2泊3日の美作行から戻った夜から美作花紀行、まだ画像がたくさん残っている。
いつもいつもだが、バレンタイン・ホテル

ここのつつじもきれい。まだ蕾も多い。

桜ともあう。

ただしこのバレンタイン公園の桜は、全部伐採して、土を消毒して、植え直す必要がありそう。

高台のてっぺんにあるホテルの前庭から見下ろすと、かつての作東町町役場がある。↑
職員全員が車通勤者であることを想定したような駐車場設備がある。
画像に写る駐車場には○H(丸エッチ)の記号が書かれていた。
すなわちヘリコプター着陸可能であった。
新郎新婦を乗せてここへ降りる演出は、だいぶ前に無くなった。
いろいろ理由があったようだが、
大量の粉塵がここ以外へ移動させた車にも各種の傷を与えるのも一因。
多分式費用もかなり高額になるからでもあろう。
雨の日に新郎新婦をここへ降ろすとチャペルまでの移動が大変である。
ここに駐車可能な車を他へ移すとなると、一般参加者の駐車場からホテルまでの移動も難儀である。

なにしろホテルの前庭、チャペルの麓のホテル専用駐車場は3台分のスペースしかない。

↑わが愛車は、広々とした障がい者専用スペースに止めている。
一般車用のスペースはすでに他の車に占領されていたので。
土曜日の朝の撮影。この日も1組の結婚式があるよう。
よって事前予約も多かったようで、
4階の部屋で5階にベッドルームがあるメゾネット形式の部屋が1室のみ空いていたのでそこを予約していたが、旅行出発前日に電話が入り
キャンセルが出てツインルームを使えることになった。

↑この角度が好きだった。一つには、この場所に立つと母が生まれた家が見えたからである。
今は植林された木が高くなって全く見えない。

↑東家があるこの道も好きであったが、草刈りがなされていない時が増えて敬遠。

私の中の号外バレンタインの日 石山正子 銀化

嫁ぎしとバレンタインの日に知りぬ 田畑美穂女

いつ渡そバレンタインのチヨコレート 田畑美穂女

ひとに会ふたのしさバレンタインの日 土田祈久男 『素心』

いつ渡そバレンタインのチョコレート 田畑美穂女

乳牛の黒き眼バレンタインの日 大峯あきら

金色の封蝋バレンタインの日 水田光雄

連名のバレンタインのチヨコレート 吉年虹二

傷光るバレンタインの日の崖も 坪内稔典

呼び交す烏もバレンタインの日 渡邊千枝子

連名のバレンタインのチヨコレート 吉年虹二

バレンタインのチヨコ携へて出講す 山田みづえ

いつ渡そバレンタインのチヨコレート 田畑美穂女

老人には和菓子バレンタインの日 高澤良一 素抱

ひとごとの最たる日なりバレンタイン 高澤良一 素抱

仏にもバレンタインのチヨコレート 釘宮のぶ

くるみの実こじあけてみるバレンタイン 平北雪子

バレンタイン女嫌いの老医にも 六城五十鈴

何事もなく暮れバレンタインの日 廣井良介

緑茶熱く飲みしがバレンタインの日 宇咲冬男

バレンタイン・チヨコのシックなラッピング 柿本久美

今生に居合せバレンタインの日 鈴木しどみ

仏壇にバレンタインのチヨコレート 山根きぬえ

待ちあはすバレンタインのティールーム 安藤雅子

指染めてバレンタインの夜を独り 中野貴美子

バレンタイン誰彼なしに影加へ 松澤雅世

通天閣に灯が入りバレンタインの街 友永佳津朗

少女ゐてバレンタインの日の木陰 櫛部天思

母は母娘は娘のバレンタインの日 山田弘子 こぶし坂以後

夫婦にもバレンタインの遊びごと 山田弘子 螢川

何事もおこらずバレンタインの日 原田清正

娘来てバレンタインの日となれり 小林 勲


こうやって例句探しをやっていてよく出会うのが高澤良一さん。すっかりなじみになったが、俳歴などは全く知らない。
「高澤良一」で検索。
驚き!!16,899句とでてきた。
最初の100句

高澤家長男にして墓洗ふ 高澤良一 素抱

家居とは無言なる行大ひでり 高澤良一 暮津

山車に蹤く子につき添ひて俄灼け 高澤良一 暮津

がさつかせ茂みの虫を捕る雀 高澤良一 暮津

骨折のそれでも使ふ莫迦団扇 高澤良一 暮津

追ひ回し遂にデメキンゲットの子 高澤良一 暮津

新春の蹴球(サッカー)魂激突す 高澤良一 暮津

ポケットの小銭ちゃらちゃら炎天へ 高澤良一 暮津

盂蘭盆の漢方薬を嚥み下す 高澤良一 暮津

選句稿大暑の脳天澄まし選る 高澤良一 暮津

猟犬のごとく切り込み初ゴール 高澤良一 暮津

祭子のぽけっとうたた寝せる素顔 高澤良一 暮津

帽子などなくてもへっちゃら炎天ゆく 高澤良一 暮津

裸仕事疾うに脂の切れし吾 高澤良一 暮津

翅休め昭和の遺物扇風機 高澤良一 暮津

金魚屋のまだ水張らぬ槽(ふね)二つ 高澤良一 暮津

凌霄花散るに興じてはめ外す 高澤良一 暮津

風鈴の黙ったまんま救はれず 高澤良一 暮津

快音と共に昇天手打ちの蚊 高澤良一 暮津

床擦れの我が身離れぬ旱かな 高澤良一 暮津

とびとびに埋まる社の夜店かな 高澤良一 暮津

肋に手やりて涼める門ほとり 高澤良一 暮津

瘡蓋の黒くかさばる大暑かな 高澤良一 暮津

生水のなまあたたかき朝曇 高澤良一 暮津

塗箸の貝の浮き顕つ大暑かな 高澤良一 暮津

大木の欅に隣る夜店かな 高澤良一 暮津

莫迦となる錠や西日の硝子窓 高澤良一 暮津

初浴衣姉と妹は対の柄 高澤良一 暮津

指の間に残る大暑の薬粒 高澤良一 暮津

雀らも群れをつくりて正月す 高澤良一 暮津

荒梅雨にぶっくさ云ひても始まらぬ 高澤良一 暮津

妖怪の親玉何故か女郎蜘蛛 高澤良一 暮津

遠雷は響かず雨が蓋をして 高澤良一 暮津

前立腺そこを痛めて明易し 高澤良一 暮津

薄暑来て始末の悪きチョコレート 高澤良一 暮津

湯殿の蚊裸の吾に対しけり 高澤良一 暮津

けふも又雨かやれやれさくらんぼ 高澤良一 暮津

さらしくじら祖父の象牙の箸使ひ 高澤良一 暮津

夏風邪に昇れる月のうすぼんやり 高澤良一 暮津

のどちんこ程の赤さのさくらんぼ 高澤良一 暮津

ぢゃんぢゃんと火焔樹の花咲き継げり 高澤良一 暮津

夕餉に腹足りて出づれば夏の月 高澤良一 暮津

さくらんぼつまみて食へば雨の味 高澤良一 暮津

氷水匙突き刺して小休止 高澤良一 暮津

芋の露面白ければ覆す 高澤良一 暮津

かなぶんのその実(じつ)よからぬ虫と聞く 高澤良一 暮津

曉斎の蜘蛛出づ月の怪しき夜(河鍋曉斎) 高澤良一 暮津

冷奴本心さらりと云ひ退けし 高澤良一 暮津

花ダチュラだらんとぴちょぴちょ雨の路地 高澤良一 暮津

苧殻火を跨ぐ仕種が身について 高澤良一 暮津

さくらんぼ片目つぶりてまだ酸しよ 高澤良一 暮津

留守居して残り福めくみかん剥く 高澤良一 暮津

指の蟻吹き飛ばさむとして三度 高澤良一 暮津

ポーチュラカ何處かとぼけしその響き 高澤良一 暮津

鰻喰ふ客を横目に鰻喰ふ 高澤良一 暮津

わらわらと風に噴水くずおれぬ 高澤良一 暮津

云ふに窮してそこまで云ふか冷奴 高澤良一 暮津

アメリカ芙蓉国家斉唱するごとし 高澤良一 暮津

月下の蜘蛛昔京都に天誅組 高澤良一 暮津

氷水真っ赤なやつに歯が浮いて 高澤良一 暮津

うるはしき風のかたちに青萩は 高澤良一 暮津

雨の日の玄関百合の匂ひ漬け 高澤良一 暮津

遠見はた座睡齢は百近く(義父) 高澤良一 暮津

金魚掬ひまだ諦めぬ姉の意地 高澤良一 暮津

黒煮豆芯まで冷えてゐたりけり 高澤良一 暮津

曉斎が呼ぶから来たぞ新春展 高澤良一 暮津

鉢植えの蕎麦屋の風船かづらかな 高澤良一 暮津

元朝の煙草を買ひにボテボテ着 高澤良一 暮津

抜け気味の夏風邪妻よ無理するな 高澤良一 暮津

風往(い)なすことにかけては宮城野萩 高澤良一 暮津

当地ではアサマキスゲと呼ばれもし(ユウスゲ軽井沢にて) 高澤良一 暮津

風鈴の舌とて臨時のボール紙 高澤良一 暮津

朝顔の蔓の一つも蟻の道 高澤良一 暮津

灸花頭隠して尻隠さず 高澤良一 暮津

水打てば庭木喜ぶことしきり 高澤良一 暮津

寝ね易く団扇要らずの夜もありき 高澤良一 暮津

蛞蝓の光を溜めて薄笑ひ 高澤良一 暮津

繍線菊の愛くるしさに接しけり 高澤良一 暮津

宇宙(コスモス)の誕生の謎蝸牛 高澤良一 暮津

部屋隅に凋む風船松過ぎぬ 高澤良一 暮津

松過ぎの洗濯物に差す薄日 高澤良一 暮津

しゃんとして蕣朝を迎えけり 高澤良一 暮津

勝手よりすげなき返事夜の秋 高澤良一 暮津

昼顔に尽きざるガードレールの白 高澤良一 暮津

蜘蛛料る羽根を一枚残せしのみ 高澤良一 暮津

蝸牛手にして宇宙膨張説 高澤良一 暮津

蟹の肉せせる腕をあやつりて 高澤良一 暮津

この家にはこの家の家風おかとらのお 高澤良一 暮津

この匂ひ鮃の煮付け夏の月 高澤良一 暮津

冷し酒お先走りもいいところ 高澤良一 暮津

豚と合ふ生姜ご飯の進みけり 高澤良一 暮津

いつも使ふハンカチおのづと定まりて 高澤良一 暮津

朝顔蔓おいおいそこは物干竿 高澤良一 暮津

初日影取り込むソーラーハウスかな 高澤良一 暮津

油虫厨をちょろちょろ醤油いろ 高澤良一 暮津

追憶を肴に老いの麦酒乾す 高澤良一 暮津

さて蝶はどの花序選ぶグラジオラス 高澤良一 暮津

覇を競ひ九州男児サッカーす 高澤良一 暮津

急ぐ蟻そこで道草喰へる蟻 高澤良一 暮津

松とれて心機一転鳶のそら 高澤良一 暮津

この方HPをお持ちである。

「自分のこと」のページから

1940年7月16日横浜本牧に生まれる。 
父母が多少俳句をやっていたお陰で高校時代から我流で句作を始める。 
本格的に俳句に接したのはNECに入社して大野林火先生の句会に出席してから のこと。 
林火先生亡きあとは松崎鉄之介先生に師事し現在に至る。 
俳句結社「濱」同人。「濱」賞受賞。俳人協会会員。 
/