ユーフォルビア属の原種は2000種以上あり、形態も一年草、宿根草、多肉植物、低木と多岐にわたります。なかでも、近年、‘白雪姫’や「ダイアモンド・フロスト」といった、まるで白い花が咲いているような非耐寒性低木が人気を呼んでいます。観賞する白い部分は、ポインセチアなどと同様、苞と呼ばれる花序のすぐ下の葉で、本当の花は目立ちません。バラに添える白いカスミソウのように、名わき役としてどんな植物にもよく合います。温室で周年生育させると、高さ2~3mになりますが、家庭ではコンパクトに仕立て、ほかの植物との寄せ植えに用いると味が出ます。なお、 ‘白雪姫’は冬に、「ダイアモンド・フロスト」は初夏から秋に開花する点で大きく異なります。
ユーフォルビアの仲間は、茎や葉の切り口から出る白い液に触れるとかぶれることがあるので注意しましょう。
↑ユーフォルビアに関するNHKみんなの趣味の園芸の解説
なんでもかんでもユーフォルビア
Wikipediaの解説:
トウダイグサ属(トウダイグサぞく、Euphorbia)はトウダイグサ科に属する一群の植物で、園芸植物などについては学名の英語風読みのユーフォルビアで呼ばれることが多い。ラテン語風読みのエウフォルビアと読ませることもある[1]。
代表的な種としては、日本に野生するトウダイグサ(灯台草: 形が燭台に似ることから)、タカトウダイやノウルシ、観賞用に栽培するポインセチア、ショウジョウソウ、ハツユキソウ、ハナキリン、ミドリサンゴ(ミルクブッシュ)などがある。
学名のEuphorbiaは、ヌミディア王ユバ2世に仕えたギリシャ人医師エウポルボス (Euphorbos) に由来する[2]。ユバ2世の一人目の妻はマルクス・アントニウスとクレオパトラ7世の娘クレオパトラ・セレネである。
エウポルブスはサボテンに似たユーホルビア植物が強力な瀉下薬となることを記した[2]。紀元前12年、ユバ2世は、侍医のアントニウス・ムーサ(英語版)の像を作ったアウグストゥスに応えて、この植物の名前をエウポルブスから名付けた[2]。植物学者のカール・フォン・リンネはエウポルブスを顕彰し、この「Euphorbia」を属名として採用した[3]。
ユバ2世自身は、芸術および科学の著名なパトロンであり、いくつかの探検や生物学的研究の後援をしていた。彼はまた著名な作家であり、博物学に関する論文や最もよく売れたアラビアへの旅行案内といったいくつかの専門書や一般向けの学術書を書いている。Euphorbia regisjubae(ユバ王のEuphorbia)は、博物学におけるユバ王の貢献とこの属を表に出した彼の役割を称えて命名された。
金土日と3日続けて、神戸市北区と自宅との間を3往復
淡河では、この花に初見参。かずらの類か、ウツギの類か?
- 谷ゆけば硫黄こぼるる花卯木 秋元不死男
- 夕心旅心めき花卯木 高田風人子
- 目をおさへゐる子に風の花卯木 長谷川双魚 『ひとつとや』
- かたりべの頸がさみしと卯木咲く 長谷川双魚 『風形』
- をんなの旅風がよく見え花卯木 長谷川双魚 『風形』
- 備前大甕谷の卯木を投げ入れよ 野澤節子 『駿河蘭』
- よく見ゆる雀のかほや花卯木 齋藤玄 『雁道』
- 花卯木水模糊として舟ゆかず 飯田蛇笏
- 鍾乳洞守る家あり花卯木 鴫原さき子
- 卯木咲く雨に出でゆくこごみ癖 角川源義
- 卯木咲き硫黄こぼるゝ谷の道 秋元不死男
- 顔入れて馬も涼しや花卯木 前田普羅
- 滝川のひびき目に沁む紅卯木 蒼石
- 卯木咲き硫黄こぼるゝ谷の道 不死男
- 花卯木水模糊として舟ゆかず 蛇笏
- 顔入れて馬も涼しや花卯木 普羅
- 白つゞり始めし雨の花卯木 今橋眞理子
- 紅卯木蘂をつばらに吐き初むる 西村和子 かりそめならず
- 雪月花一度に見する卯木かな 貞徳
- 顔入れて馬も涼しや花卯木 前田普羅
- 声もなく兎動きぬ花卯木 嵐雪
- 鮭川村の道は一筋紅卯木 岸田稚魚
- 備前大甕谷の卯木を投げ入れよ 野澤節子
- 花卯木水湧く山は暮れ早し 中拓夫
- よく見ゆる雀のかほや花卯木 斎藤玄 雁道
- 淋しさに蠣殻ふみぬ花卯木 一茶 ■文化元年甲子(四十二歳)
- いかけしがル壺こぼすや花卯木 一茶 ■文化元年甲子(四十二歳)
- 傘もちて箱根卯木の頃の旅 後藤比奈夫 花びら柚子
- 備前大甕谷の卯木を投げ入れよ 野沢節子 八朶集以後
- 卯木垣や富士ではあらで枝折山 西望 選集「板東太郎」
- 山や箱根蛇骨乱て花卯木 黄吻 選集「板東太郎」
- 若葉して人に触るるや毒卯木 前田普羅
- もえあがる毒卯木あり浅間越 前田普羅
- 顔入れて馬も涼しや花卯木 前田普羅
- 此雪ぞ時をしらざる山卯木 井原西鶴