「どうしても勝ちたい」
「何をしても勝ちたい」
「どんな手を使っても勝ちたい」

勝負にはそんな気持ちがいつもつきまとう。
でもオンラインではチートは厳禁だし、
対人戦はマナー以前の問題だし、
テレビのカメラが入ったら
限られた尺という時間のために
競り合いに立ち向かわなければならない。

それが頭でなくてもわかっていても、
やはり頭にきてしまう、腹が立つ。
プレイヤーはいつだって
短気で好戦的なものだ。
いくら紳士的に振る舞えとは言われていても。

勝てばイニシアチブを手に入れられるが、
負ければ序列が下になる。
一人っ子で何でも独り占めできた
子達には堪えるものだ。

最初の部分で負けることは
洗礼であったとしても。

子供の頃から負け知らずであるのは
憧れるが負け知らずは負け知らずの
ままでいられるからであるからこそ、
憧れるものであって
そういった人達は負け知らずだから
苦労や挫折を知らないからどこかで
つまずいてしまうことが多い。

だからこそ、負ける練習かどうかは
本当のところはわからないけれど、
受け身の練習から始めるのかもしれない。

だからこそ気持ち良く負けられるものを
教えたり見つけることを手伝って
あげたり負けて当たり前なものを
やらせてあげたりして、
最初から本番をやらせないように
するべきなのだろう。