忍冬の籬の家に老いにけむ 田中冬二 俳句拾遺

柵越えて忍冬の花盛りかな 市ノ瀬 翔子

蚊の声す忍冬の花の散るたびに 与謝蕪村

忍冬乙女ら森を恋ひ来り 堀口星眠

忍冬の花のこぼせる言葉かな 後藤比奈夫

忍冬や猫の飲食われが握る 山崎愛子

忍冬忌時雨めけるを口の端に 岸田稚魚 『雪涅槃』

忍冬の花折りもちてほの暗し 後藤夜半

忍冬咲く故蜂にさされたる 高野素十

蚊の声す忍冬の花の散るたびに 蕪 村

忍冬のこの色欲しや唇に 三橋鷹女

忍冬神の噴井を司る 阿波野青畝

忍冬の花折りもちてほの暗し 後藤夜半

忍冬咲く故蜂にさされたる 高野素十

春蘭を今朝の新聞紙に包む 内山忍冬

忍冬乙女ら森を恋ひ来り 堀口星眠

忍冬のこの色ほしや唇に 三橋鷹女

忍冬の花うちからむくまでかな 白雄

忍冬の花折りもちてほの暗し 後藤夜半

鵜つかひや忍冬咲いて昼の宿 河東碧梧桐

忍冬の花のこぼせる言葉かな 後藤比奈夫 花匂ひ

山になずむ春や日かげの忍冬 芥川龍之介

我が植物園には、忍冬は見当たらない。ないとは断定できないが。
代りに、目立つのがツラヌキニンドウ(突貫忍冬)


垣仕立てだが、垣にはなっていない。

すいかずら科スイカズラ属の常緑蔓性低木である。学名は「Lonicera sempervirens」であるが、属性の「Lonicera(ロニセラ)」は、16世紀のドイツの数学者、かつ植物採集家である「Lonitzer博士」の名前をラテン語化した「Lonicerus」にちなんでいる。 種名の「empervirens」は「常緑の」を意味している。

引用は、「花のよもやま話」というタイトルのブログから

同じ時期が百合の木の花期でもあるようだ。

堂々としたいでたち。

私の出没地ではお目にかかることが多い。
近くでは阪急電車西宮北口駅の南広場。
阪神大震災以後の再開発地に10本以上植樹されている。

久し振りに画像を持って、事務棟へ。
チリあやめの名を教わった。

野草仕立てである。匍匐性である。

チリアヤメは、芝生の中などで散らばるように点々と可憐な花を咲かせ、小さいながらも鮮やかな濃いブルーの色がよく目立ちます。花は朝開いて夕方にはしぼむ一日花ですが、次々と咲き続けます。草姿が小さいわりに花は大きく、花径は3cmくらい、3枚の丸みのある花弁(外花被)が広がり、プロペラのように見えます。中心部には濃淡の模様が入り、3枚の小さな花弁(内花被)があります。夏の間は休眠していて、秋にひだのある針状の葉が四方に数枚出ます。球根は小さな紡錐形で下方に伸長肥大し、さらにけん引根で引っ張られて地中深くにもぐっていきます。
日本へは大正4~5年に入ったといわれ、関東地方以西の平野部では野生化している場所もあり、条件がよいとこぼれダネで自然にふえます。・・NHK「趣味の園芸」から。

事務棟の展示部分では、街角ガーデニングのコンテストの結果報告が掲示されていた。

一般住宅門前部門の最優秀賞。

↓ボランティアグループによる街角植栽部門