コルネットのうだうだ -137ページ目

エンジンのないクルマの形

下記の本に、エンジンのないクルマだったらクルマのデザインはもっと自由になる、と書いてあります。

「カラー図解でわかる クルマのしくみ」 市川克彦著・ソフトバンククリエイティブ
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つまりクルマというのは、心臓部であるエンジンをどこに置くか(フロント、リア、またはミッドシップなど)によってデザインに制約が発生し、その結果、おのずと現在あるクルマの形になってしまっているということなのです。もしクルマがエンジンを置く場所を考えなくていいのなら、クルマはもっと自由なデザインができるはずだ、ということ。

エンジンがなくていいのなら、バスタブのように人間が乗る部分とタイヤ4つがあればいいのですし、イス(シート)にそのままタイヤが4つついていてもいいでしょう(カッコいいかどうかや安全性
は別にして)。

エンジンがないクルマ、というのは常識はずれに思えますが、実はそうではない、とのことなのです。つまり電気自動車の場合、モーターをタイヤの中に組み込んでしまう(ホイールインモーター)ということができるため、どこかにエンジンを置かなくてもクルマを走らせられるのです。電気自動車が今後発展すれば、今までに見たことのない形のクルマがどんどん出てくるかもしれませんね。

頭の中のオーディオプレーヤー

音楽好きの方なら誰でもそうだろうと思うのですが、何回も聴いた曲なら頭の中で再生して聴けると思いませんか?私はよく電車の中で好きな曲を頭の中で再生しては楽しんでいます。


頭の中のオーディオプレーヤーは、曲の途中からでも何回でも繰り返し聴けますし、テンポを落として聴いたり、どこかのパートを抜き出して聴くといったこともできます。

ですから頭の中のオーディオプレーヤーというのは、かなりデジタルに出来ているのではないかな、と思います。ただホンモノのデジタルオーディオプレーヤーと違うのは、1回の操作でコピーできるのではなく、何回も何回も聴かないとコピーできないのですが。

モーツァルト級の優秀な脳内オーディオプレーヤーなら1回聴くだけでコピーできるでしょう。また一流指揮者級の人なら、曲を聴かずとも楽譜を読んだだけでオーケストラの演奏を頭の中で再現できるのかもしれませんね。





ヴォーン・ウィリアムズ~テューバ協奏曲

ホルストの話題が先行しましたが、近代イギリスの作曲家と言えば、ヴォーン・ウィリアムズ(Ralph Vaughan Williams 略してRVW)を外すことができません。交響曲を9曲書き、多作家であったRVWは、音楽界ではホルストよりも評価が高いようです。

多くの作品の中から今回私が取り上げるのは「テューバ協奏曲 Concerto for bass tuba and or
chestra」(マニアックですみません)。古今のテューバのための楽曲の中でもベスト1ではないかと私が思う名曲です。

RVWはテューバという楽器を、そのイメージどおりにうまく曲に表現したと思うのです。例のごとく私の勝手なイメージですが、テューバを「象」になぞらえてこの曲の各楽章にタイトルをつけてみると、

 1楽章 プレリュード 「象が街を闊歩する」
 2楽章 ロマンツァ  「象の流した涙」
 3楽章 フィナーレ  「象がもたらす嵐」

といったところでしょうか。1楽章ではテューバの見たままの大きくて「のそっ」とした雰囲気(失礼)を表現したもの。2楽章は柔らかく温かい音色で美しいメロディを披露して優しさを表現。3楽章では体に似合わぬ敏捷さと意外な荒々しさを表現したもの、と考えました。RVWはテューバという楽器の特徴や持ち味を十分理解していたのではないかと思います。
 
2楽章は特に好きですね。この曲単独でもコンサートピースにしてもいいほど良い曲だと思います。オーケストラスコアを見てみると、RVWは2楽章冒頭(ソロが出てくるまでの序奏)の弦楽合奏を凝った割り振りにしているのです。すなわち、3声のメロディを、

 主旋律=1stヴァイオリン+ヴィオラの半分+ソロチェロ
 内声=2ndヴァイオリン+ヴィオラの半分
 バス=ソロ以外のチェロ+ダブルベース(チェロのオクターブ下でピチカート)

で演奏させているのです。だからあの、この上ない優しいメロディがまろやかで芳醇な音色になっているのですね。この事実を知って私は、RVWはこの曲を片手間に書いたのではない。すごく思い入れを持って書いたに違いない、と考えました(勝手な思い込みですが)。そしてますますこの曲が好きになりましたね。私はこの曲の実演を、芸大生オーケストラの演奏で1度だけ聴いたことがあるのですが、この2楽章は感動して鳥肌が立ちました。

CDは何種類か出ていますが、やはりフレッチャー John Fletcher のソロによるもの(プレヴィン Andre Previn 指揮/ロンドン交響楽団 London Symphony Orchestra)が最高です。

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