花梨の実破れかぶれで生き延びて
という句を作った。作ってから気になりだした。
花梨は下記のものを指しているつもりが、
そうでない可能性もあるので。
Wikipedia:
カリン(榠樝、学名: Pseudocydonia sinensis)は、バラ科の1種の落葉高木である。その果実はカリン酒などの原料になる。
かつてボケ属 Chaenomeles とする説もあったが、C. K. Schneider が1属1種のカリン属 Pseudocydonia を提唱し[2]、分子系統で確認された[1][3]。 カリン(属)に最も近縁なのはマルメロ属 (Cydonia) とカナメモチ属 (Photinia) であり[1][3]、それに次ぐのがナシ亜連の他の属で、かつて属していたボケ属のほか、リンゴ属、ナシ属などがある。
マメ科のカリン(花梨)とは全くの別種である(近縁でもない)。近縁なマルメロの果実も「かりん」と称されることがあるが、正しくない。
これを読む限り、やはり榠樝と表記すべきであったか?
最終校正の折、花梨でいいかと廻りにいる人に尋ねたらyesということだったので
放置した。
榠樝のように環境依存文字で検索する場合は、
「*かりん」として検索しろというので、そうしてみた。
- 本陣の玄関先や*かりん照る 田島竹四
- *かりん酒の一壺を勤労感謝の日 児玉悦子
- 文机にかりん置かれて木にはなし 森田 峠
- *かりん老樹に赤児抱きつく家郷かな 金子兜太
- 引ぱれる日をふりきつて*かりん落つ 上村占魚 『かのえさる』
- 自家製のかりん酒琥珀に巴里祭 池田博子
- 黄のかりん仏頂面をころがしぬ 野村光子
- 木の*かりん一弾さむくまた一弾 山崎 聰
- 目を遣るたび答えをくれる*かりん一箇 窪田久美
- 火事跡に*かりんを置いてきたりけり 仙田洋子 雲は王冠
- 青*かりん大きな滝に供へけり 岸本尚毅 鶏頭
- 太陽が白し*かりんを輪切りにす 山西雅子
- かりん垂れ片蔭沿ひに婆の杖 細川加賀
- 蒼溟の*かりん林や額あらわ 対馬康子 愛国
- 鋭角に舌を削つてゆく*かりん 櫂未知子 貴族
- かりん落つあたため合はむ夜のことば 千代田葛彦
- 花かりん約束ありて日々はづむ 田中英子
- 焼酎に柘榴を沈め*かりんを漬け 絞りとるべきわれの魂胆 齊藤史 風翩翻
- *かりん一顆置けば傾ぎて個室なり 沼尻巳津子
- *かりんシュパリ カリ わたしの敵はわたし 松本恭子
- 先生と庭の*かりんを数へけり 原田喬
- 何仰ぐ亀かと見れば*かりん熟れ 大島民郎
- 仏像の残像 *かりん供えたく 和田悟朗
- 掌のかりん青の沸騰点に在り 小檜山繁子
- 触れざれば月下の*かりん油膜もつ 小檜山繁子
- 枝先に実梅と*かりん混りをり 中戸川朝人
- 秋風のかりん二三顆寝て見ゆる 臼田亞浪 定本亜浪句集
- かのかりん落ちなばわれを殺すべし 山口青邨
- これらの句は、なべて榠樝と表記されているよう。
- しかし「花梨」という表記も俳句で用いられていることを確認。
- 花梨の実高きにあれば高き風 池上樵人
- 花梨の夜を濃くしたる弥勒かな 福島 勲
- 花梨の無限の白に入りてまどふ 加藤知世子
- 永遠は掌に乗るでしようか 花梨の庭 伊丹公子
- 北風まとふ花梨の下のおびしや宿 町田しげき
- 花梨老樹に赤児抱きつく家郷かな 金子兜太 皆之
- クリスマスイヴでも菊は残っている。
- 暖かいからであろう。
- ↑は我が家から500mの範囲で(多分)唯一菊づくりに勤しんでおられる家のもの。
- これをモデルに
- 裏口へお回りください菊日和
- という句を作ったことがある。こういう光景の描写とは理解されなかったが評判は悪くなかった。
- お年を召され、栽培鉢数はかなり減っているが、上の句を作った頃は、実は、
- 裏口にもびっしり並んでいた。
- 家と家の隙間地帯。ここで常盤露草の名を知った。
- 12月末だが
- トキワツユクサの葉に交じって、ポリゴナム(姫蔓蕎麦)が咲いている。
- 昼過ぎに息子夫婦がやってきたので、急きょ、クリスマス・ケーキを「ねつ造」して
- コーヒパーティ。夕刻は二人だけのパーティを自宅で用意しているらしく、
- 我が家は暖かいご飯と納豆でひそやかにと思っていると、
- 14歳児家と8歳児宅から、豪華なパーティの様子がライン送付されてくるので
- これまた、急きょ、飯は炊きあがっていたが予定変更