽しんでいただきたい、という気持ちがとてもまっすぐに伝わってきて、出だしを弾き始めた瞬間、ふっと会場の空気が和んだように感じられたのも印象的でした。
20分間の休憩のあとは、後半の部。
ラフマニノフ 交響曲第2番 ホ短調 作品27
ラフマニノフの曲はどれも大好き。どこか、哀愁漂うような、心の琴線に触れる、そんなメロディが多いような気がします。この交響曲第2番は、指揮のすばらしさと、それに応えるオーケストラとの一体感。1楽章終わるごとに、会場中が感嘆の溜息をそっと漏らすかのような、そんな雰囲気が伝わってきました。
各楽章ごとに、全く雰囲気が違い、それでも全体を通じて、それがちゃんと一連の流れとなっている。割と、ピアノリサイタルを聴きに行くことが多くなっていた中で、オーケストラの演奏を久々に聞いたらとても新鮮で、またオーケストラだけの演奏を聴きに行きたくなりました。
今回は、全体を見渡せる席だったこともあり、指揮者のペトレンコさんの指揮の様子もとても興味深く、演奏を聴く観衆もが一体となって、この場を作り上げているような、そんな風に感じるほど。とにかく、とにかく、60分があっという間でした。
世界の一流に触れる体験は、その場の演奏が終わった後も、ずっとずっと、心に残り、例えばYouTubeで同じ曲を聴いたとしても、この時の演奏や会場の雰囲気、空気感を思い出させてくれます。そう思うと、旅行と一緒で、終わった後も、思い出してはずっと心に残って楽しめる。そんな何物にも代えがたい貴重な体験であり、かけがえのない時間を、この日集った方々と共有できたと思うと、これ以上の幸せはありません。あまりの大盛況に、指揮のペトレンコさんも感無量のような様子でした。あの場にいた皆さん、誰もが、きっと素晴らしい演奏に心を動かされたことでしょう。
オーケストラのアンコール2曲
1曲目
アレンシキー:バレエ音楽<エジプトの夜>
ホルスト:<日本組曲>より 終曲「狼たちの踊り」
アンコール曲名紹介
今月は、あと2回、ピアノリサイタルに行く予定で、そちらも楽しみにしています。



