映画「画家と庭師とカンパーニュ」
公式サイト
http://www.wisepolicy.com/dialogue_avec_mon_jardinier/
あ~、いい映画でした。質素で少量だけど、じっくりと味のある美味しいご飯を食べたという感じでしょうか。
ストーリーの起伏の少ない映画です。最後のほうは少ししみじみとさせてくれますが、大半は平坦でゆったりとした展開です。人によっては退屈と感じるかもしれません。でもそういう映画なのです。
画家役のダニエル・オートゥイユと庭師役のジャン=ピエール・ダルッサン。この二人のやりとりが実にいい。小学校時代の同級生が、たまたま再開して、それ以来、人生の親友となっていくのですが、学校時代の友達って本当に良いものなんですよね、打算的でなくて。大人になってからの友達は、職場や立場が変わると途切れてしまうことも多いのですが、学校時代の友達は、何年ぶりかで再会しても、また以前と同じ状況で話ができるのです。映画の最初にふとそれを思いました。
ダニエル・オートゥイユは、私はこの映画より前に「ぼくの大切なともだち」を観ていました。「ぼくの~」では骨董商、この映画では画家で設定が近く、どちらも男同士の友情を描いた映画ですので、少し比較したりして観るところがありました。いつも口元に笑みを浮かべ、クリッとした目が特徴的な俳優さんです。
「ぼくの~」でもこの映画でも思ったのですが、フランスでは友達同士でも、時にきびしい言葉をズバッと言うのだな、と思いました。冗談の場合もありますが、自分の意見をストレートに言葉に出すこともあるみたいです。でもその言葉を受けた相手が怒り出すこともないようです(日本人の間で同じようにズバッと言ったら友達をなくしてしまいそうです)。フランス人は議論好きと聞いたことがありますが、自分の意見を率直に出して議論しあう、というのは、陰湿にならずお互いの考えを知ることができるのだし、逆に人間関係にとっては深い友情を持てるのかな、とも思いました。
私も歳を取ったからかもしれませんが、フランス映画が好きになりました。特に、人生や友情などを描いた、人間の温かみを感じさせてくれる作品は最高です。自宅でも、休日の午後に、ワインでも傾けながら観たいものです。
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