テロを呼ぶ少し寠れて花ミモザ

この家も一時は空家になっていた。

前を流れる川は富松川。公園の西側境界を流れて90度角度を変え、ここでは西から東へ流れている。そして100mも行くと、今度は南へ90度転換。

しばらく南下した後、また90度方向転換、西へ向かい、3川合流点に達する。

途中で、阪急電車の路床の下をくぐるので、川沿いに歩いていくことは出来ない。

東京では昨日開花宣言があった。

我が公園の我が定めし標準木、丁寧に観察するも一輪も開花していない。

開花まだ救急車が来て停まる。

標準木以外も見て回り、公園の外へ出ると救急車

目の前で止まった。

もちろん私が呼んだわけではない。

でも二つの事象を報告するだけで俳句になったと思っている。

家の桜は、昨日の雨にもかかわらず、なんとか鑑賞可能

5つの、ノースポールの、プランター

家の前の、空家は

マンションに変貌。6戸のうち、3戸に人が入ったよう。

道を隔てて北側にもう1軒空家。

庭の隅に何かが育っていると思い、カメラレンズをズームにすると

フキノトウのようだ。もう食用不可状態に呆けている。

 蕗の薹の例句検索 200句以上

蕗の薹たべどこかしこ蕗の薹 千代田葛彦
 
定期バス走るお山や蕗の薹 岡田日郎
 
余り湯の崖に吹き散り蕗の薹 日守むめ
 
この畦を祝ぎに葬りに蕗の薹 小原樗才
 
蕗の薹厨の水が田にしみて 桜井博道
 
涙目に見ありく背戸や蕗の薹 原 石鼎
 
摘みとりて小笊にあふれ蕗の薹 曽我 鈴子
 
見て過ぎし仏の坂の蕗の薹 益田 白堂
 
蕗の薹摘むにはじまる小さかもり 皆川盤水
 
惚けたる父にも苦き蕗の薹 竪阿彌放心
 
すこしづつ違つてどれも蕗の薹 松村幸一
 
蕗の薹きちんと箱に納まりし 山尾玉藻
 
蕗の薹見てきしのみと答ふなり 波多野爽波 『骰子』
 
山川の香りはじめの蕗の薹 野澤節子 『八朶集』
 
掌の窪に朝が載りゐる蕗の薹 野澤節子 『鳳蝶』
 
探しあぐねし蕗の薹かも己れかも 野澤節子 『未明音』
 
見つけたる夕日の端の蕗の薹 柴田白葉女 『夕浪』
 
つくばひに蕗の薹のせ忘れけり 阿部みどり女 『笹鳴』
 
春興の秘むるものあり蕗の薹 小杉余子
 
首だして気圧の谷の蕗の薹 小玉真佐子
 
手土産にそへし五つの蕗の薹 中野美智子
 
蕗の薹貰ひ地酒の封を切る 林 照江
 
まだ風の色にまぎれて蕗の薹 今瀬剛一
 
蕗の薹日のさす方に傾きて 村井信子
 
蕗の薹焚火に焦げし花開く 茨木和生
 
神饌の一つに加へ蕗の薹 木内彰志
 
犬の紐はなして歩く蕗の薹 松本サキ子
 
蕗の薹寒ンのむらさき切りきざむ 橋本多佳子
 
見つけたる夕日の端の蕗の薹 柴田白葉女
 
蕗の薹岩間の土にひきしまる 西東三鬼
 
蕗の薹食べる空気を汚さずに 細見綾子
 
掌の窪に朝が載りゐる蕗の薹 野沢節子
 
蕗の薹ふみてゆききや善き隣 杉田久女
 
蕗の薹傾く南部富士もまた 山口青邨
 
蕗の薹おもひおもひの夕汽笛 中村汀女
 
乾きたる垣根の土や蕗の薹 高浜虚子
 
蕗の薹踏んづけており摘んでおり みやのあきら
 
蕗の薹影一寸の日暮かな 大城きせの
 
袴少しゆるめて笑ふ蕗の薹 本杉勢都子
 
昨日摘みつくせしはづの蕗の薹 森井美知代
 
同じ事同時に言へり蕗の薹 高橋良子
 
蕗の薹まじめな貌の山ばかり 倉橋弘躬
 
みほとけの素足はるけし蕗の薹 原 和子
 
老いの立志はむつくりと地に蕗の薹 原子公平
 
精舎へは寄らず戻りぬ蕗の薹 平橋昌子
 
蕗の薹雲の中より巨人の手 斉藤美規
 
塵取に入れて戻りぬ蕗の薹 鈴鹿野風呂
 
淙々と天ひびきをり蕗の薹 澤田緑生
 
子に蹤きて猫あるくなり蕗の薹 杉山 岳陽
 
まだ淡き日矢の手さぐり蕗の薹 吉本 昴
 
呆けてより数ありにけり蕗の薹 遠藤 はつ
 
こみあぐる土のあくびや蕗の薹 和田 祥子
 
野の神の動きはじめし蕗の薹 藤野 力
 
水音のころがりくるや蕗の薹 小林紀代子
 
蕗の薹ころげ貧果のあまご魚籠 白井 香甫
 
あちこちに涅槃間近かの蕗の薹 佐々木六戈 百韻反故 わたくし雨
 
日だまりの父母の齢や蕗の薹 橋本榮治 越在
 
雄ごころのゆるびしあたり蕗の薹(花より淡く十句) 橋本榮治 麦生
 
蕗の薹千々に刻まれ匂ひけり 川本臥風
 
蕗の薹食べる空気を汚さずに 細見綾子
 
夫に見すべく摘む蕗の薹夫癒えよ 川辺きぬ子
 
水ぐるまひかりやまずよ蕗の薹 木下夕爾
 
蕗の薹おもひおもひの夕汽笛 中村汀女
 
雪国の春こそきつれ蕗の薹 西島麦南
 
蕗の薹出て荒れにけり牡丹園 加藤楸邨
 
蕗の薹噛むや人の死西東 渡辺桂子
 
蕗の薹やゝ長け水に映れるも 田村木国
 
蕗の薹傾く南部富士もまた 山口青邨
 
春興の秘むるものあり蕗の薹 小杉余子
 
蕗の薹寒ンのむらさき切りきざむ 多佳子
 
煎蠣に咲くや此花蕗の薹 几董
 
蕗の薹吹きたまりたる如くなり 山本梅史
 
水ぐるまひかりやまずよ蕗の薹 木下夕爾
 
蕗の薹母の荒野にとく出でよ 肥田埜勝美
 
山沿ひはまだ降つてゐて蕗の薹 三村純也
 
蕗の薹摘みつつ笊の軽かりし 青葉三角草
 
皆水に浮きぬ手桶の蕗の薹 星野立子
 
蕗の薹紫を解き緑解き 後藤夜半
 
ほとばしる水のほとりの蕗の薹 野村泊月
 
蕗の薹を黄の蝶とみし犀星忌 井上雪
 
心地よく坐つてあれば蕗の薹 岸本尚毅 選集「氷」
 
蕗の薹はげしき雨の中に見ゆ 岸本尚毅 鶏頭
 
蕗の薹手品のごとく鞄より 佐藤美恵子
 
本堂に泊りて別れ蕗の薹 田中裕明 櫻姫譚
 
古き日の書架高かりし蕗の薹 田中裕明 櫻姫譚
 
雲流るる日や蕗の薹にひざまづき 大野林火
 
涸滝のにじみそめたる蕗の薹 清崎敏郎
 
蕗の薹おもひ~の夕汽笛 中村汀女
 
煮て味のふかくかなしき蕗の薹 片山鶏頭子
 
古垣の縄ほろと落つ蕗の薹 室生犀星
 
日矢を背にさきがけて掘る蕗の薹 寺田博
 
忌の中に摘む真青な蕗の薹 豊島紀久
 
ひとの世にのぞきこまれし蕗の薹 山上樹実雄
 
ほのぼのと大和三山蕗の薹 鷲谷七菜子
 
原子炉を取り出すように蕗の薹 山内祟弘
 
蕗の薹萌えて浄土と思ひけり 秋澤猛
 
蕗の薹青空雲の中にあり 小山京子
 
蕗の薹ながきこと雲朱かりき 中田剛 珠樹以後
 
島棲みに戻る子は無し蕗の薹 山口季玉