確かに成長している感じがする。コナイボゴケ?
公園の、川沿いの、ごく一画である。
- 墓の道わづかの苔に苔の花 相馬黄枝
- 苔の花苔の緑にうもれ咲く 雨海青人
- 妻の愛情の如苔寺の苔やわらかにビロードに 橋本夢道 無礼なる妻
- 艮に棲めば眼窩に光苔 高野ムツオ 雲雀の血
- 杉苔に万両溺れ寂光土 富安風生
- 庭石の苔を見に出る炬燵かな 室生犀星
- 椎の実の落ちて音なし苔の上 福田蓼汀
- 雪国の苔の青さに一葉落つ 大島民郎
- 黄落の奈良には苔の道多し 小寺正三
- 掃苔や母の話を聞くばかり 今井千鶴子
- 掃苔やありし日のごとかしづける 阿部みどり女
- 身延線掃苔の火が山に見ゆ 宇佐美魚目
- 風の盆水苔の香のうぐひ酒 細見綾子
- 苔寺にふり溜りゐる秋の雨 京極杞陽
- 姨捨は更待月後苔ぼとけ 古沢太穂
- 秋寂びし苔踏ませじと門をとづ 水原秋櫻子
- 身に沁むや苔衣被て石仏 吉野義子
- 杖を持つものに親しき苔の花 鳥井信行
- 池泉めぐる老松の影苔の花 田口一穂
- 苔の花踏むみささぎの松鳴るに 高井北杜
- 仏ともただの石とも苔の花 森本林生
- 膝ついてより苔の花つまびらか 田畑美穂女
- 鞘堂の鞘の日数に苔の花 深谷雄大
- 洛北の暮色をたたへ苔の花 長谷川双魚
- 打水に浮き出て暮れぬ苔の花 原 コウ子
- 菜の花や阿吽の苔もうすみどり 安東次男
- 苔清水落花一ひら又一ひら 内田園生
- 春光を片手掬ひに苔清水 高瀬哲夫
- 法師蝉聞き入る苔の佛たち 田所 一滴
- 神燈の笠の広さに苔の花 是永 李乃
- 苔の花尼踏み昇り踏み降り 木村 草女
- 乳色の苔の中から無垢なもの すずきりつこ
- 苔の国葬送音楽流れやすし 鈴木伸一
- 苔に寝て墓標のかたちの光りかな 水野真由美
- 音速を絶ち神々のひかり苔 佐藤鬼房
- 太古の洞を侵す電光目覚める苔 八木原祐計
- 暗くなるまで待てない少女は苔科 毛呂 篤
- 洞窟の流人の星なり光り苔 堺 信子
- 厚き苔敷く
- 谷間の
- 墓地の
- 仮睡の水車 高柳重信
- 苔に花いつか飛翔の空がある 山田涼子
- 水うまし青苔のごと父母ありて 平北ハジム
- 子の眠りもつとも深し苔の花 長谷川 櫂
- 石獣の口中苔の花ざかり 加藤憲曠
- 苔の花顔ばかり日を当て歩く 岸田稚魚
- 尼老いぬ日の澄みに苔花ひらき 長谷川双魚 『風形』
- 閑古鳥靄明るめる苔の階 柴田白葉女 『夕浪』
- 末枯の影おもしろし苔を踏む 『定本石橋秀野句文集』
- 香もそれも寂光院や苔の花 飴山實 『花浴び』以後
- 丈六のそびら音して苔清水 飴山實 『花浴び』以後
- 柿紅葉マリア燈籠苔寂びぬ 水原秋桜子
- 苔づける百日紅や秋どなり 芥川龍之介
- 夏の日や薄苔つける木々の枝 芥川龍之介
- 若竹の*ろうかん苔に立ちならぶ 水原秋桜子
- 御廟所の葵の紋に苔の花 和田郁子
- 屋根の苔花まで咲て落ちにけり 一茶
- 苔咲くや親にわかれて二十年 村上鬼城
- 苔の花顔ばかり日を当て歩く 岸田稚魚
- 水打てば沈むが如し苔の花 高浜虚子
- 此奥に聖おはしぬ苔の花 暁 台
- 苔青し更に影置く若楓 水原秋桜子
- 苔に著くまでの大きな春の雪 阿波野青畝
- 万両の実は沈み居る苔の中 高浜虚子
- 愛する時獣皮のような苔の埴輪 赤尾兜子
- 音もなく紅葉散りゐる苔筵 杉山青風
- 姨捨は更待月後苔ほとけ 古沢太穂
- 豪商の裔は住まはず苔の花 中村三千年
- 虚子眠る曼陀羅やぐら苔の花 鈴木英子
- 水かけて明るくしたり苔の花 乙二
- 仏ともただの石とも苔の花 森本林生
- 沙羅の花苔に降りつぐ夜ならむ 船越淑子
- まはりより苔這ひ上り岩魚小屋 大木格次郎
- 水苔が見え鮎が見え下田富士 谷川季誌子
苔で検索、海苔の句は削除 新海苔の句が多かった。
桜の木の下は
吐金草がびっしり。
クローバーなどが芽吹くと、草の下になって姿を消す。
今は触っても痛くない。
マメカミツレとの差が分からなくなった。花時でないので。