中国街道の出発地(起点)は大阪高麗橋


大阪方面へいけば、蓬川(よもがわ)
神戸方面へ行けば琴浦神社がすぐである。
この銘鈑の背後は小学校

緑うっそうとした小学校である。

明治の創設かと思ったが、昭和28年だった。
旧の大庄村の地区である。

秋祭があるよう

家康の世よりの庄屋菖蒲園 澤村 啓子

濃山吹籬回らす大庄屋 高橋利雄

一面の嫁菜庄屋の屋敷跡 五十嵐みい

頑に庄屋の筆や毛見の帳 長谷川零余子

染飯の庄屋弁当菖蒲園 田中英子

初午や神宜に化けたる庄屋殿 也有

唐黍や庄屋が蔵の白い壁 寺田寅彦

歳饉ゑて庄屋が門の菊悲し 寺田寅彦

煙立つ庄屋も薬屋も雑煮かな 尾崎紅葉

近けば庄屋殿なり霧のあさ 夏目漱石 明治三十四年

時ぞ早苗庄屋の息子泥をふむ 露言 選集「板東太郎」

琴浦神社

潮汲み伝説;

私の「計算」では不可能。
毎日数石の塩水を京へ運ぶなんて。


神社の境内の端に

水準点とは?


水準点がその地域において行われる高さの測量の基準となるよう。
それは東京湾の水面の高さに合わせている。

この水準点がある境内の外の道路沿いにあるバス停には海抜-1.0メートルの表示あり。
水準点のある場所が、1m高いのか?そういえば境内をでる時、階段を数段降りたような気もする。


琴浦神社の東側

↑小学校とは思えない木立がみえる
↓その北側

尼崎市内だけで4か所位こんな天然温泉施設がある。
もっとあるかも。JR尼崎駅の南西にひとつ、東側大阪府との境に一つ、築地地区に公衆浴場施設として一つ。


南側には競艇場がある。


ボート小屋ボートとともに塗りかへぬ 加藤三七子

恋のボート父子のボート漕ぎかはし 富安風生

あひ触れしボートの舳先木下闇 行方克己 無言劇

秋めくや一つ出てゐる貸ボート 高橋悦男

ボート漕ぐをんなは艫の錘りとす 丸山海道

何に急く赤牛ボートより見えて 原 裕

ボート漕ぐ少年吾子の櫂かるし 清水基吉

凪ぐ風を起してボート潔し 栗田 直美

ボート今波新しくいでゆきし 長田 八重

死に体だぜ君らのボート秋潮に 夜基津吐虫

君ら漕ぐボートすべてが青の中 高桑弘夫

ボート・レース雲と谺と繋がりて 大島邦子

近景に私信の壜詰ボート・レース 森本青三呂

ボート・レース軍帽にみる五十年 五島エミ

直線の恋は水玉ボート・レース 杉浦はるか

何に急く赤牛ボートより見えて 原裕 『葦牙』

鴨泳ぐ家鴨ボートのあとさきを 高橋達子

秋晴の湖に漕ぎ出す貸ボート 川口 洋

夏果ての湖に一列空ボート 白鳥順子

ボート旗赤ければ空青く 竹下しづの女

ボートやうやくしげく出で初むる 中村汀女

ボートならぬに岩のかげに入る 山口波津女

ボート裏返す最後の一滴まで 山口誓子

岸草にボート鼻突き休みをり 高浜虚子

春水に浮べるボートおよそ百 宮下翠舟

葉桜や誰もゐぬ日の貸ボート 大森理恵

貸しボート草ひきずりて湖に出す 高道 章

ボートからボートヘ移るやうな恋 小林貴子

ボート漕ぐ恋のさ揺れをくり近し 飯田綾子

紺碧を切り裂いて行くボートかな 清水静子

繋留のボート逃げ出す春の星 清水緑子

ボート皆出払ひしみどりの日 富岡掬池路

ボートより手浸す青春永からむ 今村俊三

ボートにて細き靴脱ぎ愉しさ増す 蒲田陵塢

ボート漕ぐ男の顔に女の唄 谷野予志

灯のボート働き終へし恋ならむ 雨宮昌吉

ボート裏返す最後の一滴まで 山口誓子

ボートならぬに岩のかげに入る 山口波津女

ボートより菓子の袋を漂はす 横山白虹

ボートやうやくしげく出で初むる 中村汀女

ボート旗赤ければ空青く 竹下しづの女

ボート裏返す最後の一滴まで 山口誓子

ボート漕ぐ二人ふたりを疑はず 西村和子 かりそめならず

ボート漕ぎ出して非番のボーイらし 西村和子 夏帽子

死の灰や恋のボートの尻沈み 西東三鬼

ボート漕ぐ明き紅葉のもとが好き 高浜年尾

上汐や短き櫂の貸ボート 中村汀女

江上の燕は緩くボート迅し 高浜虚子

愛犬と文庫数冊ボートの荷 野路斉子

ボートに錠かけ夕桜とはなりぬ 澤村秀子

ゴールして流すボートや花の雨 河野真

ボート漕ぐ日本去る子へ母の日傘 羽部洞然

鐘鳴ればボート漕ぐ手をとめて祈る 田村了咲

夜の湖の静けさに漕ぐボートあり 藤松遊子

朝寒の疏水を下るボート哉 寺田寅彦

貸馬のひだるくゆくをボートより 辻桃子

ボート漕ぐ二人ふたりを疑はず 西村和子

陸にある秋のボートに乗つてみし 正木ゆう子

あひ触れしボートの舳先木下闇 行方克巳

木下闇離れて行きしボートかな 行方克巳

いつかうに足漕ぎボート進まざる 辻桃子

貸馬のひだるく行くをボートより 辻桃子

春しぐれまもなくやみしボート群れ 久保田万太郎 草の丈

避暑の娘に馬よボートよピンポンよ 稲畑汀子 汀子句集

ボートの腹真赤に塗るは愉快ならむ 西東三鬼

花合歓の下は漕がないでゐるボート 加倉井秋を

ボートより菓子の袋を漂はす 横山白虹


何句かは、ボートレースを詠っている。