ちーちゃん飼育記~8 | コルネットのうだうだ

ちーちゃん飼育記~8

臆病で内弁慶な性格は直らないけど、飼い主にはすごくなつくようになったちーちゃん。私がちーちゃんに向かうたびに鼻を押し付けていたら、ちーちゃんはそれを挨拶と理解したらしく、自分から鼻を押し付けるようにまでなった。初めはちょんとだけだったのが、次第に強く押し付けるようになってきたし、鼻が届かないときはのりだしたり立ち上がってまでするようになった。しまいには私の鼻をペロペロとなめたり、額を強くこすりつけてくるまでになった(額には臭腺があって、マーキングするようだ)。まるで恋人気分。いやぁ、飼い主冥利につきるね…。


さて先日、ちーちゃんを動物病院に連れて行った。もっと前から連れて行かねば、とは思っていたのだが、怖がりのちーちゃんが暴れたり、ギャオギャオ鳴いたりしないかが気になって、なかなか連れて行くのにふんぎりがつかなかったのが正直なところ。でもいつかは連れて行かなければならないのだし、よくなついてきた頃だから今だと思って連れて行くことにした。


動物病院は予約制ではないので、金曜日の夜に連れて行くことにした。ちーちゃんの寝起きをねらって(でないと、走り回ったりして捕まえられないので)、抱き上げて、ウチにあったバスケットに入れてやった(底にはバスタオルが敷いてある)。ちーちゃんは不思議そうにしていたが、暴れはしなかった。


家族の者にそれを持ってもらい、私がクルマを運転して、動物病院に向かった。約10分くらいのところにある。先生は私の仕事上で知り合った方で、動物を診ていただくのは今回が初めて。ちーちゃんは、クルマの中や待合室で不安そうに小さく鳴いた。私はそのたびに小声で「大丈夫。平気平気」などと声をかけてやった。


ちーちゃんの診察の番が来て、私はバスケットを抱えて診察室に入った。先生とお会いするのは半年ぶりくらいだったが、少し驚かれていた。事情を話すとすぐに理解されて、捨て猫(いや、拾い猫)用の対処を説明してくださった。インフォームドコンセントなのだろう、すごく丁寧に詳しく説明された。


すべきことは、ワクチンの接種、ノミの退治、(お腹の)寄生虫の駆除である。バスケットから出されたちーちゃんは困惑した顔をして不安げだったが、暴れることはなかった。先生は体重を量った。体重からすると生後約3ヵ月とのこと。ウチに来たのが約1ヶ月前なので、当時は生後約2ヶ月ということになる。ちーちゃんを押さえておき、お尻に体温計を差して体温を測る。と同時に、体温計についた便を検査に回す。


検査の間に先生はちーちゃんの健康チェック。目、耳、口の中、皮膚などを診て、問題なし。この健康状態だったら大丈夫、とのことで、ワクチンを注射。3種混合ワクチンである(猫ウイルス性鼻器官炎、猫シリカウイルス感染症、猫汎白血球減少炎用。フェロバックス3)。ちーちゃんは別に痛がりもしなかった。


検便の結果、やはり寄生虫の卵があった。つまりちーちゃんのお腹には寄生虫がいる。まあ、これは私も分かっていたことだが(なぜかはあえて省略します)。ノミがいるとほぼ間違いなく寄生虫を持っているそうである。なぜならノミが寄生虫の卵を持っていて、ネコが毛づくろいをするときにノミを食べてしまい、お腹に寄生虫を宿すそうだ。これが瓜実条虫。もう一つ、回虫の卵は母ネコのお乳を吸うときにいっしょに口から入るのだそう。その2つの寄生虫をちーちゃんは持っていた。


寄生虫の駆除薬(駆虫薬)、そしてノミの駆除薬(フロントラインプラス)、そして鼻気管炎用の点眼薬をもらうことになった。ノミ駆除薬は背中の肩甲骨の間の皮膚に落とす液体薬で、1度施すと1ヶ月も効果があるそうだ。さすが、ペットショップの薬とはわけがちがう。ちーちゃん、たまに「クシュン」と可愛いくしゃみをするのだが、これはすでに鼻気管炎にかかっているのだそう。治らないそうなので、点眼薬で対症療法する。


今日はワクチンを打ったせいで体力が落ちるかもしれないので、駆虫薬は明日私が施すことになった。錠剤を砕いて水で溶き、口から飲ませる、とのことなのだが、ちーちゃんが簡単に飲んでくれるようには思えず、どうやっていいかわからない。先生に聞くと実演してくださった。ちーちゃんを押さえつけておき、口に指を入れて開けさせる。のどの奥にスポイト(先生の実演では針の付いていない小型の注射器)でチュッと水を入れてやると、ちーちゃんびっくりしながらもコクンと飲んだ。なーるほど。


今日はこれで終わり。1週間後に寄生虫が駆除できたか検査するため、ちーちゃんを連れて行くか糞を持っていくことになった。1ヵ月後には再度ワクチン注射が必要。来年になったら避妊手術もしなければならない。ちーちゃんの診察に時間がかかったのか、待合室には10人以上の方が待っていた。お金を支払った。当然ながら健康保険が利かないのですごく高かった(映画の前売券が10枚買える程度)けど、飼い主としての責任なので納得している。


来たときと同じように、ちーちゃんをクルマに乗せて家に帰った。家に着いたらちーちゃんは何ごともなかったようにまた元気に走り回って遊んでいた。つづく


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