今から3年ほど前に出版された1冊。

 

読んだ本の中でも特に、ずっとこれからも手元に置いて気づいた時に読みたい。そう思うほどに気に入っている本があるが、これはその中の1冊。素晴らしいの一言。

日本にはこれまで受け継がれてきた素晴らしいものがたくさんあり、もっとそういったものに目を向けたいと気づかされた本でもある。

 

「美意識が日本再生のカギとなり、創造と確信を発揮するためのヒントが工芸にあることを、具体的な例を挙げながらお伝えしたいと思います。」(本書より引用)

 

著者が書いている「美意識の育て方」について、以下引用。

 

美意識の育て方1

美しい物を使う

物を通してつくり手の美意識を感じる

 

美意識の育て方2

美の型を知る

先人が生み出した型に倣う

 

美意識の育て方3

美を体験する

歌舞伎や演劇、オペラ鑑賞、美術館へ行くなど

美意識とは、「経験×感性」によって育まれる

 

美意識の育て方4

美しいものを創造する

音楽をつくる、器をつくる、料理をつくる

つくることでものの理解が深まる

 

美意識の育て方5

美に投資する

消費ではなく投資

自分のお金を払って、物や経験を自分の血肉にする

本物を経験することで感覚が磨かれ、より創造的になる

 

 

「フィットネスで筋肉を鍛えるのと同じで、美意識は鍛えられます。鍛えられますが、これも筋肉と同じで、鍛え続けていないと衰えます。そして感覚の世界、美意識の世界は死ぬまで高みに上り詰められます。ただしその高みへと達するためには、経験によって、自分の固定観念を壊し続けなければいけません。」(本書より引用)

 

 

読みながら自然と背筋が伸び、何となく物を選ぶことに抵抗を覚え、果たしてこれは自分の基準に合っているかどうか。そんなことを無意識に考えられるようになった良書。これからも、ずっと手元において、時折読み返したい。