吹奏楽曲「フェリスタス」
6月19日のブログでご紹介した吹奏楽ソフトが届きました。ちょっとずつ聴いて徐々に感想を書いていきたいと思います。
「アトモスフィア」 バンド・クラシックス・ライブラリー9
http://www.palsmusic.jp/SHOP/BOCD-7430.html
このCDは昭和50年代の吹奏楽コンクールの課題曲のほか、日本人作曲家の名曲を集めています。その中でも私の注目の曲は「フェリスタス」(青木進作曲)。
「フェリスタス」は昭和54(1979)年の課題曲で、私は当時中学1年生でした。吹奏楽部に入ったばかりだったのでまだコンクールには出られず、先輩たちの練習をひたすら聴いていました。そうこの「フェリスタス」を。
この曲は、おぼろげには覚えていたのですが、今回プロのしっかりした演奏で聴くと、改めて良い曲だなあ、と思いました。私にとってこの曲は、演奏したことはないもののすごく懐かしさを感じ、青春時代を思い出すのです。今の若い方がこの曲を聴いたらどのように感じられるのでしょうか。やぼったく感じるかな。昭和の音楽?
CDのパンフレットによると、作曲者の青木進氏は高校の吹奏楽部に所属しているときから吹奏楽曲を書きたいと思っていて、東京芸大作曲科の卒業後間もなく吹奏楽コンクール課題曲の公募に応募したのがこの「フェリスタス」なのだそうです。ラストがストラヴィンスキーの「火の鳥」に似ているという指摘がありますが、そんなこと関係なく大好きですね、この曲は。
冒頭の劇的なTpとTb、それを支えるすごく低い音域のバスの動き。続いて出てくるA.Sxの甘く悲しいメロディ、それを引き継ぐTp・・・。私がもっともジーンとするのは後半の再現部で、ObとClでテーマを少し示したかと思ったら、思い直したかのように半音下に転調してピッコロが加わって改めてテーマを示すところ。それまでの勇ましさがふと我に返ったかのごとく、ギアを1段下げて再開するのです。この曲のもっとも繊細な部分ではないでしょうか。とても切ない気分になります。
全体を通してメロディとハーモニーがわかりやすくて美しい。そして若さゆえの純粋さというか一本気な感じがするのです。最近、ホルストの惑星の「木星」のメロディがCMですごく使われていますが、この「フェリスタス」をCMかドラマのテーマ曲に使ったらヒットするんじゃないだろうか?どなたか使ってください。
それにしても、このCDはたいへん気に入りました。名曲ぞろいだし、しっとりとした情感あふれる演奏で、音色も柔らかくまとまっていて、録音も良くて、ほんとに素晴らしい。HPに書いてある「昔懐かしい曲たちが、新曲のように蘇りました!」というのはうなずけます。私は全巻揃えようかなと思ったりしていまして。特にこのコンクール課題曲シリーズは今後も続けてほしいですね。そういえばまだ「白鳳狂詩曲」が出ていないな・・・。
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