阪急淡路駅近くの居酒屋での吞み会の誘いがあった。

現役時代に一緒に仕事をした人から誘われた。

4人で年2回ほど旧交を温めているとか。

今回はそのうちの3人と私を入れて4人。

 

3人の内二人は定年前に退職している。

現役は1人、目下はIT部門に配置されているとか。

誘ってくれた人は、退職後、高齢の母親の介護のために、専門学校に入学、

来月(1月)には卒業と同時に介護福祉士の資格取得を目指している。

現役時代から学習意欲旺盛な人物であり、

将来は組織の枢要部門を担うと、私は予想していたが、

生真面目な性格は、組織内の栄達よりは、肉親への献身を優先させたようである。

 

久し振りのアルコールと気安さから、私にしては饒舌になり、楽しい時間を過ごさせてもらった。

 

淡路の会場への途上。十三駅の乗換え通路からの眺め

↑神戸線下りホーム

↑新梅田シティの、空中庭園を持つ高層ツインビルが見える。

↑京都線の東側に大きなビルが建っている。そちらの方向(東口)から駅を出ることもあるが

こんな大きなビルがあることに気付かなかった。冬至に近いので5時前だが日が陰っている。

京都線プラットフォームへのエスカレータ

京都線の「乗車位置」表示はグリーン。

背後の宝塚線のものはオレンジ。

私がいつも利用する神戸線はブルー。

酔っ払い用の配慮か?

というわけで、6時からの会合の1時間前に淡路駅に到着。

淡路駅周辺の変貌を知りたかったから。

10年目から工事は始まっていたようだが、まだ6年以上かかる大工事。

電車を止めるわけにはいかない。仮設線路を設ける余地がない。大型クレーンを持ち込む余裕もないという

条件下で最低限の用地確保にも土地や建物の所有関係が不明あるいは立ち退き拒否などもあり

予定の工事の進捗は難航しているようだ。関連ネット記事で学習。

実は30年以上前には、この淡路駅周辺には夜よく徘徊したことがあるが、

記憶にある店はまったくなくなっている。

案の定東側駅前には広い空き地が出来て、そのまた東に広い道路が通っているが、

一歩その中へ踏み込むと昔ながらの家並みが残っている。

広場は広大な自転車置き場になっている。この規模のものは尼崎からは姿を消している。↑↓

虫絶えてから自転車がぞろぞろと 高野ムツオ 鳥柱
 
木枯の夜空を墜ちし自転車か 高野ムツオ 鳥柱
 
倒れたまま自転車が冬の夜の夢に 高野ムツオ 陽炎の家
 
これもさすらい自転車の頭が草に 高野ムツオ 陽炎の家
 
自転車の不意に重たく沈丁花 行方克己 知音
 
自転車が朽ちてをりたる青芒 行方克己 無言劇
 
年立つて自転車一つ過ぎしのみ 森 澄雄
 
分校へ自転車通ひ耳袋 田北 ぎどう
 
自転車の荷台に歳暮女行く 岸 栄一
 
火に透けて自転車観世音菩薩 在 気呂
 
新任教師の自転車に寝袋 鈴木清子
 
自転車の燈に浮かび出て鼬逃ぐ 茨木和生
 
自転車のチェーンの緩み秋燕 山崎 篤
 
片蔭に置く自転車の数知れず 片山由美子
 
青鬼灯風の自転車神隠し 塩野谷 仁
 
女坂に自転車(ちゃりんこ)倒す麦の秋 後藤貴子
 
空腹の自転車が逃げてゆく山吹 三浦北曲
 
捨ててあるげんげの束と自転車と 窪田丈耳
 
自転車で田を見にくるや栗の花 飴山實 『辛酉小雪』
 
秋霖や駅に自転車捨て置かれ 川越寛子
 
自転車を停めて見てゐる秋出水 田原央子
 
置去りの自転車ころぶ野分中 坂本登美子
 
自転車の投げ込んであり夏むぐら 大串 章
 
自転車の声飛んでくる踊子草 上野澄江
 
自転車に括られ鶏や涅槃西風 清原枴童
 
自転車で鮒来しよ春遠からじ 秋元不死男
 
自転車の軋みを笑ふ寒鴉 脇本幸代
 
旅立ちし子の自転車の飾取る 幡野淳子
 
砂走れぬ自転車海は生の力 上月章
 
例えば自転車 機関車よりも速く 木村聡雄
 
自転車の荷は草市のものばかり 関根照子
 
盗まれし自転車どこへ文化の日 渡部ツマ子
 
自転車を降りて仰ぎぬ桐の花 藤野艶子
 
風切って自転車親子の森林浴 赤澤新子
 
虹の根に行くに自転車買ひ替へし 折原あきの
 
薫風や自転車で来て朝のミサ 八木マキ子
 
雲の峰より自転車の僧衣くる 中山一路
 
自転車の籠にバイエル下萌ゆる 楠本莞爾
 
自転車に積む子落すな二月の陽 長田 蕗
 
駅前に自転車あふれ日脚伸ぶ 大町 莞子
 
自転車に苧殼音たつ盆支度 林 翔
 
片蔭に自転車置きて患家訪ふ 山下 公三
 
自転車の空気入れたすみどりの日 井門 伸
 
雪の果自転車押して下校子ら 大東晶子
 
海沿ひに自転車つらね夏隣 岡部名保子
 
天高く自転車を漕ぐ尼僧かな 仙田洋子 雲は王冠
 
自転車の車輪とまらず鳥の恋 仙田洋子 雲は王冠
 
自転車が倒れて真つ赤田植寒 佐々木六戈 百韻反故 初學
 
自転車のセーター赤し林透き 谷迪子
 
年立つて自転車一つ過ぎしのみ 森澄雄
 
年立つて自転車一つ過ぎしのみ 澄雄
 
秋の田の自転車汽車におくれゆく 六子
 
居酒屋にわが酔ひし間を自転車のサドルにしるく雪たまりけり 吉野秀雄
 
自転車の風に苧殻のとびたがり 吉年虹二
 
満月を足しても足しても自転車 前田圭衛子
 
自転車につむ鮟鱇の尾が見えて 岸本尚毅 舜
 
自転車に子供を乗せて鹿の中 岸本尚毅 舜
 
自転車を押せり頭上に滝光る 岸本尚毅 鶏頭
 
自転車のベルもいら立つ節季かな 西村和子 かりそめならず
 
避暑の村自転車族が占領す 西村和子 夏帽子
 
自転車を押せり頭上に滝光る 岸本尚毅
 
緑ゆく自転車かごにパイ・ミルク 上田日差子
 
自転車を路地に洗へば鳥帰る 依光陽子
 
自転車は遠き夏木に停め来しと 依光陽子
 
自転車で過ぐ逃げ水を見しあたり 辻美奈子
 
自転車に昔の住所柿若葉 小川軽舟
 
自転車の灯のよるべなし芋嵐 小川軽舟
 
追ひ越してゆく自転車もとんぼうも 石田郷子
 
自転車の大きな車輪草の花 石田郷子
 
ノーリツ號といふ自転車や盆の風 田中裕明 櫻姫譚
 
山門の裏に自転車牛蛙 田中裕明 山信
 
自転車を漕ぐ子と父の夏果てて坂の上なるかなかなしぐれ 三枝昂之
 
自転車のカゴからくわんとはみ出してなにか嬉しいセロリの葉っぱ 俵万智
 
とれたての冬は自転車こぐ瞬間 櫂未知子 貴族
 
自転車に乗れた日の土手ゐのこづち 櫂未知子 貴族
 
松過ぎの自転車を踏む思ひかな 藤田あけ烏 赤松
 
自転車狗尾草に沈みをり 舘岡沙緻
 
自転車の汗打かをる公子かな 尾崎紅葉
 
放置自転車拉致されてゆく油照り 能城檀
 
河べりに自転車の空北斎忌 下村槐太
 
青芝に自転車寝かせおく恋よ 正木ゆう子
 
自転車の荷台の法華もさるおがせ 安井浩司
 
自転車の灯の行く春野暮れきらず 右城暮石
 
借りて乗る田植よごれの自転車に 木村蕪城
 
こどもの日自転車納屋を出て光る 亀井糸游
 
緑陰に自転車止めて賭将棋 吉屋信子(1898-1973)
 
自転車で鳩分けてゆく恵方かな 飯島晴子(1921-2000)
 
秋桑の照りに自転車疾かりけり 久米正雄 返り花
 
自転車の立てかけてあり薔薇の門 寺田寅彦
 
自転車を巧に汗を拭ひ行く 尾崎紅葉
 
自転車の汗打かをる公子かな 尾崎紅葉
 
自転車の音無く去つて月おぼろ 幸田露伴 江東集
 
夏の暮この自転車でどこまで行ける 宇多喜代子 象
 
緑蔭に自転車止めて賭将棋 吉屋信子
 
自転車が退けとベルしぬ芋の道 中村汀女
 
本屋の前自転車降りるカンナの黄 鈴木しづ子
 
栗たゝく信濃の少女自転車立て 殿村菟絲子
 
青芝に自転車寝かせおく恋よ 正木ゆう子
 
自転車の隠されてあり鯨幕 森田智子
 
自転車を乗り捨ててゆく親不孝 高澤晶子

広場の南北に商店街。

これも仮設のものかも。

↑この辺りの店にもよく来た記憶があるが、その頃は、店の前には干し昆布を吊った暖簾があった。

北海道直送の大ぶりな蟹が売りだった。

広い道路を渡ってさらに東へ

ツワをたくさん植えておられる家があった。花盛りである。

「石蕗」の例句は多い

石蕗の黄に心せかるる何やかや 阿部みどり女 『石蕗
 
咲き揃ひ金の盃石蕗の花 阿部みどり女 『石蕗
 
一句得るまでは動かじ石蕗の花 阿部みどり女 『石蕗
 
北枕あらば日當る石蕗枕 中原道夫
 
ありたけのひかりあつめて石蕗黄なり 細木芒角星
 
夕闇に石蕗の明りのまだ昏れず 星野 椿
 
石蕗の黄に十一月はしづかな月 後藤比奈夫
 
石蕗の花島の電話のよく聞え 細川加賀
 
石蕗や果なる沖の薄明かり 板谷芳浄
 
石庭の石の間なる石蕗の花 酒井 京
 
ところ得し石の静けさ石蕗の花 中川いさを
 
石蕗咲くや火音ひそめる登り窯 佐藤一九八
 
母の目の裡にわが居り石蕗の花 石田波郷
 
地軸より咲きし色なり石蕗の花 原 石鼎
 
青邨忌近づく石蕗の花あかり 古舘みつ子
 
蝶一つ石蕗の化身となりて舞ふ 伊予田 六洋
 
日の暈の中に咲きゐし石蕗の花 増田 雅久
 
肺は小さくなりぬと石蕗の花へいう 中北綾子
 
石蕗の花あしたはきっと透き通る 大竹広樹
 
山国や誕生石の石蕗咲けり 安西 篤
 
人住むを大地といへり石蕗の花 神尾久美子
 
時化てくる暗がり石蕗の花に熱 鳥居おさむ
 
門前の石蕗に声掛く十二月 原裕 『青垣』
 
鶏の上の夕風石蕗の花 長谷川双魚 『ひとつとや』
 
喪の服も華やかなりし石蕗の黄に 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』
 
石蕗の花胎蔵界の蝶飛び来 野澤節子 『駿河蘭』
 
死は永久や老は暫く石蕗の花(伊能忠敬庭にて) 殿村菟絲子 『菟絲』
 
*ろうかんをくだく白波石蕗の崖 石原八束 『藍微塵』
 
石蕗のなだれ打つ如入日かな 『定本石橋秀野句文集』
 
江の奥にふかき江澄めり石蕗の花 水原秋桜子
 
石蕗の花突き出してをる日向かな 清崎敏郎
 
石蕗咲いて密航の島人住まず 高橋悦男
 
山門の茅葺厚し石蕗の花 森本五郎
 
釣り人の片手あそばせ石蕗日和 金子佳子
 
日が射して蜂を待つかの石蕗の花 阿部みどり女
 
石蕗の花照り昃りして刻移る 五十嵐播水
 
落つ雨にすぐ掃きやめぬ石蕗の花 中村汀女
 
石蕗の花ここに帰りて靴鳴らす 加藤楸邨
 
忙中の閑に日当る石蕗の花 鈴木鷹夫
 
地軸より咲きし色なり石蕗の花 原 石鼎
 
茎高くほうけし石蕗にたもとほり 杉田久女
 
静かなる月日の庭や石蕗の花 高浜虚子

更地になる一画であろうか

さらに行くと公園

4方に住宅密集

公園内の地蔵尊

ここから引き返して、ガード下を潜り、駅の西側へ。

このあたりもよく歩いた記憶はあるが、覚えている店の看板はなかった。

ここにも地蔵尊。扉が開いている。毎日世話をする人がいるのであろう。

また駅の東側へもどり、約束の店へ。まだ20分くらい早かったが先着1名。

ほどなく他の2名も到着

 

 

 

 

最後のごはんには手を付けなかった。

 

淡路の名は、この付近の淀川堤から淡路島行きの舟が出ていたことに由来する。