↑なにわ橋
この橋の東側に薔薇園がある。
しかし西側(中之島公会堂側にも主に堂島川沿いに薔薇園は続いている。

5月11日は雨だった。

しかし花は見ごろ


薔薇と言えばこの句と言われるほどの名句があるのかどうか知らない。
多くのカメラマンは1箇所に長くとどまり、光と影を案分なさっているようだが
私は各コーナーで名札入りの画像と、一輪ないし数輪をアップしたものを次々に撮りだめ。

全コーナーはなかなか短時間では回り切れない、天神橋のそのまた向こうまで薔薇園は続く

薔薇園に海の気とどく秋日和 槫沼けい一

薔薇園の色失なえる白夜かな 寺澤慶信

薔薇園のまんなか誰も知らない樹 山崎愛子

薔薇園の全景海へ傾けり 山崎ひさを

迎春やわが薔薇園に海を容れ 原田青児

薔薇園の時雨の松を愛づるかな 大木あまり 火球

薔薇園の美しすぎる寒さかな 大木あまり 火球

薔薇園やアーチの下の小休止 和久津フミヱ

薔薇園に異国のモデルポーズとる 高見孝子

迎春やわが薔薇園に海を容れ 原田青児

航海図冬薔薇園に向き貼らる 石崎多寿子

薔薇園の渦より男抜けていく 森 玲子

薔薇園一夫多妻の場をおもふ 飯田蛇笏

五年後の我等さながら薔薇園 西村和子 夏帽子

薔薇園にすれ違ふとき人若し 原田青児

薔薇園を出でて市井の浅蜊買ふ 岸風三樓

薔薇園一夫多妻の場を思ふ 飯田蛇笏(1885-1962)

薔薇園の瘤白鳥に木蔭なし 大島民郎

薔薇園に来てシナリオの読合せ 大島民郎

カーブして薔薇園またぐ高速路 大島民郎

薔薇園に落ちたる生死定まらず 和田悟朗

薔薇園の小屋の中なる電話鳴り 深見けん二

薔薇園の薔薇よりも濃き夕茜 深見けん二

薔薇園一夫多妻の場をおもふ 飯田蛇笏

丘の薔薇園街からは単なる丘 加倉井秋を

薔薇園の小屋の中なる電話鳴り 深見けん二

薔薇園の薔薇よりも濃き夕茜 深見けん二

薔薇園一夫多妻の場を思ふ 飯田蛇笏

大島民郎という俳人は、名前しか知らないが、関西の人なら
上に出てくる句は北浜の薔薇園を詠ったものだろう。