ちーちゃん飼育記~4
先日、テレビで「ネコカフェ」を取り上げていた。カフェにたくさんのネコがいて、お客が来てはネコと戯れるのだそうだ。この「ネコカフェ」にいるネコ、みんなおとなしそうだったなぁ。ちーちゃんとは全然違う。いろんな客が入れ替わり入ってきては、ネコを撫でたり抱いたりするのだけど、全然怖がりもしないし、いやがらない。そういう社交的でおとなしいネコを選んでちゃんとしつけてあるのだろうけど、ネコでも性格はいろいろなんだなあと改めて思った。
さて、あいかわらずちーちゃんは人を怖がってなるべく人を避けた。居間に人がいるときは、ビデオデッキの後ろとか巣(段ボール箱)など人の目につかないところにいて、人との接触を拒んだ。鳴きもしないし、子ネコらしく暴れまわったりもしないので、こちらが心配になってたまに様子を見に行かなければならなかった(どんだけ気を遣ってるんだろ)。ちなみにちーちゃん、人間がいなくなったら、部屋の中を走り回って遊んでいるようなのだが。
私が近寄って目が合うと「ハーッ!」と怖い顔してキバをむくちーちゃんだったが、目を合わせなければ怖がらないことに気がついた。だからわざと顔を出さずに手だけを伸ばして、かくれているちーちゃんのノドや額を撫でてやった。案の定、ゴロゴロとノドを鳴らして喜んだ。
これが功を奏したのだ。何日か後には私が近寄っても「ハーッ!」と言わなくなってきた。顔を見せて目を合わせても平気で、むしろ撫でてほしそうな顔をしているではないか。もちろん私はちーちゃんが満足するまで撫でてやった。するとビデオデッキのうしろの狭いところなのに、コロンと横になっておなかまで見せるようになった。
こうなってからは早かった。さらに何日かたつと、撫でてやったらテレビ台を下りて私に近寄ってくるようになったし、さらに何日かたつと、私が「こいこい」と呼ぶだけで下りてくるようになった。さらにまた何日かたつと、私が部屋に来ただけで下りてくるようになったのである。
こうなれば、もう飼いネコになってしまったも同然なのだが、休むときはやはりテレビ台の後ろに隠れた。心のどこかにまだ人間とは壁を作っているようだった。つづく
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