この状態の苗を、大急ぎで、植え付け。
かなりおざなり。
土の入れ替えをしていない。
移植とも言えない。
「移植」の例句見つからず。
苗だけなら多数 新俳句検索で400句近い。
- 朝顔の苗に水やる真昼哉 朝顔の苗 正岡子規
- 菊苗に水やる土の乾きかな 菊の苗 正岡子規
- 札つけたまゝでもらふや菊の苗 菊の苗 正岡子規
- 植えかへてつひに枯れけり菊の苗 菊の苗 正岡子規
- 瓜の苗胡瓜の苗に暮るゝ春 春の暮 正岡子規
- 瓜の苗茄子の苗のくるゝ春 春の暮 正岡子規
- 苗運びすれ違ふとき苗を見て 西海由美子
- 苗床の淀の夫婦の苗くれし 山内二三子
- 機嫌よし黄檗の苗も栗苗も 正木ゆう子 静かな水
- 地下道に売られ茄子苗胡瓜苗 山田弘子 螢川
- 苗売りの苗に日当る弘法忌 吉田鴻司
- ひょろりと長け一寸猫背のひまわり苗 高澤良一 暮津
- 朝顔苗近所に配る甚平着 高澤良一 暮津
- 一彩づゝ朝顔の苗求めけり 高澤良一 暮津
- 棒切れに8の字結びトマト苗 高澤良一 暮津
- 養子のごと貰はれてゆく朝顔苗 高澤良一 暮津
- 植うるにも都合のありて向日葵苗 高澤良一 暮津
- これと決む朝顔苗のポリポット 高澤良一 暮津
- 茄子苗植う穴掘りかけて逝かれけり 高澤良一 暮津
- ひょうたんの苗をこかして春疾風 高澤良一 暮津
- 甘藍の苗に寄せやる土ふんだん 高澤良一 暮津
- 自転車の荷の菊苗のよく弾む 高澤良一 暮津
- いつしかに余り苗にも耳や舌 宇多喜代子
- 苗売のときどき留守にしてゐたる 石田郷子
- 西国や渚の砂に瓜の苗 斎藤 梅子
- 瓜苗の十ほどとどく小島かな 山本 洋子
- 玉苗を挿す雲中に踏み入りて 手塚 美佐
- 四辻の家の陰なる苗もの屋 下村 梅子
- 売れ残りゐし瓜苗をみな買はむ 下村 梅子
- 苗札を溢るる子の字芽を信ず 元吉竹瓶子 『甲子』
- 杉苗を植う白雲に触れさせたく 官林千枝子 『遠郭公』
- 藷の苗挿してとどめの平手打ち 仲安俊雄 『冬耕』
- 手伝ひの苗床踏みの地団駄めく 野辺祥子 『遠野火』
- うき雲の先を越しゆく浮苗挿 佐藤喜代子 『水の綺羅』
- きらきらと紀の川と輝る苗障子 田中英子 『浪花津』
- 浮苗を天の真名井の辺に補植 土田祈久男 『素心』
- 畦におく箱苗すでに風を呼ぶ 小山曲江 『余韻』
- 夫がゐて姑がゐて苗よく育つ 影島智子 『田神』
- 鳥渡り尽くして大河急がざる 野川釈子 『苗』
- 一言さんに願一と文字花の絵馬 野川釈子 『苗』
- 銃声のしんと間のあり雪しづる 野川釈子 『苗』
- 手庇に白帆高きに登りけり 野川釈子 『苗』
- 初凪や真白さ拾ふ虚貝 野川釈子 『苗』
- 良き喉に長持唄よ秋じまひ 野川釈子 『苗』
- 嫂の三角畑に黍の花 野川釈子 『苗』
- 遠郭公村祷りどき牛餌どき 野川釈子 『苗』
- 鉦叩打ち熄む虫の国も地震 野川釈子 『苗』
- 里に灯が入りてゆらりと朴落葉 野川釈子 『苗』
- ずいずいずつころばし掌を握り添へ日向ぼこ 野川釈子 『苗』
- 追炊きの飯熱かりし盆帰省 野川釈子 『苗』
- 木の芽雨女神の抱く壺に降る 野川釈子 『苗』
- 鷽替へて雨鷽ならむ降り出せり 野川釈子 『苗』
- がさ市の荷嵩に隠る話声 野川釈子 『苗』
- 野歩きのはじめの出合ひ天道虫 野川釈子 『苗』
- 濡れ屋根のまま夜に入るや桐の花 野川釈子 『苗』
- 関白道初音にゆるき下りかな 野川釈子 『苗』
- 籠のさざえ蓋あげてをり春の航 野川釈子 『苗』
- 暖房に抱かれて目見得睡しねむし 野川釈子 『苗』
- 足摺の果夕影の白遍路 野川釈子 『苗』
- ばらもん凧うなり鬼岳夏立てり 野川釈子 『苗』
- ギヤマンを見し目くらがり蝶の昼 野川釈子 『苗』
- 山桜朝日流して川普請 野川釈子 『苗』
- 抱卵の高みに芽吹く枝交す 野川釈子 『苗』
- 蔵窓のしぐれ明りや助郷帳 野川釈子 『苗』
- 代田べり濤音遠のく晩祷後 野川釈子 『苗』
- リラ咲いて一旅人とのみ献金簿 野川釈子 『苗』
- 山よりの枯れ匂はするアノラック 野川釈子 『苗』
- 餅草の母の世よりの摘み処かな 野川釈子 『苗』
- 御塩焼く辺りと指されさみだるる 野川釈子 『苗』
- こぼれ種生ふる朝顔子に二タ歯 野川釈子 『苗』
- 五六人水明りして藺苗植う 高野素十
- 月の出や印南野に苗余るらし 永田耕衣
- 法華寺の里に玉苗余りけり 大屋達治
- 余り苗伊吹の風を溜めてをり 関戸靖子
- あをあをとして生きてゐる余り苗 岩田由美
- 苗束の双つ飛んだる水の空 石田勝彦
- 茄子苗を揺らして運ぶ鞍馬みち 石田勝彦
- 青空の静まりかへり茄子の苗 千葉皓史
- 投げ苗の御田の舞の上をとぶ 高野素十
- 取りあへず苗一籠や雹見舞 斎藤俳小星
- むさし野に住みつく韮の苗育て 沢木欣一
- トロ箱に菊苗育つ蜑の路地 平田冬か
- 菊苗に雨を占ふあるじかな 嘯山
- 白梅の苗てふ鞭のごときもの 飴山實
- どさどさと放り出されし杉の苗 青柳志解樹
- 苗すでに北山杉の容かな 城戸崎母花
- 十郎兵衛屋敷に植ゑて藍の苗 林俊子
- 苗札にややこしき名を書きにけり 細川加賀
- 間違つてゐし苗札の仮名遣ひ 後藤比奈夫
- 太陽が出る苗札のうしろより 辻田克巳
- みづうみの松風ばかり苗障子 石田勝彦
- 苗床のぬくもりぬつと顔を打つ 有賀辰見
- 苗障子子供のこゑのはねかへり 細川加賀
- この辺り耳成村や苗障子 野中丈義
- まだ油ひかぬ真白き苗障子 中田みづほ
- 苗床の大き足跡あかねさす 福田甲子雄
- 苗札を十あまり挿す夜も白し 八木林之助
- 育つとも見えずおまけの胡瓜苗 山縣輝夫
- 葱苗を選ぶ地べたに正座して 本宮哲郎
- 苗箱に針千本の早苗かな 宮田正和
数日様子を見て、間引きして、隙間が空いたら、2番苗を植えるつもり。
苗を押さえて、鉢全体をひっくり返したので、軸が折れた苗が多かった。