柵の無ければ寂し彼岸花

彼岸へも持って行きたい柵を

阪神淡路大地震よりはるか前から空家であった家。

蔦で覆われていたがかなりはぎとられている。

 

青桐が何本も茂っていたが、庭が綺麗に。

家そのものはまだ壊されていないが。

↑の家から一筋北の道沿い。大震災以後空き地や駐車場になっていたが、

家が一軒建ち始めた。

↓今日の一枚

 

リナリアの苗  100株以上。

もし向き合えるふたつの空家 安井浩司
 
顔消えて空家がふえる春の霧 堀之内長一
 
柿落葉実を*もぐ人もなき空家 松尾千代子
 
叢に鬼灯青き空家かな 正岡子規
 
名なき背に混みあう空家の青い石 赤尾兜子
 
鍛冶町に空家が目立ち燕の子 本間一萍
 
笹鳴や峡に空家の又ひとつ 空林美恵子
 
またもとの空家となりておぼろなり 黒坂紫陽子
 
箱庭のとはの空家の涼しさよ 京極杞陽
 
つぎ~に建ちて空家や草の花 松浜
 
小火跡の良夜の空家匂ひいづ 福海一幹
 
唐辛空家の庭は荒れにけり 尾崎紅葉
 
ふらここに小供集る空家かな 会津八一
 
田にいただく望月のほかみな空家 清水径子
 
姿見に蝶の来てゐる空家かな 柿本多映
 
曇天に花は溢れて空家かな 柿本多映
 
掛乞や空家の多き士族町 内田百間
 
小春日の空家の椽に燐寸哉 内田百間
 

以来20年空家と彼岸花の増え