PS4やXBOX ONE、ニンテンドースイッチ以降のビデオゲームはオンラインが当たり前になって、ライブといいますか現場の臨場感というもののために物品購入に在庫などの制限を加えてみたり、年季の入った物品が新しい物品より高い値段がつけられていたり、パフォーマンスに優れていたらまたさらに高い値段が付与されていたりしていますが、そういう意味ではPS3/XBOX360/Wii以前のゲーム内部で売られていた物品は「待ってくれていました」
反論としてオフラインが当たり前であったからではありましたが、その分貯金をすることが出来て前借りという形で借金をすることも出来ましたし、買ってから回収することも貯金してから買うことも選ぶことが出来ました。
時代の波に乗ることの出来ないものの言うことではありますが、今は即断即決、素早い判断ですぐに決めることが出来なければ機会を逸失することになってしまい、その機会が来るのはプレイヤー自身で決められることではなく、ゲームを運営するゲームマスターの一存で決まることになり、プレイヤーとゲームマスターの垂直的な関係性というものがかなり【かたい】ものになったという印象があります。
少しのんびり遊んでいたり進めていただけですぐ置いていかれるような流れの速いゲームが多くなったと思います。それか探索などで時間やお金などを大きく消費したり、かなりのリソースの量を消費しないと進められないかどうかです。早いタイミングで勝負を決めるか大きく「体力」を消耗しないと進められないかのどちらかで2014年発売の「グリッド オートスポーツ」や2017年頃発売の「ダート4」のようなコードマスターズのレーシングゲームのようにリトライやリワインドの回数など、自分で難易度をデザインして遊ぶゲームが少なくなった印象はあります。また、2019年からのパンデミックの影響で人数に対する要求が強くなったのか、人数を多く必要とするようなオンラインのパーティゲームも多くなりました。恐らくプラットフォーム側でオンラインの利用料金が従量制ではなくDLCはサードパーティ側の手柄になるからかもしれません。
他にはシューティング、レーシング、格闘、アクションゲームのような北米市場で、伝統的に男性のプレイヤーが多いジャンルのゲームが「有害な男らしさ」という言葉で人気が下火になり、それらの取扱いが仮想店舗ではなくリアル店舗で減らされたのも一因とは思います。2024年7月以降に上映される自動車などを題材にした映画作品もそう言われる可能性は高いでしょう。「スポーツカーなんてうるさいし(音量規制違反)、燃費悪いし(燃費規制違反)、スピード出るし(速度規制違反)、すぐ壊れるし(整備不良、保安基準違反)、荷物も人ものらないし(不経済)、冠婚葬祭で使えない色を使っているし(ドレスコード違反)どこがいいの?」と。
しかし一方で「音が静かで(掃除機や洗濯機、テレビの音は50~70デシベル、図書館の音は30デシベル)、燃費が良くて(サルトサーキット2周分=約26km/L)、スピードが遅くて(自転車の速さはおおよそ時速12キロメートルから15キロメートル)、荷物も人ものって(日本の法制では搭乗員一人の体重は55キログラム)、冠婚葬祭で使えるような灰色や銀色で壊れない車」に興味は持ってもらえるのでしょうか?
オープンワールドやフリーロームという名称で規定されたフィールドで自由に方向を決定して移動するゲームもPS2/XBOX/GC以前の時代は特許などのくびきがあったものの、それらを受け入れられれば楽しく遊べましたが、PS3/XBOX360/Wiiの時代に社会的な問題になったのか乗り物に乗らないで姿が見える状態で移動しなければならなくなりましたし、PS2/XBOX/GCの時代も年齢区分の規定の整備がまた進んでいなかったのか年齢別の学習などの進捗の段階で楽しめる範囲が違っていたのでしょう。そのために「地図を読めるようになる」などの宿題を与えてみたり、「地図を覚える」という訓練を与えてみたりしたのだと思います。
例えば自動車を題材にしたビデオゲームならPS3/XBOX360の「バーンアウト パラダイス」に対してPS2/GCの「ニードフォースピード アンダーグラウンド2」、PS3/XBOX360までの時代のドライビングゲームに対してPS4/XBOX ONE/PS5/(XBOX Series X/S)の「フォルツァ ホライゾン」シリーズや「ザ・クルー」シリーズ、エニックスから発売されたPS1/PS2の「せがれいじり」シリーズに対してPS2/XBOX/GC以降のオープンワールドゲームを推挙します。
時代の流れとしては「ダイバーシティ/エクイティ/インクルージョン」というよりは「ユニバーサル」なものが求められているのでしょうか。その一方でカプコンの「ストリートファイター」シリーズの最新作で髭を生やした男性キャラクターが登場していたり、ジェンダーバイアスやギャップが大きくない中性的なキャラクターを「性的倒錯である」と批判されたり、ジェンダーのバイアスやギャップの大きい「派手」なキャラクターが批判されたりしています。他には「バイオハザード」シリーズや「デビルメイクライ」シリーズに登場する男性のキャラクターを「犬みたいで汚い」と批判したりもしています。