カミヤツデ(紙八手、学名:Tetrapanax papyriferus)とはウコギ科の常緑低木。別名、ツウソウ(通草)、 ツウダツボク(通脱木) 。カミヤツデ属唯一の現生種である。


3,4年前以来、時々紹介している、我が町のカミヤツデ。
葉は、日本の八手ほど裂け目が目立たないが、はるかに一枚の面積は大きい。
低木とは言えないほど背が高くなった。

排水路の石組みの上の狭い隙間に育っているが、水路の石垣の間からも次世代が芽を出している。

何故「紙八手」と呼ぶのか?

ウィキペディアの解説のつづき:

中国、台湾原産の常緑低木である。日本では植栽すると落葉することが多いが、暖地では常緑で生育し、野生化しているところもある。葉はヤツデと同様に大柄な掌状深裂の形だが、葉質は遙かに薄く、つやがない。

花期は11~12月頃で、普通のヤツデと同様に淡黄白色の丸い小花の塊があり、その塊の集団が円錐形になる(球状の散形花序を円錐状につける)。葉は70cmくらいと大型である。

また茎の髄から通草紙(つうそうし)という造花や書画で使う紙の一種をつくり、これが「紙八手」という名前の由来となっている。


実り田

水はまだ抜かれていないが、景観はすでに稔り田といっていい。
かつて東富松(ひがしとまつ)西富松と呼ばれた地区をあるいてみた。

わずかながらも田んぼが残っている。
手入れにのいい田もあればそうでない田もある。

ホテイアオイではないかも。

富松神社へ出かけ、ワイフに頼まれた用件を片づけた。

富松神社の北側の入り口。今日まで知らなかった。

いつも神社の裏へでる時は、北ではなく、西の方向へ向かっていた。

川があって、舗装されていない私有地のような平屋住宅の中を抜ける。

昭和が残っているような地区である。


ポケットに星屑ありし昭和かな 高野ムツオ 蟲の王

昭和など忘れて久し春時雨 高野ムツオ 蟲の王

冬薔薇の蕾のままに昭和果つ 五島久子

都鳥昭和の白のながれゆく 津根元潮

昭和逝くタンカーは鴎を曳いて 児玉悦子

車中の夕日昭和が溺死していたり 高野ムツオ

終らぬ昭和シベリアの匙むきだしに 小田 保

昭和衰へ馬の音する夕かな 三橋敏雄

昭和終るタイヤが咥えたる石と 鈴木六林男

昭和の銀座へ冬帽を取りにゆく 小原洋一

昭和すでに撫子はみな何処へ行きし 中村苑子

茶立虫昭和一日づつ遠し 木内彰志

干飯噛む錆びし昭和の金歯かな 五島エミ

昭和余年平成後年寒椿 大井恒行

最も永き昭和のばらの咲きはじむ 阿部みどり女 『石蕗』

父ははの昭和も過ぎぬ蕗のたう 大木あまり 火球

人日の野辺に昭和の終る雨 落合水尾

海ゆかば海に橋なし昭和果つ 沼尻巳津子

若菜野に雨降りやまず昭和逝く 垣迫俊子

読初の胸中熱し昭和篇 西田妙子

寒行の鈴に昭和の遠ざかる 岡林博茂

あかぎれが疼くよ昭和ひとけたよ 宇咲冬男

煮凝や還暦といふ昭和の子 宮岡計次

霜の土昭和無辜の死詰めて逝く 古沢太穂

父の老凍雲起伏来し昭和 森 白樹

四方山の紅葉疲れを昭和びと 三橋敏雄

たっぷりと昭和に生きて毛虫焼く 藤原美峰

水虫は父の勲章昭和果つ 飯田綾子

蚊帳吊りし昭和の釘の残りけり 成井 侃

白地着て顔の見えざる昭和の夜 鴨下 昭

短足の昭和一桁浜蒲公英 中村棹舟

しんがりに昭和一桁花筏 山崎 聰

ソメイヨシノ昭和の端を歩いてきた 岡崎淳子

昭和の世ひた惜しみ松納めけり 中本 柑風

七草粥吹いて昭和を送りけり 三嶋隆英

昭和の色大正の色錦鯉 佐々木六戈 百韻反故 わたくし雨

道をしへ跳ね跳ね昭和永きかな 平畑静塔


既に陳(ふ)る昭和の書あり曝すなり しづの女

昭和すでに撫子はみな何処へ行きし 苑子

昭和夢見し少年倶楽都鳥渡る 高橋康菴

後ろ手に襖を閉めて昭和亡し たむらちせい

おもかげに荒草まじる昭和かな 永末恵子

みどりの日昭和一桁老いにけり 稲畑廣太郎

冬山のいま終りたる昭和かな 中杉隆世

春眠の昭和のはじめまだくらし 小川双々子

角々に昭和の兵士結氷期 米花紺子

みどりの日昭和一桁老いにけり 稲畑廣太郎

春眠し昭和一桁ことに眠し 大牧広

昭和日暮の蚊帳吊草を吊る遊び 柿本多映

冬鳥の行衛の杳と昭和尽く たむらちせい

昭和より流謫の日々や霜柱 斎藤慎爾

雪に印す昭和を生きし靴の裏 佐々木春蔵

後ろ手に襖を閉めて昭和亡し たむらちせい

生き抜きし昭和がこころ紅葉酒 時野穂邨

睡蓮に辿りつきたる昭和かな 徳弘純

名残梅雨斂葬をもて昭和逝く 泉治人

大正・昭和・平成の人草を刈る 遠藤ひろし

なづな粥すする昭和の消え行く日 町田しげき

昭和逝く七日の夜の雨の音 関森勝夫

元禄も昭和も末世大雪解 西本一都

冬座敷かつて昭和の男女かな 宇多喜代子 象

鏡中に昭和果てたる床柱 桂信子

昭和逝く七日の夜を髪洗ふ 蓬田紀枝子

冴返り冴返りつつ逝く昭和 中嶋秀子

既に陳る昭和の書あり曝すなり 竹下しづの女

海ゆかば海に橋なし昭和果つ 沼尻巳津子

七種を摘む間に昭和終らむと 小泉八重子

するすると絵馬の蛇消え昭和消え 寺井谷子

昭和果つ七日の波頭すべて鎖 熊谷愛子

昭和日暮の蚊帳吊草を吊る遊び 柿本多映

青蚊帳を泳ぐ昭和の日暮かな 柿本多映

昭和日暮の蚊帳吊草を吊る遊び 柿本多映

西日さす昭和文学全集や 池田澄子

寒蜆昭和ひと桁またも死ぬ 辻田克巳

眼鏡の露より昭和はじまれり 攝津幸彦

四方山の紅葉疲れを昭和びと 三橋敏雄 *シャコ

昭和衰へ馬の音する夕かな 三橋敏雄 眞神