ちーちゃん飼育記~6
徐々に人に慣れつつあったちーちゃんだったが、慣れてきてからは早かった。
まず、段ボール箱で作った巣に入ることがなくなったし、休むときにはまだテレビ台の後ろにかくれる習性は変わっていなかったものの、それ以外のときは人前でも平気になってきた。以前は一人っきりになったときだけ、物にじゃれて遊んでいたのだが、もう人前でもじゃれたり走り回ったりして遊ぶようになっていた。そして、ときより人にまとわりつく(人の足元にスリスリ)行動をするようになった。これは正直うれしかった。
夜は居間にネコだけにして人間は別の部屋で寝るのだが、ちーちゃんは非常に寂しそうにした。私が撫でてやると飛びついてひざの上に座るし、私が寝転んでいたらお腹の上に乗ってきてゴロゴロいう。あれほどまで人を避けたネコにしては、人間の愛情を知ったのだろうか、一人になるのがいやなようだった。
思うにちーちゃんは臆病でシャイな性格で、人見知りが激しくて、なかなか人に心を開けないのだろうと思う。でも人間でもそうだが、恥ずかしがり屋の人は、自分が心を許した人に対しては非常に親しくなるものだ。ちーちゃんもそうなんじゃないかな。
家族の者からも大切に扱ってもらって、おまえはノラ出身としては幸せ者なんだぞ、ちーちゃん。つづく
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