エクストラ・バージン・オイル秋麗ら
といった句を作ったことがある。より正確には、
エクストラ・バージン・オリーブ・オイルと言わなければならいが、こういう表現はオリーブオイル以外には
聞かないので、オリーブを省略。
厳密に5・7・5に拘らない句を目指しているが、
オリーブまで入れると、通常の俳誌のスペースでは一行で収まらなくなる。
あるいは収まっても、他の句と並べるとこの句だけがやたら文字数が増える。
中黒の(・)を省くわけにもいかないので。
右端のボトルは、コスタドーロ・イル・グレッツォ・エクストラ・ヴァージン・オリーブオイル
コスタドーロは会社名。
主たる輸入商社、富士貿易のHPでは、
「温暖な気候に恵まれたイタリア中部ウンブリア地方は、イタリアでも最も名高いオリーブ産地の1つです。コスタドーロ社はその中心地である緑あふれる美しいスポレトの街にあります。新鮮さと上質にこだわり、ベテランの職人の目によって厳選された特に良質のオリーブだけを一粒一粒手摘みし、伝統的製法のコールドプレス方式でその日のうちに加工処理しています。また、国際標準化機構ISO9002の認証を受けており、その高度な技術、品質管理のもとで作られたコスタドーロ社のオリーブオイルは、イタリア国内をはじめ、世界各国で広く愛用されています。」
画像のものは、その富士貿易が輸入したものではなく、コストコが輸入したもの。
そのラベルでは、
名称:食用オリーブ油
原材料名:食用オリーブ油(チュニジア・イタリア・スペイン・ギリシャ)
原産国:イタリア
となっている。
コストドーロ社の所在地はウンブリア地方にあるのは確かだが、コストコで販売する、買いたたかれた
オリーブオイル用のオリーブはチュニジア産を主に利用、それにイタリア産、スペイン産、ギリシャ産のオリーブを加えているということなのか。
オリーブオイルそのものをイタリア以外の国から取り寄せて,
イタリアにある会社で混ぜている(ブレンドしている)ということなのか意味不明。
楽天のレビューでは、il grezzo(商品名)は、パンに付けるには重いという評価と、バター代わりにパンにつけて食べるのにちょうどいいという相反する評価がある。
オリーブオイルを句にしたものはないようである。
オリーブの名句もないよう。
- オリーブの島を恋ひ来し避寒かな 鎌田沙華
- オリーブの残り実さむし風の坂 五十崎朗
- ゆつたりと水脈オリーブの咲く島へ 宮津昭彦
- オリーブの花咲き満ちて過疎の島 佐藤信子
- オリーブの島より女礼者来し 小路智壽子
- 秋行くとオリーブ林の銀の風 石田 波郷
- オリーブの空まつしぐら初燕 壺井 久子
- オリーブの実を食べ神話ふりだしに 上田日差子
- 日本のオリーブの木と暖炉かな 依光陽子
- オリーブの木のみな斜め五月来る 大石雄鬼
- 神宿るてふオリーブの実の苦かりき 赤尾兜子
- オリーブの種子ほろほろと陸さみし 対馬康子 愛国
- 船出づるオリーブ林花のかた 玉置笑子
- 海上を往く太陽にオリーブ咲く 三好潤子
- 西班牙の花オリーブのひかりかな 佐川広治
- 神木にしてオリーブは愛の花 大島民郎
- オリーブの銀緑叢中夏帽子 福永耕二
サルビアも少し涼しい方がいいみたい。そういえば高原のサルビアはきれいだ。
街の、夏の、サルビアはなかなか真っ赤にはならない。
コスモスは長雨で弱っているとか。明日辺り大雨でなければ武庫川縁へ行ってみたい。