三分間幽体離脱夕鏡 山本敏倖


Brexitという単語を数日前まで知らなかった。
国民投票開票日のBBCニュースをみて、この単語が氾濫しているのを確認。

exitという単語についてはいくつかの思い出がある。

1.私、この単語を中学・高校で習った記憶がない。
 大学生になって、映画館で、「非常口」の標識の下に、この単語が記されているのを見て、
exit =非常口と記憶したことがある。

2.イギリスに滞在中、思い立って年末年始の10日ほどをギリシャ旅行にあてた。
急いで書店でギリシャ旅行案内を入手した。そこで初めてギリシャ語のアルファベットと基礎文法、
旅行用語を学んだ。
 アテネ市内でバスの車体に文字が記されている。「解読」「発音」してみるに
エクソドスと読めた。そうかバスには乗車口と下車口があるのだと気付いた。

3.その時、旧約聖書の「出エジプト記」という章の名を思いだし、ギリシャ語ではこの章は単に
「エクソドス」=脱出となっているものを中身を考慮、ユダヤ人のエジプトからの脱出の意味を込めて「出エジプト」などという訳語が作られたと気付いた。

4.それからかなり時間が経ってから、エクソドスと言う単語から英語のexitという単語が派生したと思った。さらに介在しているはずのラテン語についてはいまだ知識がない。

Brexitはブレキジットと発音するみたいだが、英国のEUからの離脱ないし、その主張、ないし、それを主張する人々(pro-Brexit)を指すようである。

この単語は「EU懐疑派」を指す言葉ともども、すでにオックスフォード英
語辞典(イギリス版広辞苑)にも採録されているとか。

ところで、ここ数日で、また新しい言葉が生まれているようである。

「EU離脱に投票したことを悔いる」(人々)といったニュアンスで、BregretとかRebrexitなど。2017年版オックスフォード辞典に採用されるかどうか。

多分、washoku などはすでに採録すみかも。

夕顔開花に懐疑またたき初む 竹下しづの女句文集 昭和二十四年
昭和24年作の句に登場。


我が家の門前は、ソバ畑からケイトウ園に変貌

↑では綿と混植。

空き家となった向かいの家の勝手口にも侵出