創刊に関わりおれば朝の地震

 

2017年冬の号を創刊号とした俳句誌に発表した句である。

 

「地震」は、俳句では「ない」と読む。江戸期には「じしん」という言葉はなかったよう。

全国津々浦々「ない」と呼んでいたのかどうか。断定する勇気はない。

 

ない[なゐ]【地震】 は、「(1)「ふる」「よる」を伴って「地震が起こる」の意に用いる「地盤」「大地」の意味であり、「ないふる」とすることで「地震」となる。また、単独で(2)大地が振動すること。地震の意味。」とのこと。
用例として、「書記[720]推古七年四月(岩崎本訓)『則ち四方に令(のりこ)ちて地震(ナヰ)の神を祭らむ』」が紹介されている。なえは、「ない(地震)」の変化した語。

『詳解俳句古語辞典』(宗田 安正/監修 学研,2005.4)・『俳句古語辞典』(学研,2001.12)に、
「俳句の風格を高めてくれる古語と、日照雨(そばへ)、地震(なゐ)などの雅語を集めた」との説明あり。

 

こんな回答を書き込んでおられる方がいる。

 

「ない」(「なゐ」)は、古語というよりは、雅語らしい。

 

第43回現代俳句全国大会での尾池和夫さんの記念講演録より

震度1
 積雲の地震一を伝はりぬ 中村草田男
 水槽に鯰寝てゐる昼の地震 尾池 和夫

震度2
 炭斗が震ひぬ震度二と思ふ    茨木 和生
 地震知らぬ春の夕の仮寝かな   河東碧梧桐

震度3
 地震りて額の動ける夏館     高浜 虚子
 風蘭のさゆるるはいま震度三   鈴木 芳如

震度4
 地震よと立ち上がりたる松露掻  茨木 和生
 地球儀のいささか自転春の地震  原子 公平

震度5の例句は紹介されていない。
 
朝の地震ライフラインを叫んだ冬 
 
 
 

 

いつもは、人通りが多くはない家の前を黒ズボンでリュック背負った人が駅の方向に歩いてゆく。

少し前は、休校になったらしい高校生の自転車が目立ったが。

その多くの人が、この通りには一軒しかないコンビニ、ローソンに立ち寄ってゆく。

 

 

ローソンから出て10階建てマンションの前あたり。延々と人の波。

この段階ではどういった人の群れか想像できない。これを書いている段階でもよく分からない。

 

駅前。ここでは11時だが、マックに行列が出来ている。通常は、まだ空いている。此処を通り過ぎて伊丹線の踏切へ

 

電車が止まっている。人が乗り込んでいる。

車体の車種を示すライトも点いている。

駅の東側の踏切。神戸方面行の列車が近づいている。警音も鳴っている。

踏み切り前の自転車屋の主が近づいて来て、この状態は7時58分から変化なしと教えてくれる。

まさに3時間以上開かずの踏切状態。

 

そこで先ほどの人の波について

東富松の踏切が開かないので、駅前へ迂回した、この方面には土地勘のない行事参加者

と類推したが正解らしくない。

 

戻って駅構内へ

 

駅のプラットフォームにも人がいるが、券売機は稼働していない。

駅の西側の踏切へ

ここでも踏切待ちする人多数。だがすぐUターン。しかし後から後から人が集まる。

しばらく待った後、踏切のバーをこじ開けて南へ渡る人もいるが、

多くの人は追従しないで引き返してゆく。

市内バスの多くのルート上には、阪急電車の踏切がある。

それらは運休しているのかどうか?

南側が見通せる陸橋上から見ると、阪急電車、JR、阪神電車の踏切(阪神は高架化が進み踏切は尼崎市内にはないかも)

を越す必要のないバスは運行されているよう。

 

踏切へ這い出す凌霄朝の地震

 

我が家は今夜は窓のシャッターを降ろさない。

枕元に懐中灯

風呂の湯を流さない。

23年前のことを思い出す。

幸い2リットル入りのペットボトルの備蓄あり。

 

深夜になって死者は3から4へ。 哀悼!。